アイドル美由歌のお詫びイメージビデオ 後編


 温泉紹介の番組リハの日、茅野美由歌はリハ開始してから10秒で全裸と なり、スタッフへ挨拶を始めた。 「おはようございます。今日の番組を大成功させるために、私も文字通り、 ひと肌脱いできましたので、よろしくお願いいたしますっ」  この美由歌の意気込みにスタッフも感動し、おっぱいも、おま●こも丸 出しのままでバミリ(目印)確認のカメラチェックが始まった。  どうやら、番組上、裸で挑むタレントさんは多く、美由歌が裸になった からって、おかしな流れになることは全く無かった。 (やっぱ、マネージャーさんの言った通りだったわ..今もすごく恥ずか しいけど、ちゃんと番組の為になるんなら、裸にもならないとね..)  ここ数ヶ月の間で美由歌は女マネージャーのことを信頼しており、彼女 が「ここで裸になって」と言われれば、そこがどんな場所であろうが素直 に脱ぐまでになった。今日もリハでは全裸で挑むように言われたのだ。 「美由歌ちゃん、次はこっちのバミリに移動して」 「はい。こ、ここで5秒ほど止まるんですね。映像は大丈夫ですか?」 「やっぱ、バミリを3cmほど前にした方がいいな。おま●こ映っちゃうな。 次は柱の見せシーンだから、少し股を開いて振り向いてくれないか」 「は、はい。これでいいですか?ちゃんと隠れてます?」 「ああ、ここのバミリはOKだ。いい感じでギリでおま●こ隠れてる」  この番組ではいつも、ギリギリを攻めたカメラワークを売りにしている ので、バミリを決めるリハは真剣なのだが、ただ1人だけ不謹慎な者もい た。 「はぁはぁ..」(何か最近、こういうの嫌じゃなくなってる気がする.. 温泉なら泥風呂あるのかな?いやミスするたびに私の身体にパイを当てる のもありかもぉ〜)  そう、不謹慎なのは美由歌であり、どうやら汚されている自分に快感を 覚えるようになっていた。  もちろん、こんな風に美由歌がなってると父親の正人が知ったら卒倒し てしまうだろう。  けれど、これもアイドル美由歌のお詫びイメージビデオなのだ。  娘の美由歌がすでに恥ずかしいことをさせられてるのに気づいてない正 人はTVでこれから娘が脱ごうとするシーンに大声で叫んで抵抗していた。 「美由歌ぁぁぁ!注意書きを読むなぁぁ〜!読んじゃダメだぁぁぁぁぁ!」  もちろん、これは生放送じゃないので、正人の声は届くはずはなく、番 組はお約束どおり進んでいく。 「あっ!何か書いてあるわ」美由歌がお約束の注意書きを声を出して読み 始めた。 「こ、こ、この温泉は、、タオル厳禁です。タオルを温泉へ持ち込まない でください..」  恥ずかしそうに言う美由歌の決意を聞いてしまった正人は悲しみの叫び をあげた。 「美由歌ぁぁぁ、お前は高校生なんだから、タオルはいいんだよぉぉ!」  相変わらず正人が喚く中、脱衣所に入った美由歌は清楚なワンピースを ゆっくりと脱ぎ、足元へ落とした。 「嘘だぁぁぁ〜!こんな公共の電波で下着姿になるなんてぇぇぇ〜」  今までのイメージビデオでも数秒しか見せなかった美由歌の下着姿が、 堂々と放映される。数秒どころじゃない、もう数分間、TVの画面で映 されている。ただ下着の方は清楚な純白で、いやらしくはない。  そして、ここから2分ほど下着姿で脱衣所内を歩くシーンが流れる。端 に置かれた脱衣かごを持ってきて、ここに入れればいいかなと、いよいよ 本格的な脱衣シーンとなっていく。 「美由歌ぁぁぁ〜!!そんな目立つとこで下着を外したらダメだぁぁ〜! ってカメラを固定すんなぁ〜!このままじゃ、おっぱいが写る!おっぱい は揺れるんだぞぉぉ〜!乳首が出たら契約違反だからなああああ〜!!」  正人の言う通り、カメラは何故か固定したままだ。動かないカメラの前 で美由歌がブラに手を掛けてホックを外し、見事にぶるるんっ!とおっぱ いを揺らしてきたのだが..  ここぞ!!この番組の腕の見せ所だぁ〜!と言わんばかり、隠しテクニ ックが見事に炸裂した!  <<うおおぉぉ〜!扇風機かよおおおぉぉぉ〜!ひらひら邪魔ぁ〜>>  多くの視聴者が画面に向かって叫んだ!美由歌の前に置かれた扇風機の 吹流し(ひらひらした紙)が美由歌の揺れるバストトップを巧みに隠して いた。もちろん、これは編集で完全に隠したのは言うまでもないが、男の スケベ心を掻き立てるのには十分すぎるだろう。  もちろんパンティを脱ぐ時も、タイミングよく家猫が横切って隠すので おま●こが見えることは一切ない。  その頃、ネットでは「こりゃ神番組じゃね!」「あの美由歌ちゃんが、 ここまで見せるのかよ!」「俺、今度、美由歌ちゃんの出る番組、全録画 する!」「第3弾ビデオ、早く予約しねーと完売くるぞっ!」と大騒ぎに なっていた。  ちなみに、どんだけ超スローにして観なおしても恥部は絶対に見えない。 けれど美由歌が服を脱いで裸になる一連の流れは誰もが堪能した。  ただ一人の男を除いて.. 「み、み、美由歌ぁ..こ、これは裸の様に見せてるだけだよなぁぁぁ、 裸じゃないよな?裸じゃない!裸を見せるわけないよなぁぁぁぁぁ〜!」  画面に映る美由歌は、顔を真っ赤にしながら、温泉へ向かう。それから 上ずった声で「こ、こ、これから温泉に浸かりますね。まずは、かけ湯を します」と周りの視線を気にしながら笑顔で応えるが、正人にはこれが不 自然に見えた。 「!まさか、周りの連中からは丸見えなのかっ!!そ、そんなはずは..」  娘の演技の下手さを知ってる正人は、これが演技ではないのが一目で分 かる。これが娘で無ければ「これって、本当はモロ出しじゃね〜か」とビ ール片手に喜んでツッコんだが、今は全身に変な汗が噴き出ている。  どう見ても娘には恥部を隠す権利が与えられないようであり、本人も承 諾している感じだった。 「美由歌ぁぁ..な、な、何か付けてるよな?つけてるよなぁぁ〜」  画面に向かって叫ぶ正人の危惧は残念ながら現実だ。  普通、一流アイドルならニップレス等をこっそりしてるのだが、新人扱 いの美由歌にそんな恥部隠しを付けることは許されていなかった。  要は視聴者側で恥部が見えないだけで現場では常に美由歌の乳首やおま ●こは丸出しのままであった。 「ぅぅ..美由歌ぁぁ〜、人前で水着になるのも恥ずかしかったお前が.. 裸で温泉を紹介するなんて..」  正人は一瞬、プロダクションに抗議しようと思ったが、よく考えてみれ ば、今回のシーンはこの番組恒例のサービスシーンだったので、美由歌だ けが辱めを受けたということでもない。  温泉地がスポットになった回は必ずと言って、入浴シーンが流れ、正人 も今までは「いよいよベスト10か〜。今日も過激に見せてくれよ!でか いおっぱいはギリギリ隠しで頼むぞ!」と拍手を送って悦んでいたからだ。  まだ美由歌の場合はかなり考慮しており、無名の女優などはベスト3あ たりになると、お尻見せは当たり前、乳輪は乳首じゃないと言わんばかり にチラチラと見せるときもある。  結果として、美由歌は最後まで恥部を一切見せなかったが、ベスト3か らの紹介では服を着ているシーンが全てカットされていた。  つまり温泉に入ってるシーンや、同じ敷地の温泉へ裸で向かうシーンな どが多めに映っていた。 「あ、あの..少し逆上せたので、岩の上で休んでいいですか?」 「!!!み、み、み、美由歌ぁぁ〜!お、お前、裸なんだぞぉぉ〜!おい」  正人が画面に向かって大声で怒鳴るが、そんな声が届くはずもない。  美由歌は岩の上に座って、全てを丸出しのままで休む。正人が知る娘は 人前で裸を晒すなど絶対にせず、わずかの間に娘が変わってしまったこと に正人は床に膝をついて愕然とした。 「み、みみ、みっ、美由歌ぁぁぁぁ〜!!こ、これは演技だよなぁぁぁ〜」  正人の声に答えるかのように、美由歌は何かカンペで指示されたかの様 に視聴者へメッセージを送った。 「えっと、みなさん何か変な勘違いしていませんか?ちゃんと、ニップレ スも前張りもしてオリマス。ホントウですヨ」とここだけはカンペを見な がら棒読みしている感じだった。  これは逆にスタッフたちに見せ過ぎだと怒られたように見える。何せ、 美由歌の吐息が激しくなってるのが演技ではないのは誰が見ても分かるか らだ。 「美由歌ぁぁぁぁ〜、美由歌ぁぁぁぁぁぁぁ〜!こんなのは嘘だぁぁ〜」  正人の悲しい叫びの中で、放映は終わりに近づき、スタッフロールが流 れる画面で美由歌が第三弾のイメージビデオを持って番宣していた。  先ほどと違って清楚な純情風の服を纏って、特典として今回の撮影ぎり ぎりマル秘シーンも入ってますと顔を真っ赤にしながら視聴者にアピール していた。  それからというもの、正人は美由歌のマネージャーからもらった美由歌 の番宣を見逃すことなく確認した。  今から思えば最初の番宣が一番、マシだったと思うようになる。  それ以降はほとんどバラエティ番組の番宣ゲストとして画面に映るよう になった。番宣と称して生クリームを頭からかぶったり(その後何故か服 や下着が没収される)、2択クイズで泥の中に水着で飛び込む(これも水 着が上下とれる)など、美由歌が体を張って挑戦するので、視聴者やファ ンを大いに悦ばせた。  一応、どの番組も美由歌の恥部が映らないのが、正人の唯一の救いだが、 これが全て生番組ではなく編集された番組であるので、後でいくらでも映 像を加工できるのだ。  そう、毎回美由歌の生映像を編集する各局の編集室では番組プロデュー サーが頭を掻きながら失笑していた。 「おいおい、いくら後で編集するからって、こんなにおま●こやおっぱい、 映っていいのかい?AV女優でも、こんなにモロ出ししねーぞw」 「まだ世間ではビキニ姿しか出てないっすから、これは凄いっすよ。俺、 前の第二弾買ったんっすが、全然大したことなくて超ガックリしたっすが 次の第三弾は間違いなく大ヒットっすよ!」 「ああ、こんだけ凄い番宣をすりゃ、第三弾は相当売れるんじゃねーか? 俺も正直、予約して欲しくなったからな」 「そうっすね。第三弾は「茅野美由歌のお詫びイメージビデオ」で前回が っくりさせたファンへのお詫びとして、期待以上のものを曝し出すのが売 りっすからね。番宣もファンの要望の1つとして見事に応えたっすからね」 「・・・確か、第二弾を買った連中に「こんなお詫びの番宣をして欲しい」と リクエスト募集して実際にやってもらうやつか?あれはマジなのか」 「マジっすよ。俺なんか駄目元でボディペイントどっきりをして欲しいと 頼んだら、俺が編集する番組でやってくれったっすよ。TVでは遠くから の映像ばかりの目立たない工事現場の旗振り人形だったんすが、アレ素っ 裸っすよ!」 「マジか!あれ、茅野美由歌がやってたのか?ラバーペイントといっても 乳首なんて完全丸出しだろ!」 「そうっすね。おま●この方も割れ目くっきりだったのでやばかったっす。 だから遠くからの映像ばかりなんっすよ」 「よくやるよな。それ聞いたら、俺もますます買いたくなったぜ」 「これは買いっすよ!何せ、いくらラバーペイントで完全に恥部を隠して も、美由歌ちゃんがずっと外でマッパで旗振ってたんすよ。マジ最高の番 宣だったっす!」 「あのどっきりはエロかったと思ったが、もし第三弾で事実が分かったら、 あのどっきりの番組を録った連中は慌てて見直すだろうな」 「とりあえず、俺は特典付きの3巻セット買うっすよ。ダブっても全然、 惜しくないっすから」 「・・・なるほどな。相変わらず、あそこの社長は商売上手だな..」  番組プロデューサーが言うとおり、この販売戦略は見事なものであり、 3巻セットの予約が殺到してるのを聞いた社長は大笑いしながら、こう言 ってきた。 「がははっ、売れ残った2作目も完売の勢いだな。いや足りなすぎて2作目 も追加で増産しないとな〜。がははははははははっ」 「はい、社長。1作目も追加増産してますし、特典を幾つもに分けたのも 功を得ましたね」 「がははっ、そんなの当たり前だ。本当のファンなら特典コンプリートす るために3巻セットを複数買えってことだ!がははははははははっ」 「それもこれも彼女が必死に頑張ってくれたおかげですね。彼女も父親も よっぽど第2作の大損害が効いたようですね」 「がははっ、全く売れないのも戦略の1つなんだよ。元々、第2作なんぞ、 大損するようにつくったから売れなくて当たり前だ。いや、正確には第3 作が活きてこそ、第2作の良さがぐっと出てくるというものだよ」 「そうですね。前回の大失敗があってこそ、第3作のお詫びがここまで盛 り上がりましたからね。どの番宣でも彼女が顔を赤らめて健気に頑張るの でファンにはたまらないものとなってますしね」 「その通りっ!まあでも、第3弾もやり過ぎちゃいかんぞ!まだ高校生な んだから恥部は一切禁止!!そこはちみ〜、ちゃんと分かってるよな?」 「もちろんです、社長。彼女には第4弾が控えてますからね。第3弾は彼女 の清楚なイメージを崩さないように、程ほどに抑えてつくりましたから」 「それでよいよい。ぐふふふっ、当日の反応が愉しみじゃわい。そうそう、 彼女には大学入学の豪華なお祝い品を送らんとな〜。第4弾の大学生編「 茅野美由歌の人気お詫び再現イメージビデオ」でも頑張ってもらわんとい かんからのぉぉ〜」 「そうですね。第3弾の発売日は4月5日、彼女が”19歳”になる誕生日で すからね〜。発売当日は社長がお気に入りのどっきりでファンを驚かせた いと考えてますので」 「ちみちみ〜、それは彼女を発売当日に例のラバーペイントをさせるつも りなのかね。さすがにばれるんじゃないかね?まだ彼女は清楚が売りだよ」 「実は丁度、発売イベントの開催場所近くでAV撮影する情報を耳にした ので、それを利用するつもりです。もちろん、相手側から快諾済です」 「だから、あそこのAV会社は無駄に撮影情報をツイートしているのか。 まあ、お互い利益が出るからウィンウィンだな。がはははははっ」  社長は大笑いしながら、カレンダーを見た。1週間後に発売される美由 歌のお詫びイメージビデオの発売日の丸印を見て美由歌にこれから何をさ せるかを股間を勃起しながら想像していたのであった。 後日談:アイドル美由歌のお詫びイメージビデオ発売当日。開催地途中の     道で美由歌本人が本当に全裸でラバーペイントをするどっきりを     仕掛けたが、皆AVの撮影だと勘違いして気づくファンは居なか     った。     後日、特典のネタバラシ映像を見て、皆悔しい思いをしたが、第     4弾の購入意欲はもっと高まったようであった。 <完>


「アイドル美由歌のお詫びイメージビデオ」完