第1話「初めての混浴」


(夫は..何のつもりで..こんな目に遭わすの..)  松野美織は旅行先の温泉で大きな溜息を吐いていた。何の不満も無い夫 との旅行で楽しいものになると思ったが、まさか夫の上司夫婦と一緒に旅 行するとは思わなかった。  それもこれからお互いに混浴風呂に入ることになってしまった。 (と、当然..裸で入るのよね..)  脱衣所にはすでに夫の脱いだ服と上司夫婦が脱いだ服があった。もちろ ん、これから変なことをするわけじゃないのは分かってる。  ただの裸のつきあいであり、変に意識している美織の方がいやらしいの かも知れない。 (やっぱ..脱ぐしかないのね..自分の夫を信じなくちゃ!)  美織は意を決して服を脱ぎ始めた。今まで夫以外に見せたことのない裸 をこれから晒そうとしていた。  松野美織は二十歳になったばかりの人妻であった。名門女子高を卒業し、 一流商社に入ったのだが、今の夫と社内結婚し寿退社したのだ。  夫と知り合うまで、美織は処女であり、男性経験が無いままで夫と結ば れた。まだ新婚ほやほやなのに、上司夫婦と一緒に旅行して混浴に入るこ とになるなんて悪夢に近い状況だ。  ましてや、この上司は社内恋愛で結婚した美織の元・上司でもあった。    美織が入社した頃から、いやらしい視線で毎日見つめてきたバーコード 頭の梨野課長。そんな梨野のセクハラから守ってくれたのが今の夫なのに、 こんな展開を迎えるとは思いもしなかった。 「ぅぅぇ..ぅぅっ」 (気持ち悪い..何だが、あのスケベ課長に裸を見られると思うと..吐 き気がしそうだわ)  美織は気分を落ち着かせるため、深呼吸を何度か繰り返した。実は男性 に免疫が無いままで結婚した美織は、未だにいやらしいことが苦手で、新 婚でありながら夜の営みも積極的では無かった。  両親が厳格だったせいもあり、混浴に入ること次第、人生で初めてであ った。 (どうして..裸をあの課長に見せなくちゃいけないの..でも..夫を 信じなくちゃ..) 「は、入るしかないのね..は、入ります」ガラガラッ。  運がいいことに混浴は夫と上司夫婦以外は誰も居なかった。でもタオル を一切してない美織の全身を梨野課長は舐めるように見つめてきた。 (うぇっ..見られてる..奥さんが隣に居るのに..じろじろ見るなん て..最低な上司だわ..) 「美織くん、ずい分と遅かったじゃないか」「す、すいません」 「美織、課長は逆上せそうになりながらも待ってくれたんだぞ」 「ご、ごめんなさい..あなた」 「まあまあいいじゃないか。さあ、美織くんもこっちへきたまえ」 「は、はい」  30分後、梨野課長の視線に少しずつ慣れてきたせいか身体の緊張が和ら いでくる。  肩まで浸かっていた美織の身体も気づくと両胸を出すまでになっていた。 (ああぁっ..私ったら、おっぱい出してる..課長が近くにいるのに..)  夫は自分の妻がおっぱいを上司に見せてるのをどう思うのだろうか?  不安になった美織が夫の方を見ると、梨野課長の奥さんがお酌をしなが ら楽しくお喋りしていた。 「こんなおばさんのお酌で申し訳ないわね〜。高校生の娘でも連れてきた 方が良かったかしらぁ〜」「ひっく、そんなことないですよぉ〜、最高っ す」  梨野課長の奥さんも何も着けずに素っ裸だが、夫が興奮する対象ではな いだろう。それに羞恥心がないせいか、夫の前でも堂々と股を開き、おっ ぱいもおま●こも丸見えのままだった。 (やっぱ、歳を取ると恥ずかしさなんて無くなるのかしら..)  けど、美織の方も素っ裸であり、両胸は課長の目の前で出しっぱなしと なっているので奥さんの事をとやかく言う資格はない。 (何で私..おっぱいをずっと見せてるの?入社した頃からスケベな視線 でじろじろと見られて嫌だったのに..)  ただ、美織が疑問に思っていたことがあり、あれほどスケベな梨野課長 が丸出しのおっぱいに触れるようなことはしなかった。  それが、美織の中に潜む開放感を刺激していくようだった。もちろん、 梨野課長におっぱいを見せたくて見せてるわけじゃない。 (こ、この..温泉が熱いから..逆上せないようにしてるだけよ..) 「そういや、今日は誰も入ってこないな〜。珍しい日もあるもんだ」 「!!」(あっ..今のこの位置って..)  梨野課長の言葉でここがいつ誰でも入ってくるかもしれない混浴だと再 認識する。と同時に自分の正面が硝子戸に向いていることに気づく。  どこの誰でも、あの硝子戸を開ければ美織の丸出しの胸を見ることが出 来る。しかも混浴である以上、顔も名前も知らない男に胸を晒すことにな るのだ。  美織の身体が少し怯える。けど、湯船の中に胸を入れる様子が無い。逆 に全身が熱くなってたまらない。 「か、身体が..あっ、あ、あつい..」  顔中汗をかき始めた美織に梨野課長がこの状況を解消するもっともらし い言葉を投げかけた。 「美織くん。そのままじゃ逆上せてしまうぞ。岩場に座って身体を冷まし たらどうかね?」「!!そ、そうですよね..」 「ほら、遠慮はいらんぞ」「それじゃ..お言葉に甘えて..」 (こ、これは..逆上せないために..あがるだけなんだから..)  美織は硝子戸の方を見ながら湯船からあがり、岩場にに腰掛けると全身 にすごい刺激が走った。 (ああっ!これじゃ、入ってきた人に..おっぱいも..あそこも..全 部見られちゃう..なのに..私ったら股まで開いてきてるぅぅ〜)  混浴にきた男性を喜ばせるような裸体のオブジェが完成する。  グラビアアイドル顔負けの健康的な豊満なボディにEカップのおっぱい、 肉付きのよいお尻、縦スジ丸見えのミニ三角ヘアのおま●こが全て露とな った。今、美織の恥部が全て丸出しなのだ。 (暑い!暑いのぉぉぉ!か、隠したいのに..暑くて動かないのぉぉ〜)  身体がますます火照っていく。顔も全身も熱くて真っ赤に染まっていく。  隠したい!恥部を1秒でも早く隠したいのにゾクゾクと快感が走る。美 織のおま●こも淫らにぴくぴくと反応する。  先日まで夫にしか見せていなかった美織の裸体は今や、あの目の前の硝 子戸を開ければどこの誰でも見ることが出来てしまう。 (このままじゃ..私のおっぱいも..あそこも..晒されちゃう..)  何とかしなくてはいけない。でも気持ちよすぎて指1本動かすことも出 来ない美織だった。 (見られちゃう..見られちゃうのにぃぃ..ああああぁぁっ〜)  絶対見られたくない気持ちは間違いないのに、身体は端の端まで見られ たい想いでいっぱいで、美織の快感が止まらなかった。 「いやぁぁ..だ、誰も..入ってこないでぇぇ..」 「いひひっ、本当は早く誰か入って欲しくてたまらないのだろ?美織くん、 君の淫らなおま●こも早く見せたくてヒクヒクしてるじゃないかぁ〜」  梨野課長が卑猥な台詞を吐くが、今の美織の耳には届かなかった。  全ての神経は硝子戸に集中しており、間近にいる梨野課長の姿も言葉も 失っているようだ。  それに気づいているかのように梨野課長は持っていたお猪口を美織が腰 かけている岩場にコトンと置いた。 「まさか、こうも早く美織くんのおま●こを肴にして一杯飲めるとはの〜」  徳利を傾けトクトクと酒を注ぐ。きめ細かい滑らかに流れる大吟醸に美 織のピンク色の陰唇が透き通って見えるのは何とも言えないエロさだろう。 「くくっ、美織くん。安心したまえ、君のおま●こには一切触れるつもり はないからの〜」  美織の全身を舐めながら顔を軽くあげてニヤリと笑う梨野課長。  フゥと美織のおま●こに息を吹きかけてから、杯に映ったおま●こを堪 能しながら、ぐいっと飲む。  それにしても何故、梨野課長は美織の身体に触れないのだろうか?いや、 いつまでも混浴に他人が入ってこないのも、ただの偶然なのだろうか? 「今の美織くんには、これが一番快感となるのだよ。本当に知らない男に 見られたら理性を戻すことは容易いし、それがトラウマとなって、もう2 度とこんな真似はしないだろうね。それじゃイカンのだよ。美織くんには 快感だけを知ってもらいたいだよ。私が触らないのも君の理性を呼び起こ したくないのでね。ついこないだまで処女でウブであった君を充分理解し ているから、こういう手できたんだよ。いひひっ」  そう、混浴の入口には<只今、清掃中>の立て札がかけられており、梨 野課長夫婦と松野夫婦以外は誰も入ってこないようにしてあるのだ。  言うまでも無く、これは梨野課長が仕掛けたものであり、最初から、こ の旅行で美織を辱めるつもりだった。 「この旅館の主人は私の悪友がやっていてのぉ〜、快く協力に応じてくれ たよ。お出迎えで君の身体を涎垂らしてジロジロ見てた中年親父がここの 主人なのだよ。これから君を贔屓してくれるから覚えた方がいいね。それ にしても、松野くんがイケメンで助かったよ。妻が君に邪魔されたくない ようで、君は妻に一服盛られたようだね」  美織は混浴に入る前に梨野課長の奥さんに「健康にいいから、ほらほら」 と変な味がするお茶を3杯ほど飲まされていた。  それは即効性の強力な媚薬入りのお茶であり、美織がここまで乱れたの も媚薬の効果が効いているせいであった。 「まあ、媚薬の成果もあるけれど、君にはこういう性癖が潜んでいるのだ よ。妻は松野くんを気に入っているようだし、美織くんの方は私がじっく り開花させてあげようじゃないか〜。いひひひっ」 「ん、あ、あ、ああっ、開かないでぇ、ひぃぅん!だめだめぇぇ〜、開い ちゃたら、あ、あぁぁ―――っ!」 「いひひっ、ほらほら硝子戸が開いちゃうぞぉ〜」 「ああぁ、もう我慢できないっ!ああぁ、あ、あ、何で開かないのぉぉ〜」 「いひひっ、本音だしちゃ駄目だよ。美織くん」 「はぁはぁ..ひぁっ!身体が熱いのぉぉ〜!は、恥ずかしいのに..気 持ちいいの、あ、ああぁぁつ!はぁぅぅ〜!」  どんどんと媚薬に焦らされていく美織。快感は絶えず全身に走ってくる。 「美織くん、それが見られる快感なのだよ。もうこの味を知ってしまった ら後戻りは出来ないのだよ。いや、この私が後戻りなんてさせないさ!さ て、妻の方が満足したようだから、今日はこの辺にしておこうじゃないか」 「ああ、あ、あ、気持ちいいっ!しゅごいっいいっいっ、ひぃ、ひぃ、ふ あああっんんん!!ま、まっふぃろに..なっひゃぁううう〜」  あまりの快感に頭が真っ白となり、そのまま岩場で失神した美織。これ がどれぐらい気持ち良かったのを物語るほど幸せそうな顔をしていた。 「あなた、お待たせ〜。あらまあ、手を出さなかったなんて珍しいわね〜。 あなたのおかげで、こっちはたっぷり堪能させてもらったわぁ〜」  混浴の端の岩場にぐったりと脱力しきった美織の夫の姿があった。  親指ほどに縮み萎んでいた松野の夫のチンポの様子から、梨野課長の奥 さんが相当、楽しんだのは明らかだった。  放心した松野夫婦はそのままにして梨野夫婦は先に湯からあがっていっ た。  しばらくして美織の意識が戻ってきた。そして、自分が恥ずかしいこと をしていたことを思い出す。あのスケベな梨野課長に痴態を見られたのか と不安になって辺りを見渡すと夫以外誰も居なかった。 「ほっ、とっくにあがっていたんだわ..あの課長が何もしないであがる わけないし..そうよ、変なとこは見られてないはずよ..」  まさか、自分の裸を誰かに見られたい衝動が起こったなんて信じられな い美織だった。 「もしかして..少したまっていたのかも..新婚だけど、夫とほとんど してないし..」  思い出せば夜の営みが2週間ご無沙汰だった。久々に美織は夫とセック スしたくてたまらなくなっていた。 (でも..すぐに終わっちゃうのよね..私としては楽だけど..)  情けないことに美織の夫は早漏であり、1回出すと満足して眠ってしま うだらしない男であった。  けど、いやらしいことが好きでない美織にとっては好都合であり、それ 以外では文句のつけようがないほどの素晴らしい夫だった。 「あなたっ!何そんなとこで寝てるの?風邪引いちゃうわよ」 「はぐっ、ぁ、美織か..」 「どうしたの?逆上せたの?」 「いや、あまり記憶になくてな..課長の奥さんにいっぱい飲まされて気 持ちよくなってしまってな」 「んもぉ〜!しっかりしてよ」 「すまないな、美織」  誰も居ないのを確認して二人は唇を軽くあわせると、珍しく美織の方が 夫の口の中に舌を入れてきて、くちゅくちゅと甘いディープキスをし始め た。 「あなた、今日はいっぱいして..ねぇ」「す、すまない..今日は勘弁 してくれないか」「えっ?」「この通り..立たないんだ」「・・・・・・」  ダランとした全く反応しない夫の縮み萎んでいたチンポを見て思わず美 織は溜息を吐いた。 「・・・わ、わかったわ。今日はすぐに寝ましょう」「すまないな」  この後は何事も無く、着替えた松野夫婦が部屋に戻ると夫の方は1分も 掛からない内にイビキをかいて寝てしまった。  美織も寝ようと思ったとき、身体にある異変が起こっていたことに気づ いた。何と股間がすごく濡れており、ショーツがぐしょぐしょだった。 「いやぁっ!どうして..こんなに濡れてるの!?私って..こんなにた まっていたのかしら..」  夫に見つからなくて良かったとほっとする美織。自分が濡れてるとこな んて今まで夫に見せたことが無かったのだ。 「す、涼んで落ち着かなくちゃ..」  ベランダに出て夜風に当たりながら涼むと身体の方がようやく冷えてき た美織。 「ふぅぅ、火照りが納まっていくわ..逆上せたいで変になったのよ..」  落ち着いてきた美織は浴衣をぱたぱた扇いで風で汗をひかせようとして いた。  夜中で人の目がないせいか、気づくと美織の浴衣は思い切りはだけてお り、おっぱいもおま●こも丸見えとなっていたのであった。