第8話「露出との葛藤」


 コンコン..「入っていいかね?」「・・・どうぞ」  里奈穂の承諾を聞き、社長とプロデューサーが部屋の中に入るとテーブ ルの右端に里奈穂が着ていた服やスカートが丁寧に畳まれて置かれていた。 「!!」(おおっ、さすが私が見込んだだけあるな) 「・・・」(すげぇな。僕にしてみたら、これで十分だ)  まだ部屋の入口に立っている彼らには里奈穂の後姿しか見えなかったが、 下着姿、もしくはそれ以上の姿になってるのは理解した。 (さて!ここまでは予想どおり脱いでくれたか..問題はブラを取ってい るかどうかだ..)  社長が視線をずらしていくと、テーブルの真ん中にブラが置いてあるこ とに気づき感動した。 (さすがっ!私の期待通りになってくれるとは。感心、感心っ)  里奈穂がブラまで外したことに満足した社長だったが、それ以上に驚く ものを目にしてしまった。  何とテーブルの左端にはショーツまで置かれていたのであった。 「おぉっ!!」(こ・ここまで脱いだのかっ!?)  そう、椅子の上には全身を真っ赤にした里奈穂が、素っ裸で座って待っ ており、全裸の覚悟に社長とプロデューサーが困惑した。  まさか、全部服を脱ぐとは考えてなかったので、どう応えていいか分か らなかったからだ。  もちろん、里奈穂自身もどうしてこんなことをしたか分からない。  やはり前回と同じに、ここまでしてもいいという覚悟を見せるには、裸 になるのが一番いいという結論が出たらしい。 「まさか君がここまで覚悟を見せるとは思わなかったよ。感服したよ」 「こりゃ目のやり場に困るが、君の覚悟は十分に伝わったよ」 「あ・ありがとうございます..ちゃんと話すことは考えたんですが、や っぱり百聞は一見に如かずってありますし..これが一番いいと..」 「いや、君の覚悟には脱帽した。すぐに服を着て構わないから。なあ、君 もそう思うだろう。プロデューサー」 「僕は何も言うことがないぐらい彼女の熱意が伝わりました。君の覚悟は 素晴らしいっ」  裸の里奈穂を前にしても、2人が真剣に色眼鏡無しで応えてくれたこと に里奈穂も感動したらしく、自分からとんでもないことを言ってきた。 「あ・あの..実は覚悟はこれだけじゃありません。ここまでが私が出来 る覚悟です」  そう言った里奈穂は何と自分から股を大きく拡げてきた。  別におま●こを見せたくてしたわけではない。文章で書いた自分の覚悟 には秘部を見られてもいいと書いてあったので、ここまでしないといけな いと思ったのだろう。  けれど、気を失いそうなぐらいの恥ずかしさが襲っており、里奈穂は言 葉すらも出せないほど動揺してきた。 (私ったら、何でここまでしてるのよぉぉ〜。ああぁ、見られてる..見 られてるよぉぉ) 「!り、里奈穂くん、もうこれで十分だ。ほら、股を閉じて服を着た方が いい」(いやいや〜、おま●こまで見せるとは最高だ) 「社長の言う通りだ。僕も十分だから服を着てくれないか」 (ここでつぶすわけにはいかないな。こんないいカモを見つけるとは、さ すが社長だな)  本当はもっと辱しめてもいいかなと思いながらも、大事にしなくてはと いう思いから2人は里奈穂に下着や服を渡して、着てもらうように頼んで きた。  動揺していた里奈穂も素直に受け取って、服を着ることにした。  このあとは特に変な要求をされることもなく、普通の打ち合わせで終わ ることになり、プロダクション側で用意した車で里奈穂は家に帰宅した。  ただ家に着いた里奈穂は興奮が治まることはなかった。何であんな愚か な覚悟を見せてしまっただろうと今さらながら悔やんでいた。 「あれじゃ、私何でもOKな女と思われちゃうわ!バカバカぁぁぁ〜。や っぱ裸になんかなっちゃダメだったのにぃぃ〜」 (け・けど..何だろう..まだ身体中が興奮してる..)ドキドキ  そう、覚悟として裸を見せたときの快感は凄かった。そんな変な性癖は 持ってないはずなのに、身体が熱くて仕方なかった。  里奈穂はあの契約に相当惹かれていた。卑猥な内容なのに心の奥底では とても気に入っており、夜になっても里奈穂の興奮はずっと続いていた。  翌朝、里奈穂は裸のままで身体をフラフラさせながら学校へ電話をかけ た。 「もしもし、3年4組の谷白 里奈穂です。す・すいません..朝から.. 気分がすぐれないので..申し訳ありませんが今日は休みにしてください」  途切れ途切れに言いながら、学校を休むことにした里奈穂。 (ぁぁ..嘘ついちゃったわ..でもこんな状態じゃ今日は学校に行けな い..あんなものを昨日受け取ったから..)  電話を終えると、里奈穂はフラフラとした足取りで浴室へ向かい、シャ ワーを浴びながら気分を落ち着かせることにした。 「ふぁぁ〜、眠いわ..まさか、あんなものを渡してくるなんて..」  気分が悪いと言って休んだ里奈穂だが、その原因は一睡も出来なかった ことによる疲れからきたものらしい。  何故、眠れなかったのか?それはプロデューサーが里奈穂に渡したもの が原因だった。  全裸の覚悟を見せた里奈穂が服を着て帰る際に、プロデューサーが1枚 のDVDを渡してきたのだ。 「あっ、そうそう里奈穂ちゃん。良かったらこれを渡しておくよ」 「えっ?これって何のDVDですか」 「里奈穂ちゃんが出ていたところを編集したものだよ。あの番組は深夜だ し、放映したのを見てないと思うから渡しておくよ」 「あ・ありがとうございます」  本当は録画までして何十回も見た里奈穂だが、そんな恥ずかしいことを 言えるわけは無く、素直にDVDを受け取ることにした。  ただDVDを渡す際、プロデューサーがニヤリと怪しい表情を漏らした が、里奈穂はその異変に気づくことが出来なかった。  これが後々、とんでもない罠となって里奈穂を襲ってきた。  家に帰って、さっそく見てみると何とTVでカットされた部分が全て修 正なしで流れてきたのだ。 (うそっ..これって放映用にカットされてないものじゃない。と言うこ と映ってはいけないのが映ってるってこと)  それは言うまでもなく、里奈穂のおま●このことであり、映像を見てい くと堂々と里奈穂の恥毛が無修正の状態で流れてきた。 「あぁっ!毛が見えてるわ..いや、毛どころじゃないわ..私のあそこ も何回か映ってる..そんなぁ..」  数時間前、必死な思いで股を開いて恥ずかしい覚悟を見せた里奈穂だが、 すでに映像としては里奈穂のおま●こは3回ほどモロに晒されていた。  ピッ..(いやぁっ..ここなんか一時停止したら、画面いっぱいに私 のあそこが映りっぱなしだわ..)  これは故意的に映したものではないと思う。おそらく、里奈穂の顔を大 きく写そうとカメラが移動した際に間違えて写ってしまったのだろう。  まだ一時停止を解除してない画面には、覚悟で見せた時よりも卑猥な里 奈穂のおま●こが大きく映し出されていた。 (ああぁ..あそこが開いてるじゃない..な・中まで見えてるわ..)  それから、里奈穂はずっと朝まで自分の映像を見続けていた。途中で見 るのを止めようと思っても、すぐに再生ボタンを押してしまう。  それでいて、要所要所で一時停止や巻き戻し、スロー再生などを繰り返 す。TVでは、お尻がほんの少し映った程度だったが、カットされてない この映像には里奈穂の恥部がいっぱい晒されていた。 (映ってるのはあそこだけじゃないわ..服の隙間からおっぱいも映され てるわ..) 「ああぁ、見るのを止められない..やめられないわぁ」  夜の8時から里奈穂は映像を見始めており、時計の針を見るともう11時 を指している。  この頃になると身体の火照りがひどく、里奈穂は全身汗だらけとなって いた。 「ああぁぁ、暑いのぉぉ〜。もうこんなに暑くちゃ服なんていらないっ」  全身汗でびしょびしょの里奈穂は、暑さから逃れるために仕方なく服を 脱いで下着姿になった。 「いやぁぁぁ〜、下着も汗でぴしょびしょだわ。もう下着も脱いじゃう! 私しか居ないし..裸になったからって変なことするわけないし..」  ブラを外し、ショーツを脱ぎ、全裸となった里奈穂は再び映像を見続け たが、真夜中の2時、3時となっても全然寒くならなかった。  いや、逆に部屋の中は熱気ムンムンとなり、気がつくと自然に窓を開け てしまい、自分のしたことに戸惑う里奈穂だった。  ガラガラッ..「ああぁ..窓開けちゃったよぉぉ」 (私ったら何で窓なんて開けるのよ。いくらカーテンがあるからって、風 で捲れたら私の裸が見られちゃう..)  自分から危険な行為をしてしまった里奈穂だが、実際のところは外は朝 の3時とあって真っ暗であり、さらには里奈穂の自宅はマンションの上の 方なので、地上からでは双眼鏡でも使わなきゃはっきりと見ることが出来 ないだろう。  そのことは里奈穂も知っているせいが、窓を閉めようとすることはせず、 逆に少しずつ窓を開けようしてきた。 (暑いんだもの仕方ないわ..涼しくなったら閉めればいいんだから..)  そう思う里奈穂だったが、窓の方は開く一方となり、結局カーテンがば たばたと舞うほどまで窓を全開に開けてしまった。  すでに里奈穂はカーテンが捲れることを気にしなくなり、開けた窓から 入ってくる冷たい風が気持ちよくてたまらない。 (ああぁ..風がひんやりとしてすごく気持ちいい)  そして、自分の心の中にこの風をもっと浴びたいと思い始めてきた。 (はぁぅん〜、風が心地いい..どうせなら全身でこの風を..) 「!!な・何を考えてるのよっ、裸でベランダに出るなんてダメよ!」  が、外の風が里奈穂の身体を優しくくすぐってくる。 「ぁぁ..だめぇ〜、裸で涼むなんて..ろ・露出狂みたいじゃないのっ」  だけど..次の放送では自分の裸が晒されてしまう。晒すのが早いか、 遅いかだけのことかも知れない。 「そ・そうよ..来週になれば私の裸は全国ネットで放映されるのよ.. このおっぱいも..あそこも..みんなに見られちゃうのよ..」  そんな風に思うと、おま●こが熱く疼き、愛液が溢れてくる。我慢すれ ばするほど愛液が次々と吹きだし、クリトリスまでぷっくらと膨らんでき た。    ついには充血してきたクリトリスが包皮を捲り、真っピンクな頭身が飛 び出てしまった。 「ああぁっ..うそっ..お豆がぁ」 (私..いったい、どうしちゃったの?外に出たいと思っただけで、どん どん気持ちよくなってる..それにムズムスして..) 「もぉっ!だめぇぇ!お豆がムズムスするのぉぉーー」  少しずつ剥けていく包皮が、かなり不快だったのか里奈穂が自分から両 指をおま●こに添えて上側の陰唇を左右に引っ張った。  別にクリトリスを弄りたくて出したわけではなく、どちらかというと痒 くてたまらない虫刺されの場所を我慢出来ずに手を伸ばしたという感触の 方が近いだろう。  自分で包皮を捲ったことにより、クリトリスが見事なまでに飛び出した。  真っ白に近いピンク色のクリトリス、それでいてかなり敏感なクリトリ スらしい。 「はぁぅ..お豆が..風が触れただけで..気持ちいい..きもちぃぃ」  口が半開きとなり涎まで垂らす里奈穂。  今回の「はちゃヤリ」のオファが来てからというもの、里奈穂がどんど んエッチな女性へ変わっていくような感じがある。  何故だろうか?もしかしたら身体の奥に潜んでいた性癖が一気に開花し たのか?いや、そうだとしても早すぎる変化に見える。  実はこれには大きな理由があった。それは単純明快かつ的を射ているも のであり、何とオファが来た時から今まで里奈穂はオナニーを我慢して、 しばらくの間、禁欲を貫いていたらしい。  スイングで回されて濡れた時も、TVの放映も見て興奮した時も、里奈 穂はそのままオナニーで発散することなく、ただ興奮が治まるのをじっと 耐えただけだった。  どうやら、元々オナニーすることに罪悪感が強く、ましてや自分の卑猥 な映像でオナニーするなんて絶対に嫌だった。  つまりは、オナニーでイけるほどの快感を何回も抑えてるせいで身体が 生殺しの状態になっていた。  だから、愛液をいっぱい垂らしてようが、充血したピンクのクリトリス がヒクヒクしてようが、決しておま●この中に指を入れようとしない里奈 穂であった。 「あっ、あんっ。このままじゃ..あそこを弄っちゃう..この火照りを 早く何とかしなくちゃ..自分の裸を見てオナニーなんてしたくないわ..」  里奈穂のおま●こからははしたないほどの愛液が垂れてきたが、まだ必 死にオナニーをしないように頑張っている。  が、これが時間の問題であることは里奈穂自身も理解していた。 (早く..火照りを抑えなくちゃ..オナニーをしないためよ..仕方な いわ..)  この際、恥を切り捨てるしかない。快感に負けてオナニーするよりはマ シかと思って、外の風で火照りを冷ますことにした。  まずは窓から顔だけを出して様子を見る。朝の4時近くとあって、まだ まだ外は暗い。 「こんな時間に歩いてる人はいないし..朝の散歩には早すぎるし..」  いろいろな理由を考えながら、外に出ても平気だと里奈穂は自分自身に 言い聞かせた。  そして、部屋から足を出してベランダへ最初の一歩を踏み出す。すると 全身に風が当たって自分が全裸で外に出たということを再認識させられた。 (ああぁ..裸で出てるのね..ベランダに裸で立っているのね..)  冷たい風が吹いていると言うのに身体が暑くてたまらない。 (暑い..ちょっとぐらい出ても意味が無いわ..もっと風が吹いてると こまで行かなくちゃ..)  再度、人の気配が無いのを確認して、里奈穂は一歩、また一歩とベラン ダの柵に向かって進んでいく。 「いやぁぁぁ〜、外から見えちゃう..見えちゃうよぉぉ」  柵はスリットとなっているので、外から見れば里奈穂の全身は丸見えと なる。その上、部屋の光のせいで里奈穂の身体は綺麗に浮かび上がってい た。


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