第68話「恥ずかしのバイトと股間治療」


 沙智菜です。先日の海の露出なんですが、まだ実は続きがあったんです。  あの後、ホテルに帰ってシャワーを浴びてクラゲに刺された股間を確認 したところ、少し腫れてる程度なので休むことにしたんだけど、次の日に 股間が大変なことになってしまいました。 (うそぉ〜、すごく真っ赤に腫れてるよぉぉ〜)  早く治療しないと不味い感じで..今日泳いだりしたら、もっとひどい ことになりそうなんです。  ただ、場所が場所だけにみんなには言えないよぉぉ〜。  だって、水着を脱がない限り刺されることがなさそうだし..  周兄さん、どうやって誤魔化したらいいの? *****沙智菜の勝手なイメージ*****************   「沙智菜、今日は泳がずにじっとした方がいいね」   「水着も着れないんなら、いっそパレオだけ巻いてノーパンで」   「ともかく海に入るのはやめた方がいいな」 ********************************  そんなこと言っても、急に海に入らないのも不自然だよぉぉ!!  何かこう上手い口実がないのかなぁぁ〜。  私がいろいろ悩んでいると、同じように蘭ちゃんが困った顔をして考え ていました。 「蘭ちゃん?どうしたの?」 「あっ、さっちん。実はあたしのダチの渚がここの浜辺でアルバイトして るんだけど、急に熱が出てらしく代役を頼まれたんだよ..」 「渚ちゃん?もしかして1組の佐藤渚ちゃん?」 「ああ、休むことも出来ないみたいで、あたしが諦めるしかねーのかな」  そっか、蘭ちゃんは今日は遠泳をするって張り切ってたよね..  それに渚ちゃんには私もいろいろと相談に乗ってもらったこともあった し..(蘭ちゃんには内緒で) 「蘭ちゃん、もし良かったら私がアルバイトの代役しようか?」 「えっ?いいのか、さっちん。せっかくの最終日がバイトでつぶれるぞ」 「・・・実は今月、お小遣いがピンチで..バイト代が出るんだったらやっ てもいいかなと..」 「そういうことなら話は早いな。バイト代はちゃんと出るから頼むよ」 「ええ、任しといて」  良かった。まさに渡りに船ってとこだよぉ〜。お小遣いはそんなピンチ じゃないけど、こう言えば蘭ちゃんも頼みやすくなるしね。  こうして、急きょ渚ちゃんの代わりで浜辺でのたこ焼き屋台のアルバイ トをすることになりました。  ただ、浜辺であるのと屋台の出し物の関係上の暑さを鑑み、水着にエプ ロン姿でのアルバイトだった。  これだと恥ずかしいと言ったら、蘭ちゃんが持ってるサンバイザー付き サングラスを付けてバイトしても問題ないことを確認してくれました。  少し大きめの黒のサンバイザー付きサングラスを試しに付けてみると、 鼻と口しか見えない感じで顔が分からない感じだった。  それに、水着エプロン姿には抵抗はあったものの暑さ的に背にかえられ ないのと正体もばれなそうなので、これでやることにしました。  エプロンなら股間の腫れも隠せそうだし、ちょっと気軽な考えでいたの が失敗したのかもぉぉ〜。  実は用意された水着がかなりハイレグで腫れた部分が見えちゃうのよぉ ぉぉ〜。  別の水着を頼んでもいいけど理由は言いたくないし..  どうしようか迷っていると、近くにいた蘭ちゃんや悠子が、その水着が 嫌なら下着姿でいいじゃんと、とんでもないことを言ってきた。  と言うより、ハイレグ水着の方が過激なので下着の方がまだマシだと言 う意見でした。まあ、私もはげしく同意だけど..  どうせ、屋台に入ってエプロンしてれば判らないわよと強く言われて、 しばし迷ったが押し切られ下着で店に出ることになりました。  しかし、下着と水着は造りが違うから、流石にブラはバレちゃうだろう とノーブラを覚悟しパンツ一つにエプロンを着けることに。  が、これも大失敗でしたぁぁぁぁぁ〜。  何と渡されたエプロンは薄地の生地のエプロンで汗をかいたら乳首が見 えちゃうものだったんです。  せめてもの救いが股間の方だけ巨大なハートのアップリケがついており パンツのラインは隠せると一息(だけど、これも罠でした)    浜の人が増えるにつれお客さんが徐々に増え始め、忙しくなればなるほ ど乳首が透け始めてきました。  ただ、忙しさにそれを忘れて仕事に夢中になる私。 (きっとパンツも汗で薄っすら透けていたのかも..)  そんな中、一休みすればと交代し椅子に座るとそこにチョコ棒アイスが 置いてあってパンツがチョコまみれになりました。  さすがに変な勘違いされたくないので、丁度様子を見に来た美紗里に相 談してパンツを急いで洗ってもらうことに..  でも、パンツを脱いだら私、裸エプロン状態じゃないのぉぉぉ〜。  最悪なことにシフトで代わってきた男性のアルバイトはいやらしい目つ きで見てくるし..って言うか、私のことを渚ちゃんと勘違いしてるし.. 「渚ちゃん。今日もずい分と大胆なことしてるね〜」 「・・・違います..これでも穿いてますから..」(穿いてないけど..) 「そうなんだ。まあ、ここのハイレグはいつもお尻丸出しだからな〜」 「・・・・・・」(渚ちゃんったら、そんなハイレグ着てたんだ..)  実は渚ちゃんも露出癖があって、校内でも露出行為を見たこともあって、 いわゆる露出仲間なんです。(もちろん蘭ちゃんには内緒で)  まさか、アルバイトで露出癖を解消してるとは思わなかったよぉぉ〜。  ともかく、渚ちゃんと間違えられてるのは好都合かも..ただ問題なの は渚ちゃんの方が大胆なことをしてるから不安だよぉぉぉ。 (考えてみると、このエプロンも渚ちゃんのものだし..)  まあ、周りに人も居ることだし、過激なことが起きないと思ったけど甘 かったです。  ここの屋台って、一人が屋台前に出て客引きと接客に、もう一人が裏手 に材料取りに、一人屋台内を任される3人体制で私は全裸に薄地半透けエ プロンでたこ焼きを必死に焼くことに..  そんな中、裏手に回った一人が屋台の後ろの壁を操作し始めてるんです。  すると店の後ろの下側の壁が鏡に、ノーパンの後姿が映し出されました。  どうやら、これは屋台のタイムサービスみたいで、いつもやっているこ とだったんです。  渚ちゃんったら、何とんでもないことをやっていたのよぉぉぉ〜。  当然ながら、店前でその鏡に映る姿を見ようと人が集まりました。  そして、店前に出ていたバイトの男性がたこ焼き買う人のみ店前に並ん でと言ってきて、裏手の男性が隠れるように店前のカウンター下に潜り込 んできました。 (ちょっとカウンターに潜って何をしてくるの?)  次の瞬間、カウンター下の壁を取り払ってきました。 (これもタイムサービスってことなの?)  まあ、別にエプロンしているから問題はないけど、これが渚ちゃんのも のだということがとんでもない羞恥を呼びました。  私自身は後で知ったことなんだけど、この時のエプロンは股間部にハー ト型の穴が開いてバッチリ縦スジを出した下半身が丸見えだったんです。  そう、股間のアップリケは熱と汗で剥がれ落ちる仕組みになっていたん です。(渚ちゃんのばかぁぁぁぁぁぁぁ〜!)  最悪なことに私は未だその忙しさにその事実に気がついていなく、必死 にたこ焼きを作っていました。  私がこの事実を知ったのは渚ちゃんからの電話で「沙智菜ちゃん。今日 のバイトありがとね。あと、遅いかも知れないけど..そのエプロンって おま●こ丸見えになるから気をつけてねぇ〜」と。 (いやぁぁぁ〜、私ったらずっと丸出しのままで、たこ焼き作ってたの?)  よくよく見たら、乳首も殆ど透けきって見えているし、これじゃピンク 屋台みたいなもんじゃないぃぃ〜。  でも、これだけ過激なことをしても客が騒がないってどういうこと?  耳を立てて客の会話を聞くと驚きの真実を知りました。 「今日の彼女は機嫌が悪いのかな〜、いつもならエプロンはらりまでやっ てくれるのにな〜」「まあ、いつものように水着を脱いでいるからいいじ ゃねーか」「けど、はらりもタイムサービスの1つだろ?」 (・・・渚ちゃん..これ蘭ちゃんに頼んだ日には屋台を壊されてたよ..)  つまり、渚ちゃんの方が過激なことをしてたのね..他の男性のアルバ イトも暴走してこないし、ただジロジロ見てるだけだし.. (う〜ん、あまり渚ちゃんと違うと別人ってばれちゃうし、ここまできた ら女は度胸っていうことで..)  わざとエプロンの結び目を緩くして、渚ちゃんになりきることにしまし た..これからはエプロンはらりもアリです。  って言うか私自身の露出狂のスイッチも入っちゃったよぉぉ〜。  こうして2時間近くタイムサービスをやって、後はカウンター下の壁を 元に戻しての通常のたこ焼き作りとなりました。  最後まで渚ちゃんと勘違いされたようで、体型や胸のサイズが同じだっ たのが幸いだったのかも..  ともかく、これで最終日は何とかやり過ごせたし、後は腫れたとこを治 療しなくちゃ!  さすがに、美紗里たちに相談することができず、地元に帰ってからまず は病院に行こうと思ったのですが、恥ずかしくて行けません。  そこで、以前お尻のできものを見てもらった学校の女医さんに診て貰う ために急いで学校へ行きました。  けれど、学校に行ったことが、さらに不幸を招くことになりました。  先生が診察をしてくれたのですが、手に負えないとのことで、大学病院 を紹介されてに行くことなったんです。  とりあえず、病院の受付では、水着が外れて海から出られないうちにク ラゲに刺されたと説明しました。  ただ、名前を呼ばれて診察室に入ると、男の先生じゃないですかぁぁ〜。 (まあ、仕方ないよね...ぅぅっ)  相手が男の先生なのに、腫れてる患部が股間の前部よりに在るのと、気 になる点があるとのことで見やすい診察をと普通は前かがみになって診察 を受けるところが、患部がよく見えるようにと妊婦が使う検診台に特別に 座らされましたぁぁ〜。  それも、わざわざじんべい型の検診衣に着替えての診察で、下着は上下 とも付けていません。  男の先生の前で腰の方が高く頭が低くなる姿勢にされ、股間に光が当た ってきます。  ああっ、何か恥部に光が差し込み入る感じだよぉぉ〜。  言うまでもないですが、妊婦用検診台なので完全なM字開脚です。  唯一救いなのは妊婦診療時と同じようにお腹の部分をカーテンで仕切っ て下半身が見えないようにしてくれたところかな..  あと、診療中リラックスする出来るようにと、目に良い刺激を出すアイ マスクとイヤホン使用による音楽を流してくれました。  逆に考えると目と耳を塞がれたような..  このあとは診察に入るんだけど、なかなか始まりません。  実は先生が、なかなかこんな症例は見れないという事で実習に来ていた 医学生にみせるために待っていたようです。  カーテンで仕切ってあるので、顔は見られることはないのですが、今か ら股間を医学生たちにじっくり見られことになりました。  そんな時に先生が呼び出されて席をはずすと医学生たちがエッチな悪ふ ざけをしようとヒソヒソ話していました。  どうやら少しの間だけ、先生に成りすまして悪戯しようという感じでし た。(医学生もやっぱ、こういういやらしい考えを起こすんだ)  まあ、少しの間だけならいいのかなと、私もわざと「先生、何かするこ とがありますか?」と言って先生に成りすました医学生を煽ってしまいま した。  そうしたら何と他の患部を確認したいということで上半身が見えないよ うに遮っている布のついたてを首まで持ってこられて、検診衣を思い切り はだけられました。  これで、おっぱいまでも見られることになりましたぁぁぁ〜。  でも、医学生の立場もあって触ってはこなかったのが幸いかも..  これなら安心かなと、このあとの指示は素直に受けることにしました。  他の部分の刺激に患部がどう反応するか一応確認したいと、私自身に関 係ない胸を揉む様に言ったり、クリトリスを弄る様に言ったり、指でおま ●こパックリしてくれと、悪乗りしすぎだぞぉぉぉ〜。  けれど、すぐに先生と看護婦さんが戻ってきて、医学生たちにはキツイ 説教と始末書を受ける羽目になりました。  一応、私の方はお咎め無しだけど、これなら遠慮はいらないとお灸的な 意味合いでそのままの状態で治療を受けることに..  せっかく、おっぱいを出してるんだから、乳がんの視触診の講座までや ってきたんです。  医学生たちの前で、私のおっぱいを使ってしこりや変形がないかとか、 乳頭にただれや分泌物がないかをじっくり教えてました。 (まあ、変なことをされるわけでもないし、乳がんの視触診をタダでやっ てもらったから文句は言えないよね..)  結局、治療の方はちゃんとしてもらって無事に診察は済んだけど、今回 の私って見られまくりだよぉぉぉ〜。 *****沙智菜の勝手なイメージ*****************   「沙智菜、渚ちゃんの代役ということで羽目を外したんじゃないか」   「あと、医学生たちに見られちゃうのも病み付きになったとか」   「学用患者になってみるのもいいかもね..」 ********************************  実は先生にも学用患者の話を持ち出されましたが断りました。  今回は成り行きでああなったけど、自分から進んでやるなんて出来ませ んからぁぁぁ〜。


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