第57話「エッチな怪獣」(挿絵:たーちんさん)


※時々CGと文字が重なる場合がありますので、その時は1回再読み込みしますと直ります。

 あ〜ん、これじゃアルバイトしているようなもんだよぉぉーーーー。  周兄さん、今日の沙智菜は怪獣さんのぬいぐるみに入って遊園地の中を 歩いています..  けど、これはバイトじゃないんですぅぅ〜。こうなるには、いろいろ事 情があったんです。  その事情とはおとといのことであり、私が校内で楽しく話している愛賀 さんと矢井中さんを見ていたのが今回の発端となったのだ。
「ちおん、今度は久々の遊園地でのコスプレよ〜」 「それじゃ、乗り物に乗れる服にしてみるか..」 「私はコスプレ1本で行くから、いつもの感じでいいわよ」 「遊園地なら私もコスプレしてみるか..」 「帰りは隣の温泉に入るから水着もお願いね」 「わかった。水着も作っておく..」  遊園地でコスプレ?帰りは温泉?コスプレって普通、どっかのイベント 会場でするんじゃないのかな?  温泉が近くにある遊園地って、結構大きいところじゃないと無理よね..  ちょっと興味があったので、ついつい話に参加してしまった私であった。 「あの...遊園地で本当にコスプレなんて出来るの?」 「あら?新宮さん、もしかしてコスプレしたくなったの〜」 「いえ、そういうつもりじゃないけど..遊園地でコスプレなんて出来る の?普通の人も来るんだよね..」 「ええ、遊園地だから普通に家族連れが遊びに来てるわよ♪だから、遊園 地でのコスプレはいろいろ制限があるのよ」 「過激のコスプレが駄目とか?」 「それは当然だけど、女装は禁止。あと、現役軍服なども着てはいけない の」 「そうなんだ..遊園地でコスプレできるなんて凄いよね。でも一般の人 も結構くるとこなの?」 「結構どころじゃないわよ。今回はと●まえんだけど、西●園もやる時も あるから人はいっぱいいるわよ〜」 「うそっ..それって有名どころの遊園地じゃない!そういうとこでコス プレできるんだ」 「ええ、私は1日中コスプレするつもりだけど、ちおんのように途中で着 替えて普通に遊ぶことも出来るわよ♪フリーパス引換券もいっぱいあるし ね〜」 「ヒトミィーが別のイベント大会で賞品としてもらった..」 「うわぁ〜いいな〜。普通に遊ぶことが出来るのはいいよね」 「もし良かったら新宮さんもコスプレしない?」 「だめだめっ。私、そんな勇気ないし、顔を見られるのが恥ずかしいし..」 「う〜ん、残念ね。無理強いはしたくないから諦めるわ♪」 「ごめんなさい、愛賀さん」 「顔を見られないのが1つあるけど..せっかくなら着て欲しい..」 「ちおん..もしかして、それって遊園地用に作ったアレのこと?」 「うん、作ったのにヒトミィーが着てくれなかった..甲冑っぽかったのに..」 「あんなのは甲冑じゃないわよっ!どう見てもメカ怪獣でしょ!」 「メカ怪獣?そんなのまで作れるの?矢井中さん」 「あれは会心の出来だから、一度着て欲しい。顔も身体も隠せるから試し てほしい」  ううっ..何か矢井中さんがすごい嘆願の目で見つめてくるよぉぉぉ〜〜  この間、制服を作ってもらっただけに断りづらいよぉぉ.. 「やっぱり..駄目か..」「その..えっと..」 「ふぅ〜。ちおんったら本当は一緒に乗り物を乗って欲しいんでしょ?素 直にコスプレなしで乗り物だけ誘ったら?」 「ち・ち・ち・ちがぅっ!べ・別に1人で乗っても面白いからっ..着て くれたお礼に..乗り物に誘うだけだから..」  顔を真っ赤にして矢井中さんが動揺している。そんな矢井中さんの後ろ で愛賀さんがそっと両手をあわせてウィンクでお願いコールをしてきた。  どうやら、矢井中さんは乗り物に一緒に乗って欲しいのが本音であり、 そんなことを知ったら断ることが出来なくなってしまった。 「わかったわ..でもコスプレの方は少しだけよ」「本当かっ!」 「ありがと、新宮さん。よかったわね、ちおん♪」 「乗り物はただのお礼だ..」  こうして遊園地のコスプレイベントに参加することになり、メカ怪獣の コスプレをすることになったけど、やっぱりこれって遊園地のバイトみた いだよぉぉーー。  愛賀さんの方を見ると高級そうな一眼レフを持った人たちに囲まれて撮 影モードとなっており、壁をバックにいろんなポーズをとって撮影されて いた。  ちなみにメカ怪獣の私の周りには子供がいっぱい来るだけで、誰もコス プレだと思ってないんですが..  大体、遊園地で怪獣がいたら、どっかの特撮の着ぐるみと勘違いされる わよね..  まあ、中には私と同じ、遊園地に居そうなヒーローのコスプレで子供た ちを集めてる人も居たけど、あのヒーロー相当古かった気がする。  確か、懐かしのヒーローで見たもので鞭を武器として悪を倒すんだって?  ちょっと気になったのが、どっかで聞いた声の女の子が中に入っている らしく、知り合いだったら、怖い気がするよぉぉぉ〜〜 (でも愛賀さんも矢井中さんも、参加者は自分たちだけって言ってたし..) 「あははははははっ〜。悪い子は、ずばっとお仕置きしちゃうわねぇ〜」 (けど..何か思い当たる子がいるだけに..怖いんだけどぉ〜)  私が気になる懐かしヒーローを見ている中、アニメのコスプレをした矢 井中さんが声を掛けてきた。 「新宮さん、その怪獣は暑くて大変か?」 「大丈夫よ。結構涼しく作ってあるわよ」 「そうか..私のは少し大きすぎた..」  矢井中さんのコスプレは某アニメの軍服らしく、少し大きめのとこを気 にしながら話しを続けてきた。 「一応、昼すぎに着替える感じでいいか?」 「ええ、それでいいわ。何かカメラよりも子供の方を集めてる感じなので..」 「まあ、怪獣だと仕方ない..あのヒーローガールと同じだな。遊園地コ スプレになると毎回いろんなヒーローをして遊園地側から喜ばれるぐらい だから..」 「ヒーローガールって、やっぱり女の子がやってるんだ..けど、何かあ の子の声、聞いたことがあるんだけど..」 「・・・気のせいだ。世の中には知らない方がいいこともある..」  ぅぅ..何かすごく間を置いて話してるんですが..  もしかして矢井中さんは知ってるの?  けど、今は知らない方がいいのかも..  そうしとこう。うんうんっ。 「新宮さん、暑くなったら早く着替えていいから、その時は連絡して」 「うん、わかった。じゃあ、昼すぎにプール下の更衣室でね」 「私はちょっと..あのヒーローと話してくる」  矢井中さんはそういうと、例のヒーローガールの方へ堂々と行って、何 かを話し始めているとこを見ると、やっぱり知り合いなのかしら?  とりあえず、私は赤の他人のフリして他に行くことにしないと..  実は結構、過激なことをしているからバレたら大変なのである。  そう、今の私は何と全裸で怪獣の中に入っており、中は空洞が多い上に、 外気を取り入れるとこが多いので、裸で歩いてる実感が沸いてくる。 (あ〜ん、どっか大きな穴が開いたら、裸でいることがバレちゃうかもぉ ぉ〜)  ぬいぐるみの中は意外にも日の光がいっぱい差し込んできており、ぶる んぶるん揺れてるおっぱいやおま●この割れ目にも光が当たっている。 (これって、見える箇所があるってことよね〜。考えただけでドキドキし ちゃうぅぅ)  こういう露出もいいのかも知れない..ちょっと変わった露出シチュに 酔いしれる私だったが、とんでもないトラブルが起こってしまったのだ。  それは子供たちが大勢、集まった時であり、悪戯心からか、子供たちが 私を攻撃してきた。 「メカ怪獣をやっつけろぉーー」「キックだー」「スーパパンチだぁー」 (ちょっとぉぉーー痛くはないけど、いい加減にしてよぉぉぉーーー)  そんな中、1人の子供が胸のパーツにキックすると、何と胸の部分がパ カっと開いてしまった。  どうやら、凝り性の矢井中さんがメカ怪獣の胸からミサイルを出す仕組 みを忠実に再現していたらしい。 「うわぁぁ〜おっぱいだぁぁーー!」「おっぱいが出たぞぉぉーー」  子供たちの前でミサイルの代わりに見事なおっぱいを出してしまった私。  怪獣の手が短いため、外から閉じることが出来ない私は中から手を抜い て、閉めようとしたが何と両手とも抜けなくなっていた。 (あ〜ん、汗が中のゴムにピッタシくっついて抜けないよぉぉぉーーー)  手首のとこは物が掴める様にと隙間なく作っていたせいで、簡単に抜け なくなってしまったのだ。  とりあえず、周りの人が気づいて大騒ぎになる前に逃げ出さなければな らず、胸のとこが開いたままで逃げていった。  運良く、おっぱいで驚いた子供たちは追ってはこなかったが、今の私は 園内をおっぱい丸出しで走っているのである。 (あ〜ん、おっぱい見られてるよぉぉ〜!早くどっかに隠れないと..)  子供づれのお父さんたちが鼻の下を伸ばしながら、揺れるおっぱいを見 ており、ハプニングでおっぱいが出てると思って見てきている。  あーん、このままじゃ園内におっぱい怪獣の噂が広がっちゃうぅぅーー。  今回も恥ずかしい展開になって慌てている私であった。 「あ〜ん、おっぱいが次々と見られていくよぉぉぉーーーー」  胸のとこが開いた怪獣で必死に隠れる場所を探して走っている私だけど、 すでに何人かの若いお父さんたちを喜ばせてしまっている。  どうして、いつもこういう恥ずかしい目に遭わなくちゃならないのよぉ ぉ〜 (顔は見られないのは救いだけど..このままじゃ園内のスタッフさんに 捕まっちゃうよぉぉ〜)  汗をかけばかくほど、手が抜けなくなってきているし、これじゃ更衣室 にも戻ることも出来ないじゃない..  運がいいのは私のおっぱいを見たお父さんたちが、大騒ぎしないおかげ で、まだ大事にはなっていないことだろう。  それに子供の前では変なことも出来ないから追いかけてもこないし..  けど..私の体力の限界もそろそろ来ているかもぉ〜  この手と足が短い怪獣で走るのはかなり体力を消耗してしまい、これ以 上、全力で走ったらバテちゃう。  でも、そんな私の前にようやく救いの場所となる場所が見えてきた。 (あそこなら壁を使ってこの胸のとこを閉じられるかも..)  どうやら、そこはミニステージみたいなところであり、今日はイベント がない事から、人の気配もなく、誰もこない様であった。  辺りを見渡して急いでミニステージの裏側のスペースに潜り込んで、開 いた部分を壁に押し付けて戻そうとする私だが、意外と開閉部が固くて戻 らない。 (うそぉぉ〜バネが変に引っかかって戻らない..力ずくでも戻さないと..)  誰かが来る前に元に戻そうと必死になってしまったせいか、この時の私 は周りの様子の変化を気にすることを忘れていた。  そのせいで、一番恐れていたことが、私の後ろで起きてしまった。 「おっ、ここに居たぜ!探したぜ、おっぱい怪獣〜」 「すげーな。マジでおっぱい丸出しだぜ、へへっ」 「どうやら、胸のとこが開いてしまって元に戻そうとしたみたいだな。本 格的に作りすぎたぜ」 「盗撮しにきて、こんな収穫があるとはな〜」 (えっ..えっ!この人たちって、もしかして私を..)  私の後ろに現れた大学生風の4人の男は、どうやらおっぱい怪獣の話を 聞いて、探していたらしい。  それもスタッフさんのように注意するわけでなく、会話の感じからすれ ば不健全な目的からであろう。 「さて、せっかくだから丸出しおっぱいの感触を楽しませてもらうぜ」 (ああぁぁ〜だめぇぇーーも・揉まないでぇぇーー) 「うひょっ!この女のおっぱい、柔らかくて最高だぜ!」  私のおっぱいが乱暴に揉まれていく。怪獣の手が抜けられないのを知っ てて堂々と、4人の男が交代でおっぱいを弄ってくる。 「こりゃぁ〜パイズリにはサイコーなおっぱいだな」 「感触がたまらんな〜俺の手の上でぷるんぷるん揺れるぜ」 (あぁぁーん、おっぱいで遊ばれてるぅぅーー、は・早く手を抜いて何と かしないとぉぉぉーー)  私が何とか手を抜こうと知ったのか、1人の男が怪獣の手首のとこを紐 で縛ってきた。 「へへっ、手を抜こうなんて駄目だぜ〜。素直に俺たちに揉まれ続けろよ っ」 (そんなぁぁ〜手首を縛られたら手が抜けないっ!ど・どうしよぉぉーー) 「そうだっ!このメカ怪獣って結構、忠実に再現してんなら、股間のとこ も外れるんじゃねーか?」 「そういや、地中からの敵に向けて発射するミサイルだったよな〜へへっ」 (うそぉぉぉぉーーー!ま・まさか、そんなとこまで再現してないよね?)  いくら何でも股間が外れるなんてコスプレでは必要ないし、外れたらす ごく格好悪いじゃないっ!  ぱかっ♪「うおっ!開いたぜっ!」「うひょっ!下も穿いてねーぞ!」 「ま●こ丸出しで歩いてのかよっ」「こりゃ、いつでも挿れられるぜ」 (うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!下まで外れるなんてぇぇぇーーー)  危険な4人の男たちの前で、おま●こまで丸出しにしてしまった私..  足の方も汗で抜けることの出来ない私は大の字で磔されているようなも のであり、おま●こは完全な無防備になっている。 「この女、結構若いんじゃねーか。おま●こがプルプル震えてるぜ」 「へへっ、せっかくだからおま●こを触るのは一番最後にしてやるかぁ〜。 ここまで晒した以上、顔を見てーし」 「そうだな。ブスってことはないけど、犯す前に顔を確認してーな」 「怪獣の顔じゃ、せっかくのおっぱいもおま●こも半減するしな」  今度は怪獣の頭を必死に取ろうと始める男たちに必死に抵抗するが、取 られるのは時間の問題だろう。 (周兄さん、助けてぇぇぇーー。このままじゃ顔も見られちゃうよぉぉーー)


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