プロローグ(挿絵:horaさん)


※時々CGと文字が重なる場合がありますので、その時は1回再読み込みしますと直ります。

 私の名は涼野 鈴佳(すずの すずか)。  小学校の先生になるために、短大の小学校教諭免許状の取得課程で頑張 っている只今、大学2年生の20歳の女子大生です。    もう先生になるための単位は何とか頑張って取ったし、あとは学校教諭 二種免許状を取得すれば夢の小学校の先生になれるんです。  そう、残りの難関は教育実習だけであり、引き受け校も先日に決まった から、これを乗り越えればいいんだけど..  ただ、新たな門出前を祝って女友達と行った温泉旅行で、恥ずかしいト ラブルが起こってしまいました。  そう、私が1人で露天風呂で浸かっている間に誰かが私が脱いだ浴衣や 下着を全部持っていたんです。 「うそっ..私の着替えがないわ..」  脱衣所に戻った私は必死に服を探したんですが、やっぱり見つからず備 え付けのバスタオルだけで旅館の部屋に帰らなければいけなくなりました。  何とか誰にも見つからず、決死の覚悟で部屋に戻ってきたんだけど..  ここでもまたトラブルがぁぁ〜

「そんなぁ〜。オ〜トロックが掛かってる
わ..」
あまりのショックに泣きそうでした。
だって、オートロックを解除するのであれ
ば、この格好でフロントに行かなければい
けないのだ。
「そんなの出来るわけないよぉぉ〜」

ガチャガチャッ!
「お願いっ!開いて」ガチャガチャッ!
諦めがつかず何度もドアノブを回してみ
るけど、やっぱり駄目でした。
(そうだわ..女性フロントの時に..)
男性フロントにこんな恥ずかしい格好を
見せるわけにはいかないので、また必死
な思いでタオル一枚のままでフロント近
くまで行きました。

「これじゃ、変なプレイをしてる風に見られちゃうわぁぁ〜」  すっかり湯冷めした身体でフロント近くで待機している恥ずかしい私。  その内、男性客の声が聞こえたので、また露天風呂の方まで逃げる羽目 になりました。 (ああぁぁ〜、何でこんな恥ずかしい目に遭うのよぉぉ〜)  だけど、この行動がいい結果を招きました。何と女友達が偶然に入って いて、呆れた顔してこう話してきた。 「鈴佳ぁ〜、あんたいつから露出狂になったの?いくら旅先だからって、 やりすぎじゃない」 「違うわよぉぉ〜、そんな変な性癖ないからぁぁ〜」 「冗談よ。それにしても恥はかき捨てって言うけど、かきすぎじゃない」 「ぅぅぅ..」 「しかし幸先悪いわね。鈴佳、教育実習では気をつけるのよ。鈴佳って、 よくガキにもイタズラされやすいから不安だわ」 「ぅぅ..平気よぉ..」 「けど、教育実習の期間って2ヶ月って言ったけど長いよね?普通2週間じ ゃなかったって?」 「私立だから長いみたいの。でも公立の方の空きを待つわけもいかないし」 「そうね。上手く行けばすぐに採用だもんね。でも、そこって在学生いた って?」 「ううん。毎年、誰かしらは行ってるんだけど途中で辞めてるみたいなの」 「それってマジ?何かヤバクない?1度調べてみたら?校内暴力があるか も知れないわよ〜」 「小学校よ。そんな危なくないわよ。それに地元ではすごく有名なのよ」 「ふーん、でも鈴佳..実習先でもちゃんと息抜きしたほうがいいよ。最 近、勉強ばっかりでしょ?」 「そうだけど..教育実習が長いから、先にいろいろ単位を取らないとま ずかったから息抜きなんて出来なかったわ」 「まあ、単位のこと考えればそうなるけど私だったら欲求不満になっちゃ うわね」 「そんな事、言ってられないわよ。せっかくのチャンスなんだから」 「そうだね。とりあえず2ヶ月頑張ってくるのよ」 「うん」  私はこうして親しい友人たちと離れ2ヶ月と言う長い教育実習に挑む事 となったのだが、子供にイタズラされやすい体質がとんでもない方向へ進 むことになってしまった。


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