第44話「絶望の中で..」


両足を棒で固定された上で持ち上げれて、3人の男子たちに身体を 弄られている私。 まだ運がいいのは、下半身の方は見るだけでおさまっており、おっぱい だけが揉まれている状況であった。 きっと内川さんの指示で私を少しずつ屈辱感を与えてきている感じで あり、どうする事も出来ない以上、もうあとは時間切れになって正体 を暴かれるだけだろう。 男子たちもあえて私の正体を急いで暴く必要もないせいか、私の身体 を揺らすなどしてからかっているだけであった。 「それにしても、この女のおっぱい、すげー揉みごたえがいいぜ〜」 「乳首も真っピンクな円柱なんて、思わずしゃぶりたくなるな」 「これで顔が可愛かったら、マジ暴走しそーだ」 (ぅぅ..褒められてるみたいだけど..今は嬉しくないよぉぉー) 完全な絶体絶命に追い込まれた感じになってきており、悠子を助ける事 が出来なくなった悔しさだけがただ心の中で溢れていた。 「へへっ、この女、すっかり観念してるんじゃねーか」 「まあ、まだ正体は見ないでやるから必死に箱を押さえてな」 「俺たち、結構たまってるから、楽しませてやるぜ」 (駄目だ..今回ばかりはもう駄目かも知れない..でも諦めたくない! 悠子も助けられないままで、こいつらに犯られたくない!) ほとんど絶望的な状況かも知れないけど、諦めるわけにもいかず必死で 助けを心の中で何回も願っていた。 (こんな願いだけじゃ無理なのはわかってるけど、でもこんな奴らに 私のバージンをあげたくない。こうなったら噛み付いてでも逃げなくちゃ) もう箱を押さえている手を離して、最後の抵抗を見せようと決意した私で あったが、その前に更なるおかしな展開が起こり始めてしまった。 何と3人とは別の男子の声が後ろから大きく響いてきたのだ。 「おい..そこの3人。何、校内でくだらない事をしてるんだ.. たまってるなら、どっかの如何わしい店でも行って抜きな」 (男子の声?誰だが知らないけど、もしかすると助けてくれるかも知れない) どうやら、この行為を注意する男子が来たみたいであり、私にとっては これはすごい希望の光となった気がする。 だが、助けにきた男子を3人の男子の方が大笑いしてあざ笑ってきた。 「こいつ馬鹿かぁぁ〜」「いるんだよなぁ〜こういう正義面した奴がよ」 「怪我したくなかったら、見ねーフリして帰りな」 (だめだめだめぇーー、帰らないでぇぇーー) 「悪いけど、襲われてる女を見捨てて帰るわけにもいかないんでね」 「あはははっ!本物の馬鹿かっ、てめー!俺を誰だが知ってるのか。空手 3段の俺の顔を知らねーのか!」 「俺たちに喧嘩を売る気かよ。俺もボクシング部ではかなり名が知られ てると思ったんだがな。病院送りがまた1人増えることになるな」 「俺たち3人を相手にする奴は馬鹿としか言えねーな。俺の黒帯の柔道 でてめーの身体、ぐしゃぐしゃにしてやんぜ」 (なっ!何なのよ。この3人!もしかしてみんな強い奴ばかりなの。 相手の男子は大丈夫なのかしら..) 「空手にボクシングに柔道か..俺は文科系の帰宅部だから手強いな」 (ちょっと〜それってヤバいよ。ここは私の事なんて放って逃げて) 「そうかい〜〜でも、もう遅いな。このまま先公に言われると面倒だから のびてもらうことにするぜ」 私の両足を床に置いて2人の男子が、助けにきた男子に飛びかかっていく。 あまりにも力の差がある状況で私にはただ男子にこのまま逃げ延びて もらうことを願うしかない。 しかし、次の瞬間、何かが激しく砕けるような音が2発響いたのであった。 (今の音は何なの!?何かうめき声が聞こえてくるよぉぉ) 「うぐっっっ...」「げほっ..うぅぅっ..」 「おいおい、俺の足蹴りぐらいで空手家が悶えるなよ」 「そっちも俺のブローぐらいでノックアウトなのか?」 (えっ?何が起こったの?2人の男子の苦しむ声が響いてくるよ) 「てめぇぇーよくもぉぉーー」「階段裏でそんな大振りじゃ技なんて かえられねーぜ」ブンッ!グシャ!「うげぇぇぇ〜〜」 「こんな中途な変則投げも予測できねーのか?黒帯さん」 何か良くわからないけど、どうやら3人の男子があっという間に倒さ れてしまったようで、そんな中で内川さんからの催促の携帯が鳴った。 「おい、携帯が鳴ってるぜ。ん?何だ、この写メ..くだらねーな」 ググッ..バキ!バキバキッ!(うそっ..携帯を握りつぶしたの?) 「そっちの方の携帯もくだらなそーだな..」 グリリッ..バキバキバキッ!!(いやぁぁ〜足で携帯をつぶしてる) 3つ携帯が砕ける音が次々に響き渡り、床の上を部品が転がる音が 聞こえてくる。 そんな壊れた携帯の異常な音が聞こえる中で、3人がフラフラと立ち 上がり、男子の顔を見て何かを思い出したらしい。 「げっ..こ・こいつ!お・おもいだした..あいつだよ」 「やべぇぇ..相手が悪すぎる..」 「何でてめーがこんな女を助けるんだよ」 「助けるも何も、裸の女を放っておくほど愚かでないだけさ。さあ、 続きといこうじゃないか」 「じょ・冗談じゃねー!てめーみたいな化けもんとやりたくねー」 「お・俺たちは内川にただ言われてしてただけなんだ」 「逃げるぞ..こいつを相手にしたら命がいくつあってもたりねーよ」 何か、仰々しい言葉を次々に吐きながら、必死に逃げていく3人の男子。 助けてもらったのはいい事だが、本当に助けてくれたのであろうか? そんな不安を感じている私に向かって、助けにきた男子からとんでも ない言葉が出てきたのであった。 「さて、助けた礼でもしてもらうとするか..丁度ケツも向けて足も 開いていることだから、手間はいらない感じだな」 カチャカチャ.. (いやぁぁぁぁぁっっ!ベルトを外してる音がするよぉぉぉーー! お礼って何をする気なのぉぉぉーーー!) せっかく助かったと思った状況の中で、また新たな危機が私に迫って きてようとしている。 3人の男子をあっさりと倒してしまう化け物と称される男子。 その男子がベルトを外しながら私にお礼を要求してきたのであった。 (これじゃ、一難去ってまた一難ってことだよぉぉぉ) ベルトを外す音を響かせながら、私を助けてくれた?男子の腰が 私のお尻の方へ近づいてくる。 逃げるにしても未だに両足は棒で固定されており、抵抗したとしても 相当やばそうな相手にどうやって歯向かえばいいのだろうか? いろいろ考える私の身体の震えがますます激しくなる中で、男子の 手が私のお尻を軽く叩いたのであった。 ペシンッ! 「そんなに震えるんだったら、馬鹿なことをするんじゃねーよ」 「えっ?」 「俺の声もわからないのか?まあ、この状況で少し悪ふざけをした 俺も悪いがな..」 「こ・この声って..まさか..」 「もう誰もいないから頭を出したらいいぜ。新宮さん」 「!やっぱり、この声は玄くん!?」 私の名前を呼んだことで、ようやく男子の声が玄くんと知る私。 冷静に思えば、最初から聞き覚えのある声であり、男子に襲われる 恐怖感で判断がつかなかった感じであった。 「よかったぁぁ〜。玄くんが助けにきてくれて..」 ほっとした私の身体の力が抜け、思わず玄くんに抱きつく形になって しまった。 「まったく..何かの事情があったかも知れないけど俺が来なかった ら、どうする気だったんだ..」 「ううぅ、玄くんには感謝してるよ..ありがとぉ、本当に良かった よぉぉ〜」 「もし俺で良かったら話してくれないか?あの内川が絡んでいるなら 俺が力を貸すぜ」 「ありがとぉ..今はあんまり時間がないから詳しく話せないけど 全部話すよ..とりあえず早く鞄を取ってこないと」 「鞄?新宮さんのか?」「ううん..内川さんの鞄を..」 「なるほど..何となくわかってきたよ。新宮さんはここでちょっと 落ち着いた方がいい。鞄は俺がすぐに取ってきてやるから」 「えっ..ちょっと玄くん..待って」 何かを察した玄くんが私に自分の上着をかけて、急いで教室の方へ 向かっていく。 (玄くん..カッコいいぃ..周兄さんが居なかったら心が揺らいで しまうかもぉぉ..)ぶんぶんっ(頭を大きく振る音) (私ったら何てことを思うのよっ。周兄さんが一番だもん)うんうんっ 「それにしても..こんなに玄くんって強かったんだ..」 壊れた携帯の部品を見て、玄くんが強かったことを知る私。 考えてみたら、すごい筋肉してたし、到底持つことが出来ない重い物 も軽々しく持っていた記憶がある。 家の事情で文科系の帰宅部みたいだけど、どう見ても体育系が似合う 気がする.. 少しずつ落ち着いていく中で、早々と玄くんが鞄を持って戻ってきて 私の身体をひょいと担いで再び走り始めたのだ。 「内川はどこいる。時間がないんだろ?」 「う・うん..内川さんは校舎裏だけど、1人でも間に合うから」 「何言ってるんだ。このまま行くから、しっかりつかまってな」 「えっ..ちょっとぉぉ〜玄くんっっ・・・」 私を軽々と持ちながら、すごい速さで校舎裏に向かう玄くん。 2分も経たない内に内川さんたちの所へ着いてしまった。 「新宮さん?それに武北..」「何よ。あの男、新宮さんを抱えてる わよ」「ナイト気取りってわけぇ〜ダサァァ」 「内川、お前の鞄はこれだろ?鞄も取ってきたことだし、そこの裸の 子と一緒に新宮さんの服を返してくれないか」 「・・・・・・」「内川さま、何黙っているんですか。言ってあげて くださいよ。話が違うって」「そうそう、男を使うなんて」 「そっちが男を使ったんだろ。そうだ、これを奴らに返してやってくれ」 玄くんがポケットから3人の男子の携帯のなりの果ての部品を内川 さんの方へ投げると、少し内川さんの表情に焦りが出た感じであった。 「・・・・・・」「内川さま、こうなったら武北のとこの銭湯に男を 集めて思い知らせてあげましょうよ」「それっ、名案♪」 「新宮さんたちを解放するなら、俺は構わないぜ。何十人でも何百人 でも連れてきな」 (ちょっと玄くんったら..いくら強くてもそれは多すぎだよぉぉ) 何故かずっと沈黙を続けている内川さんが少しだけ言葉を出してきた。 「ふぅ..今日のところは新宮さんの勝ちにしとくわ..」 「内川さま..どうして」「こんな男、内川さまが声をかければ」 「あなたたち、言葉を慎んだほうがいいわよ。あの銭湯をつぶす気 なら百人ぐらいじゃ話しにならないわ..」 「えっ..相手は武北ですよ」「あんな銭湯、百人いれば十分ですよ」 「武北だけなら出来そうだけど、銭湯をつぶすとなればあの剛樹も 出てくるでしょうね」「ひぃぃっ」「鋼樹ってあの..」 (鋼樹くん?それってよく玄くんのことを玄ちゃんって呼ぶ仁王さま みたいな人) 鋼樹くんは時たま玄くんの銭湯に来る親友の男性で、初めて見たときは すごく怖かったけど話すと結構、真面目だった気がしたんだけど.. どうやら鋼樹くんのことを私よりも内川さんが詳しく知ってるみたいで その鋼樹くんを恐れている感じであった。 「新宮さん..あなた、ずい分といいお友達を持ってるみたいだから、 今回は引いてあげるけどこれで終わったとは思わないで欲しいわ」 「それって、どういうこと..」 「そこにいる武北にも言うけど、力だけじゃどうにもならないって事を いずれ教えてあげるわ。さあ帰るわよ、みんな」 内川さんの言葉で私と悠子の服を置いて早々に去っていった内川さん達。 内川さんの残した言葉が気になるけど、これでしばらくは悠子がいじめ られることはないだろう。 ともかく今回は玄くんが助けてくれたおかげで、全て丸く収まりました。 ただ、ちょっと鋼樹くんや玄くんのことがもう少し詳しく知りたくなった ので、後日情報通の礼璃んに聞いてみることにした。 「そっか..沙智菜ちん、鋼樹の方も知ってんだ。話したこともあるの?」 「最初見たときは仁王さまみたいで怖かったけど、話したら結構真面目 でいい人だったよ」 「それならその方がいいと思うな..鋼樹はいろいろあって名が知られてる だけだから..内川さんなら知っててもおかしくないわね」 「鋼樹くんって何か危ないことをしてるの?」 「うう〜ん、まあ武北の男気に惚れてしまったとこが危ないのかな」 「男気に惚れるって..すごく変な想像してしまいそう..」 「それにしても百人か..そうちょう相手なら意味がないわね」 「そうちょう?」「あっ、鋼樹って早朝..朝風呂が好きという噂だから 朝攻めたら目立つでしょ..」「そうね。早朝は目立つよね..」 礼璃んの会話に何か気になるところがあったけど、まあ今は気にしない 事にしたいと思います。 それにしても玄くんがあんなに強かったなんて意外です。 でも私は周兄さんが一番好きだから安心してください♪ *****沙智菜の勝手なイメージ*****************   「今回はまさに彼が居なかったら絶体絶命だったね」   「それと悠子ちゃんのためにここまで体を張れる沙智菜が好きだよ」   「あとは内川さんの残した言葉がすごく気になるところだね」 ******************************** そうです..力だけじゃどうにもならないっていうのはどういう事 なんだろう..裏でいろいろとやっている内川さんの口から聞くと すごく怖い気がするけど、今は考えない方がいいのかも..


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