エピローグ


「うぅぅ…ぅぅぅ…」  肌寒い中、山奥の秘境温泉(混浴)にいったせいなのか..風邪を引い てしまった沙智菜です。  お母さんが呆れた顔をして濡れタオルを頭に乗せてきた。おでこがいい 感じに冷えて気持ちいい。風邪が治るまではイケナイ事は控えないとね。 *****沙智菜の勝手なイメージ*****************   「でも、こういう時にも何か起こりそうだね」   「まあしばらく安静にした方がいいな。無理は禁物だよ」   「ただ..これでイケナイ事があったらすごいかも」 ********************************  さすがに、この状態じゃ何も出来ませんっ。  う〜ん、これでとんでもない事が起きたら..すごいよね.. 「沙智菜ちゃん、今日は大人しく寝てるのよっ。わかった」 「うん」(って言うか..動けません..)  今は、ぼぉーと天井を見ながら風邪が治るのを待つだけだ。お母さんは 家事をしに行ったみたい。今何時なのかしら?それすらも分からないほど 私の身体は殆ど動かない。眠りたいけど、すぐに咳き込んで起こされる。  最悪だよぉぉ〜。誰かお見舞いにきてくれると嬉しいけど、風邪を移す わけにもいかないから、お母さんに頼んで断ってもらうことにした。  そんな時、ドアのチャイムが鳴ってお母さんが行ってくれたんだけど、 「あらあら〜まあまあ〜」と言いながら何故か家の中に入れてしまった。 (ちょっとぉぉ〜、お母さんっ。風邪移すから断ってっていったのに〜)  でも、もう数人の足音が私の部屋に向かってきて、ノックをしてきた。 (ゆっこかな?それとも蘭ちゃん?美紗里?) 「どーぞ!どーぞ!入っちゃっていいわよぉ〜。ほらほらっ」 「いいんっすか?」「そ、それじゃ..」 (え?え?えええええ〜!!男子の声だよぉぉぉ〜)  お母さんに背中を押される形で扉を開けて入ってきた男子6人。言うま でもないが赤城君や井下君たちだった。 「新宮、大丈夫か?」「だから温泉までタオル巻けっていっただろ」 「んぷぷ〜。男子と一緒に混浴なんて、ずい分成長したわね〜」 「別にやましいことはしてないわよ!こ、混浴なんだから、赤城君たちも 裸だったし」「んぷぷ〜。それって若いチンチン見放題?」 「!!お、お母さんっ!」 「んぷぷ〜。今お菓子もってくるから、ゆっくりしていってね〜」  お母さんがニヤァとしながら部屋から出て行った。絶対何か変なことを 思いついたときの顔だよぉぉぉ〜。ひぇぇぇぇ〜! 「そういや、熱はあるのか?」と赤城君が堂々と私のおでこに手を乗せて きた。文句を言いたかったけど、意外に冷えてて心地よかった。 「どれどれ、俺も」と井下君も「かなり熱いな」と宇賀君も替わりばんこ で手で熱を測ってきた。心配してくれるのは嬉しいんだけど..これはち ょっと.. 「…しかし、新宮の部屋って綺麗でいい香りしてるよな」 「俺の姉貴と大違いだな。姉貴は外面はいいんだけど、部屋は汚くてな」 「分かるわかる。女子の部屋って結構汚れてるって聞いたけど、新宮って やっぱ綺麗好きなんだな〜。たまんねーな」  あの..何で勝手に部屋を見まくっているのかしら..お見舞いにきた んだよね?きたんだよね?んもぉぉぉ〜。お母さんっ、この状況を注意し てよぉぉぉ〜!!  丁度いい具合に、お母さんがお菓子を持って部屋にきたんだけど、とん でもないことを赤城君たちに頼んできたんです。 「そうだわ。良かったら、あなたたちで沙智菜の体温測ってくれないかし ら?私、今忙しくてすぐ下に行かなくちゃいけないのよ」 「えっ?」「俺たちが..」  ちょっとぉぉぉ〜!待てぇぇ〜!それが母親のすることなのぉぉぉ〜!  赤城君たちがスケベなのは見てわかるでしょぉぉ〜。何てことを頼む気 なのぉぉぉぉ〜。 「んぷぷ〜。沙智菜ちゃんは今朦朧としてるから大丈夫よ〜。きっと君た ちがどこ触っても受け入れちゃうんだから。ねっ」 「そうなんっすか..」「確かに..俺らがおでこ触っても何も言ってこ ないし..」「や・やるか?」  こらこらこらぁぁぁ〜!何を「やるか」だぁぁ〜。お母さんもこういう 危険な男子を放置しないでよぉぉぉ〜。  でも、お母さんはニヤニヤしながら躊躇する赤城君たちの背中を必死に 押してくるんです。それでも母親なのぉぉぉぉ〜! 「それじゃ、お願いね」とお母さんが部屋を出ていったけど、絶対こっそ り隠れて見てるよね..まあ、本当にヤバくなったら助けにきてくれるか らいいんだけど.. 「新宮..熱測るぜ」ごくりっ 「やっぱ..ボタンは外さないと」コクコクッ。  男子全員が一斉に頷くと、赤城君が掛け布団を捲って、私のパジャマの ボタンを外してきました。  って言うか、結構外してませんか?2つぐらい外せば測れるよね?おへ そのところまで外してきてるんですけどぉぉぉ〜。  当然だけど、私の水色のブラが赤城君たちの視界に入り、顔を真っ赤に しながら体温計を脇に挟んできました。  体温計のアラームが鳴るまでの時間、赤城君たちはパジャマの間から見 えるブラに釘付けになってるけど、その気になればパジャマ全開にも出来 るよね?それをしないのが赤城君たちの良い所なのかも..  最低なのはお母さんです!赤城君たちがブラに集中してるのをいいこと にドアの隙間から親指を立てて”グッド!”と満面の笑顔を見せてきた。  やっぱり、ずっと覗いていたのねぇぇぇ〜!この危機的状況を何とかし なさいよぉぉぉ〜! 「思ったより熱は無かったな」「これなら1日寝れば大丈夫だな」  体温計を抜き取った赤城君たちはちゃんとボタンを掛けなおしてくれた ので驚いた。お母さんがドアの隙間から口を尖らしてブーブーいってたの には正直頭にきたかも..  ただ、ここで天がお母さんの味方をしてきたのだ。赤城君たが困った顔 で「…新宮のやつ、すげー汗をかいてびしょびしょだぜ」「まずいな」と 言ったの聞いたお母さんが何か思いついてしまったのだ。  急いで何かを用意する音が私の耳に響き、5分後に慌てた様子で部屋に 入ってきて、わざとらしくこう叫んできた。 「んまぁ〜!沙智菜ちゃんったら汗でパジャマびしょびしょじゃないの! 替えのパジャマと下着を持ってきて良かったわぁ〜。あっ、でもこれから スーパーのタイムサービスが始まっちゃうわぁぁ〜。君たち、私ちょっと 留守にするから、沙智菜ちゃんを起こして着替えるように言ってくれない かしらん」 「はあ、いいっすけど..」「でも..起きるかな..」  コホンッ「起きない時は..君たちでやっていいわよん」  ちょっと待ったぁぁぁぁ〜!そ、それはさすがにやばすぎでしょぉぉ〜!  自分の娘の着替えをスケベな男子に任せるなんて、どういう神経してん のよぉぉぉ〜!!  でも意外に赤城君たちの方が紳士的で「それはまずいっすよ」「俺たち がやるわけには..」と本当は着替えさせたい思いを抑えながら断ってき てくれた。 「んぷぷ〜。大丈夫よ。ほら、沙智菜ちゃん、まだ意識がはっきりしてな いし!母親の私がやったことにしてあ・げ・る・か・ら〜」  この悪魔ぁぁ〜!!赤城君たちの心をものすごく揺さぶってきてるよぉ〜!  さすがの赤城君たちも、お母さんに背中押し捲れたら、その気になって きてるじゃないっ!  いやまあ、もうきっと手遅れなのは分かってるんだけど..こんな展開 になるとは思わなかったよぉぉ〜。  結局、お母さんは赤城君たちにシーツの交換までお願いして部屋を出て いってしまった。不運なことに私の汗が止まらずに全身びちょびちょにな ってきた。 「このままじゃ風邪が悪化するぜ」「起こすわけにもいかないし..」 「やるしかないか!」どうやら赤城君たちの決意が固まったようだ。  ついに赤城君たちが手分けして私のパジャマを脱がしてきた。普通だっ たら必死に抵抗しなくちゃいけないんだけど、考えてみたら赤城君たちっ て何度も新宮沙智菜の裸を見てるのよね.. 「新宮、このまま脱がすけど、変なことはしないから安心してくれ」 「そうそう、新宮の裸は混浴で見てるし、俺たちと一緒に脱いだ仲だしな」 (あ〜ん、あんまり変なこと言わないで!お母さんがきっとメモしてる〜)  いや、だってもう混浴なら、いろいろ恥ずかしいことやってるから、一 緒に脱ぐぐらいなら問題ないと感じただけなんだからぁ〜。  ああ、ダメだ。本当に安心して力が入らない..赤城君たちがブラを外 してるのに..ショーツまでも下ろしてくるのにぃぃ〜!  こうして、ベットの上には無抵抗の新宮沙智菜の素っ裸が晒され、おっ ぱいもおま●こも丸出しになった。  でも風邪で身体がぐったりしてるのを気遣って、何も言わずに汗を拭い てきた赤城君たち。スケベなことを全く言ってくれないので、こんな状況 なのに身体の力がどんどん抜けていっちゃう。 (それも気が楽になるにつれて感じてきてるっ!いやぁ、宇賀君が今、鼻 の下伸ばしながら股間をグリグリ拭いてるよぉぉ〜)  だけれども、そんな宇賀君に赤城君がわざと「あんまり、新宮のアソコ 弄るなよ。濡れてきたら可哀想だろ?」と堂々と言い、井下君も「そうだ ぜ、弱ってる新宮のマン汁出すのは卑怯だぞ!」と卑猥なことを言ってき た。 「そうだな。新宮の風邪、早く治さないとな」と宇賀君も普通に股間を拭 くようになった。 「それにしても俺たちすごいことしてるよな」「まあな」と自覚しながら も私の裸を拭いているのは異常な光景だよぉぉぉ〜。  まあ、汗を拭きとったあとは普通に下着やパジャマを着させてくれたの には紳士的でビックリした。  まあ、スケベなとこも健在でシーツ交換時は、私はM字型のポーズで裸 待機させられてました。  ううっ、これって私のおっぱいとおま●こは正当な理由があれば、赤城 君たちに晒されてもいいってことよね?  後日、内川さんの命令で、教室で男子全員との勝ち抜き野球拳をやれっ ていうし、男子たちに裸を見せる機会も増えてきてるよぉぉ〜。 (結果はどうって?言うまでもなく、私が途中ですっぽんぽんになりまし たよ)  ますます沙智菜の高校日記は、色んなエッチなことをさせられそうです。 どーしよぉぉーー、周兄さん〜〜! <完>


「沙智菜の高校日記」完
 ※あとがき

 この最終回を見た人がどうして終わらしちゃったの?と言いたくなると
思いますが、紆余曲折を経て、2018年作成中の話をラストとして完結させ
ました。
 ただ、短編として、これからも色んな話を追加する予定です。