第11話「阿嶋の罠」


あの痴態の出来事があった翌朝、私は何事もなかったかの様に いつもの職員室に入っていく。 ただ1つ違うとすれば、もう阿嶋に逆らうことが出来なくなったことだろう.. 阿嶋に忠誠を誓ってしまった私..その忠誠のしるしとして今日あることを 命じられていた。 職員室に入ると男子教員たちの視線が一斉に私に集中してくる。 そう、それは私が派手な服を着て入ってきたからであった。 真っ赤な薄いブラウスに真っ赤なタイトスカート、その上に派手なデザインの ピンク色のスーツを着こんできたからだ。 更に、ブラウスのボタンは胸元近くまで外してあり、スカートはショーツが 見えてしまいそうなぐらい短いミニスカートであった。 私は男子教員たちの視線を気にしながら、自分の机に向かって歩いていく。 (きっと、みんな場違いな格好だと思って軽蔑してそうだわ..) 昨日までと違っていきなりこんな場違いな服で着ている以上、何を言われても 仕方のない事だと諦めてて男子教師たちが座る机の間を通り抜けていく。 だが、想像つくことの出来ない意外な言葉が飛んできた。 「涼野先生、今日はずい分、色っぽい服でいいですねぇ」 「もうちょっとブラが見えるようにボタンを外した方がいいですね」 「・・・はぁ?」 (ちょ・ちょっとぉ・・・何なの、この台詞は?私のこの格好を見て素直に喜んでいる?) 男子教員たちの視線が私の身体のあちこちを舐めるように見ている。 中でも本来なら、この姿を見て注意する立場の教頭がお茶をすすりながら平然と見ていた。 ずずず・・・・・・ 「いやぁ〜しかし、今年もそんな時期になったと言う事ですなぁ〜」 「教頭〜、駄目ですよ。それは禁句ですよ」 「あっ、すまんすまん。そうだったな。涼野先生、今のは聞かなかったことにしてくれ」 (・・・今の言葉、どういう意味なの?まさか、いつか私がこうなるのを予想してるみたいに..) 私はこの言葉に疑問を抱き周りを良く見ると、こんな場違いで来た私を見ても 皆は驚いてはおらず、ニタニタしながら落ち着いて見ている感じもしてくる。 あまりの不可思議な事に戸惑う私にさらなる追い討ちがかかる。 何と、いきなり男子教師の1人が私のお尻を軽く撫でてきたのであった。 「きゃああっ!ちょっと何を!」 「何をって?お尻を少し撫でただけだよ。こんな服装だから、ついつい手が伸びてしまったよ」 「手が伸びたって!これはセクハラですよ!」 「セクハラァァ?こんな格好をしてる方が悪いんじゃないのか?」 「おいおい、あんまり苛めんなよ。涼野先生、すまんな。こいつは根っからのスケベなんでね。ははっ」 「・・・・・」(な・何なの?この人たち?昨日までと何かが違うような?) あまりにも雰囲気がおかしい状況で不安になった私は走るような勢いで自分の机に向かった。 ようやく机に着くと、真向かいから、あの女の声が聞こえてきた。 「涼野先生、おはよう」 「あ・阿嶋先生・・・お・おはようございます・・・」 「涼野先生、今日はずい分と派手な格好ね?」 「は・はい..」(何言ってんのよ..これはあなたが..) 「男の教師は嬉しそうだけど、実際困るのよね。そういう服装は」 「そ・そうですよね..」 「涼野先生、悪いけど服の予備があるから、そっちに着替えてくれないかしら?」 「は・はぁ・・・」 「もちろん、そんな派手な服装じゃないけどいいわよね?」 「は・はい。すぐ着替えてきます」 私は少し安心した。さすがにこの服装で子供たちの前に出るのは抵抗があったからだ。 私は阿嶋の気が変わらぬ内にすぐに立ち上がり更衣室に行こうとしたのだが、阿嶋が 急に私を止めにかかったのだ。 「あなた?どこ行く気?」 「えっ?だ・だって着替えて来いって言ったので..」 「服ならここにあるわよ。派手な服をした罰よ。ここで着替えなさい!」 「そ・そんな・・・・」 「そんなもこんなもないわ。ここではね。風紀に似合わない服を着た場合はその場で没収 という決まりごとがあるのよ。ねえ?教頭」 「そうだの〜。確かそんな規則があった気がするの〜。まあ、そんな服を着てきた先生が 悪いと思うがの〜」 「う・うそ・・・阿嶋先生・・・わ・私をはめたんですね..」 「何をわからないこと言ってるの?いつ、あなたにそんな事を言ったのかしら?」 「それは・・あの時・・・」 「あの時?それって、もしかして夕方のことかしら?何なら思い出してみましょうか?」 ド・ドキッ!私は阿嶋のこの言葉に顔面を蒼白させた。 (昨日の事をバラすってこと...そ・そんな..) あまりにも脅迫に近い言葉。初めから阿嶋はこうなる様に私に派手な服を着させたんだ。 私は周りに視線を向けて助けを求めた。こんな人がいっぱいいる職員室で着替えさせるなんて あまりにも破廉恥で誰かがきっと止めてくれるべきだと信じていた。 しかし、周りの反応は私が考えることが出来ない程ひどい言葉を返してきた。 「早く着替えろよ。こんな服装きた涼野先生が悪いんだよ」 「そうそう、早く着替えた方が楽だぜ。それとも机に乗って着替えてみるかい?」 「そりゃ、いいね〜ストリップみたいだね〜」 (なんで?みんな、私が脱ぐのを楽しんでる?そ・そんな・・・) 周りの教師は止めるどころか、逆に歓喜してこの状況を楽しんでいる.. 同性の女性教師も破廉恥なことをやろうとしてるのクスクス笑うだけであった。 そう、この人たちはみんな最初から知っていたんだと。 だから、私がこんな派手な服装で入ってきても驚かなかったんだ。 私が驚愕する中で阿嶋が平然と私に脱げと強い口調で言ってきた。 「何、もたもたしてんのよ。早く脱いで着替えなさい」 「・・・・・」 あまりにも非道理なこ言葉に私は思わず、この場を場を逃げ出したくなったが、 阿嶋はそんな私の行動をすぐに察知した。 「逃げてもいいわよ。ただし、その時は強制的に脱がして着替えさせるだけだから」 「それって、どういうことですか・・・・」 「男子教師があなたの着替えに協力するだけよ。ただ、その場合は下着も間違えて 脱がされちゃったりして♪」 「おいおい、俺たちをレイプ魔みたいに言わないでくれよ」 「暴れるから間違えて取っちゃうだけだよ。なぁ?」 まるで彼らの言葉を聞くと1度やったかのような素振りだった。私はこの言葉に怖さを 感じ観念するしかなかったのであった。 「わ・わかりました..着替えます..」 「よろしい。じゃあ、早く着替えてちょうだい」 阿嶋は私が諦めたことに微笑んで言葉を返してきた。 もう仕方がない..ここまではめられてしまったら、この場で着替えるしかなかった。 私はピンク色のスーツを脱ぎ、真っ赤なブラウスのボタンを1つずつ外していく。 男子教師の視線を気にしながら上からひとつふたつと外し、ブラ姿をはだけた所で、 裾を引っ張り出し今度は下からはずしていく。 ボタンを外したところでブラウスの前を開き、その下に隠れてた滑らかな素肌を露わにした。 そしてそのまま両腕からブラウスを抜いて、脱いだブラウスを机の上に置く。 男子教師の前に薄いピンク色のブラジャーが露わになり男子教師の歓声を呼んだ。 「おーでけーな」 「サイズはどれぐらいなんだろ。ちょっと教えてくれよ〜」 「サイズぐらいなら教えてもいいわよね?涼野先生?」 「は・はい..サイズはDカップです..」 「すげーDかよ。こりゃ、でかいはずだぜ。」 「・・・・・」(何なの?これが教師の言うことなの!?) 私はみんなが見てる中で屈辱に耐えて言うしかなく、隣では阿嶋が私の胸をじっと 見ながら話してきた。 「Dカップね〜。羨ましいわね。大きくて」 「・・・・・」 明るい微笑みを浮かべながら阿嶋はあっさりと次の指示を出してくる。 「さて、じゃあ次はスカートを脱ぎなさい」 「は・はい..」 私は恥ずかしさを抑えながらスカートも脱ぐしかなく、両手を腰のホックに当てて ジッパーを開いた。 開いた腰の所からは腰の素肌とショーツのラインがあらわれ、その段階で手の動きが 止まってしまった。 「どうしたの?早く下ろしなさい」 「・・・・で・でも..」 「何なら私が代わりぬ脱がしてあげよーか?」 「いえ!ぬ・脱ぎますっ!」 半ば脅される感じで私は再びスカートを少し押し下げるとショーツの上側がついに露わになる。 このまま、一気に降ろそうとしたがここでハプニングが起こってしまった。 実は阿嶋の命令できつめのスカートを穿いており、その関係でスカートのベルトラインが なかなか私のヒップを通過しなくて、おろすのに手間がかかってしまった。 一生懸命脱ぐのに、もぞもぞしている私を見かねて阿嶋が大胆なことをしてくる。 「いつまで、そんなのを脱ぐのに時間かけてんのよ」ズルッ。 阿嶋は何と無理矢理、スカートの裾を掴んで、ずり下ろしてきたのだった。 下ろしたと同時に男子教師の歓声が響く。 何と、スカートを下ろされた弾みでショーツが思い切り捲れてしまい、お尻が丸出しに なってしまったのだ。 「きゃああぁぁぁ〜見ないでぇぇーー!」すぐにショーツを上げて元に戻す私。 そんな私を見て阿嶋が謝りもしないでとんでもないことを言ってきた。 「何、お尻ぐらいで喚いているのよ。前の方は大丈夫だったんでしょ?」 「それはそうですが..お尻が・・・」 「お尻なんてアイドルだって平気で出してるのよ。大したことじゃないわ。」 「・・・・・」 阿嶋は何か惜しそうな表情をしていた。そう、阿嶋はきっと全てを下ろす気でやったに 違いない。 でも阿嶋に逆らえない私は何も言えず、そのまま諦めて服を着替えるしか出来なかった。 (お尻だけで済んだんだから良しとしなくちゃ..それよりも早く着替えなくちゃ..) 私はいち早く下着姿から逃げたい一心で服を取ろうとしたとき、また阿嶋がとんでもない事 を言ってきた。 「ちょっと、このまま着替えるつもりなの?涼野先生?」 「えっ?だって..着替えないと..」 「あんな派手な服で来たんだから一言、みんなに謝るべきじゃないかしら?」 「謝るって..」 「あなたも一応、実習生でしょ。教育者として謝罪をするのは当然でしょ?」 「・・・わ・わかりました..」 「謝るときは、ちゃんと横に手をつけてちきんと謝るのよ」 「はい..」 私は理不尽ながらも下着姿で謝ることになり、腰に手を揃えて頭を深く下げた。 頭を下げてる瞬間、背中の方で何かが弾ける音がする。 何と私が頭を下げている時に、阿嶋が無防備になってる背中のブラのホックを 外したのであった。 もちろん、私は思わず胸を押さえてその場でしゃがみこんだのだが、そんな私に 阿嶋が追い討ちをかけてきた。 「涼野先生、それがあなたの謝り方?何なの、それって?」 「そんなっ!阿嶋先生がブラのホックを..」 「偶然に手が滑っただけじゃない。さあ、ホックをつけてもう1度やり直しなさい」 「・・・わ・わかりました」 「ちゃんと謝罪が出来ないうちは何度でもやらせるからね。涼野先生」 「・・・・・・・は・・・・い・・」 私はブラのホックを着けて再度、立ち上がって頭を下げていく。 後ろではまた阿嶋の手が堂々とブラの方に伸びていくのがわかった。 パチンッ。再び聞こえるブラのホックの外れる音。 だが、聞こえたとしても、もう今の私にはどうすることも出来ない.. 私はブラのホックが外れたままでみんなに謝罪をした。 「皆さん、今日はこんな派手な服を着てきてすいませんでした」 深々と下げた頭を上げる私に押さえのなくなった胸が大きく揺れる。 案の上、身体を起した時に右の乳房だけがぽろりとブラからはみ出て丸出しとなった。 もう片方の方も下乳が見えており実に恥ずかしい状態だが、私は隠すことが出来ず、 男子教師の歓声の中で直立不動をするしかなかった。 そんな歓声を聞いて満足した阿嶋が少し微笑んで、ようやく解放の言葉を出してきた。 「良く出来たわ。いいわよ。着替えても」 「は・はい..」 時間にしては、わずか数秒のことだったが男子教師に片乳を見られてしまったことに 死ぬほど恥ずかしい思いを感じたのであった。 だが、これは阿嶋にとってまだ序の口でしか過ぎなかったかも知れない。 そう、私の羞恥な実習はまだまだこれからが本番だったのである。


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