エピローグ


 美瀬乃たちのいる温泉に向かう巨大なエロの力だが、何とその前に修復 中の7姫将の機体全てが自動運転で立ち塞がった。  いや、7姫将の機体だけではなく、ヴァルゴディウスや鯛村姉妹の機体 までジジイたちを取り囲んだ。 「これしきの障害など、吹き飛ばしてみせるぞぉ」「おう、負けるものか」 「我ら、死す時も出す時もは一緒じゃあぁぁーー」  自動運転の機体と激しい戦闘を繰り返している中、それを美瀬乃たちは 呆れて見ていた。 「やはり来たのね..それにしても7姫将の機体もここにあったなんて」 「あれは単なるじじいガードだ。戦闘をするつもりはないし、まだ修復中だ」 「ヴァルゴディウスも持ってきて正解だったわ..けど何か押され気味って 感じね」 「というより、1機吹っ飛んでしまったのがあるわよ..」 「ああぁぁぁっ、26号かっこ仮が吹っ飛んでしまったのだぁぁー」 「鯛村機は即席作製だったせいで、次々と撃破されてるわね..」 「わが7姫将もいくつか動作不能になってるな..」 「黄金じじい、しぶといちゅ!あの力異常だちゅ!」 「ふはははははっ!これぞエロの一念、膜をも破るというものじゃぁぁー」 「我らの超豪棒に敵はなしっ!どんなものでも貫こうぞぉぉ!」 「そうじゃ、この超豪棒はダイヤモンドよりも硬し、ビーム砲でもビクとも せんわぁぁぁ〜」 「さすが、黄金じっちゃんトリオっす!漢の力、見せてもらったっす!」  もはやヴァルゴディウスすらも倒して先に進もうとする黄金じじいの力 に呆れる19人の女性たち。  そして、ついに全ての機体を撃破し、温泉に飛び込むことが出来たのだが.. 「あれまあ〜、勇ましい殿方がきたぞ〜」「こりゃイイモノを持ってるわい」 「久々に我らのアソコが疼くわい」 「何だこりゃぁぁぁぁぁぁーーー!どうしてババアばかりじゃぁぁぁーー」 「美女はどこじゃぁぁぁーー、わしらの桃源郷はぁぁぁーー」 「それよりも早く去らんとババアの集団がぁぁぁーー!」  何故か温泉にいたのは38人の老婆がおり、活きのいい黄金じじいを見て、 一斉に裸で飛び掛ってきたのであった。  その直後、黄金じじいたちの虚しい悲鳴がこだましたのであった。 「じっちゃんたちぃぃぃぃーーー!これって悲しすぎるっすぅぅーー」  黄金じじいが老婆たちに灰色じじいに変えられてる中、いったい19人の 美女はどこに行ったのであろうか?  そう、もしものことを考えてサンミーコがミニロボ「超照天ミニ」の物 質瞬間移動を使って近くの混浴に浸かっていた老婆たちと自分たちを交換 したのであった。  老婆たちは「若いツバメの精を吸い取る会」の集会で混浴に入っていた らしく、ちょうど黄金じじいの超豪棒の精を抜き取るにはいい役者だった。 「今頃、エロじいい共は干からびておるだろ。ここに入っていた老婆たち のパワーも並ではなかったからな」 「何か考えるとゾッとするわね..大丈夫かしら、おじいちゃん」 「まあ、あのじじいたちなら、あとでおっぱいでも見せりゃ、すぐに復活 するさ」 「そうぴょ♪心配無用だぴょ」  こうしてあっさりと黄金じじいたちの難から逃れたと思ったのだが..  じゃばぁぁぁぁぁぁーーー♪「我らじじいの底力、なめるでないぞ」 「これぞ、超豪棒の物質瞬間移動であるぞぉぉぉーーー」 「貴様らの裸を見る我らに不可能の文字はないのじゃぁぁぁーーー!」  当然ながら、すぐに19人の美女たちに袋叩きになったのは言うまでもな いだろう。  まあ、数秒でも桃源郷を見れたのだから悔いはないかも知れない。  さすが黄金じじいの底力といったとこだろう。  この後はそれぞれのじじいを担当する女性が強引に連れて帰る事で幕は 降りたのであった。 「って言うのか、株人じいが冬羽ちゃんが連れてって、塔じいとおじいち ゃんを私が連れて帰ってるだけじゃないのっ!」 「ぅぅ、お嬢っ!再び温泉に戻るのじゃぁぁ」「そうじゃ、美瀬乃!戻る のじゃぁ」 「戻れるかっ!まったく〜、日帰り旅行になるとは思わなかったわよ」  しばらくは平穏な日々が続きそうな感じだが、7姫将復活の時はまた美 瀬乃の新たな闘いが始まるのかも知れない。  頑張れっ!美瀬乃!それ行け。ぼくらの巨大ロボ! <完>
☆☆☆次回予告☆☆☆
「こらぁぁぁっ!何でエピローグなのに予告が存在してるのよっ!」 「それはわしが新たなロボを完成させたからじゃぁぁぁぁーーー!」 「えっ!ちょっと早すぎでしょ!予算などはどうしたのよっ!」 「その辺は世界中の熱き漢たちが多大の寄付をしてくれたのじゃぁぁーー」 「さすがっす。熱き同士たちっ!」 「熱き漢たちにとって新たなロボを見るためなら全財産を費やしても 構わぬのじゃぁぁぁぁー!おかげで19体合体ロボが出来たぞぉぉーー」 「19体合体って..」 「そう、これぞ19身女体合体ロボなのじゃぁぁぁぁーー!」 「あはははははっ..すごいわね..おじいちゃん。そうだ、私用事が あるから失礼するわ」  すぐに美瀬乃が7姫将たちに連絡を入れたのは言うまでもないだろう。  翌日、征服とは関係なしに徹底的に攻撃された鯉町研究所であった。  めでたし、めでたし♪


「それ行け。ぼくらの巨大ロボ」完