第35話「引き寄せられる沙智菜」


 ああぅぅっ..ガイコツの標本をどかして代わりに裸で立ちたい衝動に 駆られているアブナイ沙智菜です。  大体、ガイコツの標本とバトンタッチする自体、かなり愚かな行為かも 知れないよぉぉー(でも止まらない・・・)  もし、標本露出が誰かに見つかったらどうするのよぉぉ〜。  それこそ怪談話が猥談話になっちゃう〜。  周兄さん、こんなバカなことをしないように止めてくださいぃぃぃーー *****沙智菜の勝手なイメージ*****************   「いや、意外に男子たちが驚くかも知れないぞ」   「ガイコツがいやらしい女体になるなんて面白いじゃないか」   「きっと放課後、男子が尽きないエッチな伝説となるぞ」 ********************************  そんなのいやぁぁぁっっっ〜〜っ  大体、私が露出狂であることもバレちゃうじゃないのっ!  男子たちの間で、あの沙智菜が裸の標本になってるって噂が広まってし まう卑猥な展開になっちゃうぅ。  やっぱり、ここは意地でも標本とのバトンタッチは阻止しなければっ!  まずは、誰か来た際の隠れる場所を一生懸命さがすとして、大きなダン ボール箱を発見!  急いで中身を出し、中にあった大量の緩衝材やナイロン袋などをうまく 利用してダンボール箱に身を隠せるようにした。(あれっ?) 「って言うか..無いはずの人体模型を見つけてしまったんだけど..」  そう、ダンボール箱の中身は、今まで無かった人体模型を学校が発注し て届いたものだった。 「まあ、いつまでも無いままってワケにもいかないからかな〜」  とりあえず、新品の人体模型は近くのテーブルの席に座らしておいて..    かちゃかちゃ..ガイコツの標本を支柱や金属製台から外して..外し たガイコツは新品の人体模型の隣に座らしておく。 「よし、これで大丈夫っ!」じゃないっ!(ぶんぶんっ)  何故か、ガイコツをどかしてしまった自分に焦りを覚える。 (そうよ。こんな棚に裸で入ってその間に脱いだ服や下着が見つかって取 られたら、どうする気よ!)  この前の屋上の時みたいに下着がみつかってしまうとか..  きょろきょろ..ガイコツが目に映った私は、何を思ったのか服と下着 を着させました。女装ガイコツ?  って言うか、これ壁の近くに置いたら変な事件になるそうなぐらいの気 味悪さかも.. 「まあ、これなら脱がして持っていく奴はいないわ!」ちがぁぁーーう! (はぁはぁ)  やはり、勝手に対策を取ってしまう自分につっこみを入れたくなる。 (そうだ。標本の代わりに立つんなら、ちょっとぐらい解説を入れても)  でも身体に落書きなんかはしたくないから..  ぺたぺた..生徒手帳から抜き出した学生証をお腹に貼ってみた。 「わぁぁ〜、これじゃ誰からでもクラスも名前もばれちゃうよぉ〜。  すっかり準備を整えてるエッチな自分を情けなく感じてしまう。  どうやら、エッチな私の方は、沙智菜の生々しい標本を体験したいみた いだ。  確かに標本みたいに飾られるって中世の罰のようなイメージも重なって、 結構ドキドキ感が沸いてしまう。 (って言うか、ここまで本格的にしたら駄目駄目っ)  ここは絶対に理性を奮い立たせて、せめて支柱や金属製台に乗るのだけ は阻止しなければならない。  そう、どちらにしても今は全裸状態で、服や下着は簡単に着れない様に してあり、お腹には学生証まで付けてしまったかなり危険な一歩手前なの だから。  けど、今のこの状態で見つかっても危険なことには変わりないだろう。 (はぁぁぁぁ...もう、どうしたらいいんだろう..)  ここはやはり、少しだけでも裸の標本を演じるしかないかもしれない。  そんな私の前にガイコツがセットされていた支柱や金属製台が視線の中 に映り、じっと見てしまう。  もう、心臓はドキドキしており、きっとこのドキドキ感を止めることは 出来ないだろう。 (ああぁ..何か支柱や金属製台に固定されるのはいいかもぉぉ..)  ドキドキッ..ほんの数分すれば気が済むんだからしちゃおうよ..  ドキドキドキッ..そうよ..大体、誰も近づかない教室なんだから。  ドキドキドキドキッ..もう裸になってるんだから後には引けないよ..  ついに、決心してしまいました..裸の標本を..  こんな馬鹿なことをするのは、きっと私ぐらいかも。(はぁぁ..)  露出の本能に負けてしまった自分の手が器材収納棚の扉に手がかかり、 標本となろうとし始めてる。  下半身のおま●この方を見ると、すっかり愛液を出し始め、期待満々だ。  本当に節操のない恥ずかしいおま●こに見えるよぉぉーーー  そんなおま●こを見てると、どんどん感じてしまい、愛液が止まらなく なる。  今の状態でこんなに感じているんだから支柱や金属製台にセットされた ら、もっと気持ちよくなりそうな気がする。 (早くしたい...もういいの、標本になってみたいぃぃ〜)  はぁぁぅぅ・・・棚がどんどん迫ってくるよぉぉぉ〜〜  もう、いつものパタンで、性癖に支配されてしまった私。  ついに金属製台の上に乗って、支柱に身体をセットしようとしている。  このままじゃ、沙智菜ちゃんの裸丸出しの標本が完成するだろう。  周兄さん...私、馬鹿です..(ぐすん)  そんな馬鹿な私にいよいよ、支柱との合体が迫ってきている。  ガクガクのガイコツをきちんと立たせるための支柱。  頭と腰を固定するだけなので問題はないだろう。 「ああぁ〜。ついにセットしちゃったよぉぉ〜」 (このまま教材になったら、どうなるんだろう。みんなの前で私の裸が晒 されてしまうのよね..)  ついつい、授業で自分の恥部を説明されてるイケナイ妄想をしてしまう 私。(おま●こなんかも開かれちゃうのかもぉぉ〜)  次々と、いやらしい妄想が浮かんでしまい、どんどんと下半身が熱くな る。いつしか、誰かがこの第2理科室に来ないかなという危険な願望も生 まれてしまう。 (だめだめだめぇぇーー、私ったら何を考えてるのよっ!こんな姿がばれ たら完全にお終いなのよ!)  前回のトイレの時も危険な願望のせいで、危険な目に遭ったかも知れな いというのに懲りてないのだろうか。  またこんな馬鹿なことをしている私って結構、愚かだよぉ(ぐすん..)  しかし..何故、同じ過ちを繰り返そうとしてるのだろうか..  ましてや、ここは学校で自分を知ってる生徒がくる可能性も高い。  そう考えると危険度は前よりも増している気がするのだ。 (そうよ..もう2度と危険な目には遭いたくないわ..そろそろ外さな いと)  裸の標本を体験したことになって、少し理性が戻ってきた。  後は支柱から離れて棚から出るだけだったが、この時になってある重大 な罠があった事に気づいてしまったのである。 (意外にガッチリはまってるよぉ〜。そっか、頭と股間が固定されてるか ら力が上手く出せないんだ..)  落ち着いてやれば、すぐに離れるはずだが、頭を股間の自由が効かない だけで意外に身体の自由が奪われている。  でも、時間をかければ外せるはずだ。腰を揺らして、まずは股間の方か ら支柱から離れればいいだけの事で大した問題ではない。  そう思って、腰に力を入れて大きく揺らした時である。 「あふぅぅっ..」  私のおま●こに凄い快感が走る。それも尋常じゃない刺激が一気に襲っ てきた。 (な・なんなの..この刺激は?まるでクリトリスを突かれたような..)  不思議に思って、少し腰を動かしてみると理由がすぐに判明した。  何とクリトリスの位置のとこに突起があり、腰を前に押せばクリトリス が刺激されるようになっていた。 (うそぉぉぉーーー、何でそんないい感じのとこに突起があるのよ..さ っきからやけに気持ちよかったのも刺激されていたんだぁぁ..)  クリトリスを押している突起部が上手い具合にコリコリと刺激してくる。  つい、その刺激に負けて腰を動かして快感を求めてしまう。 (気持ちいいっっ..クリトリスのコリコリもいいけど、イボイボ感も最 高ぉぉ..へっ?)  イボイボ感?そういえば、おま●この方にも違う感触がしてくる。 (ああぁぁっっっ!おま●この下の方はイボイボになってるぅぅぅーーー)  そう、おま●こに当たる部分が健康スリッパのイボイボ状態になってい て、おま●こを刺激するようになっている。  これはどう見ても支柱を固定するためにだけで用意されたものではない。 故意的におま●こやクリトリスを刺激する様に作られている感じだ。 (うそぉぉーーー、何なのよ。この卑猥な仕様はぁぁーーー!この支柱っ て女性器を刺激するように作られてるわけぇぇー)  どうやら、かなりイケナイ状況に陥ってしまった気がする。  ここは刺激に耐えながらも、いち早く抜け出る事を考えた方がいいだろ う。(声が出ちゃうけど..仕方ないよね) 「ああぁっ..はぅぅっ..」グイッグイッ・・・ 「はぁぅぅんんっ..んあっっ..」くちゃ..くちゅ.. (何か..オナニーしてるような..ともかく押さなくちゃ..ぁぁっ)  必死で支柱から離れていくことが出来たのだが、一番恐れていた事態が 迫ってきてしまうとは思ってもいなかった。 (あぁっ、あと、もう少しで股間の刺激から解放できる。そうすればすぐ 支柱から抜けられるはず..)  あと少しで脱出できると思った私に、とんでもない音が耳に響いてきた。  ガヤガヤ・・・ 「おい、さっさと掃除すましちまおうぜ」 「ああ、しかし今日はついてねーよな。理科室の掃除なんてな」 「それも例の怪談があるとこだもんな..最悪だぜ」 (そんなぁぁぁーーー!誰かが近づいてくるよぉぉーー、まずい!私、ま だスッポンポンだよぉぉ)  第2理科室に近づいてくる声を聞いて、とりあえず標本に成りすますし かないだろう。  でも実際は器材収納棚に裸の女性が入ってるだけにしか見えないから、 少しでも視線を向けられたらアウトだよぉぉぉ〜。  まさか、ここの掃除がまだだったなんて..  また、最悪な展開をむかえてしまったよぉぉぉぉーーー。  もう、今さら着替えることも出来ないし、隠れることも出来ない。  かなり無謀だけど、ここは標本のフリ?をして男子たちを誤魔化すしか ないのだろう。 (ああぁぁ、でもこれって裸で立ってるだけだよぉぉ〜。それも学生証付 じゃないぃぃ)  いくら怖い雰囲気があると言っても、裸の女子高生を怖がるはずなんて ないかもぉぉ〜。  これって、あっさりバレてしまってら、男子たちにいいように弄ばれる パタンじゃない。 (お願いぃぃーー絶対にこっちの方を振り向かないようにーー)  私が必死に願う中、掃除当番の男子たちの足音が近づいてくる。  足音が遠くなってくれれば、一か八かここから抜け出て服を着ることも 出来そうだが引き返すことはまずあり得ない。  やっぱり、このまま恥ずかしい裸の標本としてやり過ごすしかないだろ う。(ううぅぅ...最大のピンチだよぉぉ)  そして、ついに男子たちの足音が第2理科室のドアの前で止まるが、ま だ中に入ろうとせず、立ち話が始まった。 「何か、中に入るのが嫌だなぁ〜。適当に掃いて終わらそうぜ」 「じゃあ、俺も適当に拭こう」「あまり棚は見るのやめよーぜ」 (そうよっ!そうしてくれると嬉しいわ)  どうやら、放課後の第2理科室は相当、怖いイメージがあるらしく、棚 を見ることすら出来ない生徒が多いらしい。  いや、少しでも見られたらバレちゃうから私としては非常にありがたい。 (でも、棚を視界に入れないで掃除なんて出来るのかなぁ..)  私が不安に思う中、ガラガラガラッっとドアが開いて男子たちが理科室 の中へ入ってきた。  声からすると、入ってきたのは2年生の男子3人であり、彼らがまず掃 除道具を取りに何と器材収納棚に向かってきたのです。  って言うか掃除道具入れって器材収納棚を横切らないとダメじゃない!  いくら何でも横切る際に、こっちを振り向いちゃうよぉぉ〜。  私はいったいどうしたらいいのぉぉ〜。助けて、周兄さん。


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