第20話「エッチなくじはいかが」(挿絵:さばにしきさん)


※時々CGと文字が重なる場合がありますので、その時は1回再読み込みしますと直ります。

「おしゅうちさま」がいる駅のすぐ近くにある大手コンビニエンスストア。  今日から、このコンビニでは感謝フェアが開催され、1000円の買い あげ毎にラッキーカードくじが引け、その場でめくっていろんな商品が当 たるキャンペーンを開始した。  そんなくじが引けるせいか、コンビニには多くの男性が店に殺到してお り、大量の買い物をして店内でわくわくしながらくじを引いていた。  もちろん、ここまで必死にさせる以上、このくじに「おしゅうちさま」 に関わっているのは言うまでもないだろう。  何故なら、男性客が行列までして殺到しているのは、このコンビニだけ であり他の同じ系列のコンビニは普段どおりの客入りだったからである。  かごをいっぱいにして5000円台で5枚のカードを貰った男性客がその場 でくじをめくっていく。  何とそこで、このコンビニで使える一万円のプリペイドカードを当てて しまったのだが.. 「こんなのは要らねーんだよ..ちくしょぉぉ」 「そーだ。そーだ!」  すごい当たりが出たのに何故か残念がる客、そして周りにいる客まで何 故か一緒に残念がってくれる。  それは一体どういうことであろう?  その答えは次の客がめくったカードで明らかになるのであった。 「やったぁぁー、ブラと一緒の上めくりだぜ」「おおっ!」  何と本来くじの当たりにはないはずの、おっぱいマークがくじに印刷さ れており、それをバイトの女子高生店員に見せると店員が顔を赤らめた状 態でこう言ってきた。

「では..対象商品をど・どうぞ」
ぺろんっ、ぽろん♪ぷるる〜ん♪
男性客が見ている中で、上着を捲り
はじめたバイトの女子高生店員。
それもブラも一緒に捲ってきたので、
コンビニの中にいた客は一斉に歓喜
の声を出した。
みんなの悦ぶ声が響くなか、「おし
ゅうちさま」もこっそり一緒になっ
て、この様子を楽しんでいた。
そう、ここのコンビニのくじには店
員さんが、その場で服をめくってく
れる当たりが含まれていたのであった。

もちろん、上だけではなく下をめく
って見せる当たりもあるので、次な
る当たりを期待して、男性客は続け
て大量の買い物をしてくれるのだ。
おかげで、ここのコンビニの売り上
げは他店舗をはるかに上回るものと
なり、もちろん恥ずかしい思いをし
たバイトの女子高生店員にも特別手
当が出されるので見せ損にはならな
い仕組みとなっていた。

 ちなみに、このくじにはまだいろんな「おしゅうちさま」の仕掛けが施 してあり、実はWチャンスなんかもあったりするのだ。  それは通常、”応募券”と言われるものであるが「おしゅうちさま」が 細工したものは”応募権”となっていた。  何とこの”応募権”で応募すると抽選で「おしゅうちさま」の簡易能力 が数回分使える権利が当たるみたいだ。  さらに”応募権”5枚で応募すると10分間だけ透明人間になれる力が 当たり、その上、ラッキーカードくじにはもれなく通行している女子高生 に利用できる「即席・夕立10秒券」がついていた。  ただ、あちこちで夕立が起こるせいで、女子高生が傘を常備するように なるから、あまり有効な券でなくなってしまう。  こうしてラッキーカードくじを上手く羞恥につかう「おしゅうちさま」 であったが、他のキャンペーンでも羞恥に使う事を思いついたようだ。  それは何とスタンプラリーであり、街の中を歩いている女子高生たちに 設置したスタンプを集めると素敵なことが味わえる「おしゅうちさま罰ゲ ームスタンプラリー」を開催した。  スタンプは全14種あり、全て集めると「おしゅうちさま」特製の女子 高生のハプニングアルバムが必ずもらえるのだ。  だけど、女子高生たちにスタンプを設置するとはどういうことだろうか?  一見は百聞にしかず。電車の中に設置した?女子高生スタンプ台には多 くの男性の視線が集まっていた。

「あ〜ん、あんまり見ないでくださ
いぃぃ〜。ほ・本当にこの罰ゲー
ムをすればみんなの運が向上す
るのよね?」
同じ部活の友人が隣の車両で頑
張れと応援を送っている。
実はこの罰ゲームを乗り越えれば
この部が行う来週の試合で大きな
ツキが貰えると信じて代表で罰ゲ
ームをしていたのだ。
スカートを外した姿で電車に乗っ
ている女子高生。
「ううぅ..はずかしいよぉ〜〜
今日もみんな見てるよぉぉ..」

部のツキを向上させるためにスタ
ンプ台を志願したらしく、恥ずか
しさをぐっと我慢しながらラリー
期間中はこの姿で乗るしかなかっ
た。
さて、この子がスタンプ台とする
なら、どうやってスタンプを押す
んだろうか?
何人かの男性は彼女をスタンプ
台の1つだと見抜いてスタンプ
台紙を渡してきた。
「すいません、スタンプお願い
します」「は・はい..」

「あ・あの..スタンプ押す間はこっちを見ないでくださいねっ!」  車両の隅の方でしゃがんで台紙にスタンプを押し始める女子高生。  よく見ると上着を捲って肌を出しており、台紙を胸の辺りに押し付けて いる感じであった。  そう、何とスタンプは彼女の拇印、いや”ぼいん”であり、乳首を所定 の位置に押し付けるみたいだ。 「ううぅぅっ、何で乳首で押さなくちゃいけないのよぉぉぉーーー」  恥ずかしい思いをしながら乳首を押し付けた台紙を男性たちに渡すと、 彼らは新たなスタンプ台目指して張り切って走っていく。  台紙にはスタンプ台のヒントが書かれており、次の罰ゲーム女子高生の ヒントにピンときて目的地に向かっているようだ。  ちなみに次のヒントは洋服屋での罰ゲーム。  スタンプ台の女子高生が洋服屋の共同更衣室でパンティ一枚で待ってい るようであった。  その頃、「おしゅうちさま」は賞品の特製の女子高生のハプニングアル バムを作るためにいろいろやっていたのであった。
第20話後編
 そう、アルバムに納めるための写真を撮るために「おしゅうちさま」は 駅内に様々な仕掛けを施してターゲットがかかるのを待っていた。  そんなことも知らずに「おしゅうちさま」がいる駅の女子トイレの一番 奥の個室に用を足しに入ってしまった女子高生。 「よく駅の奥のトイレって変な都市伝説があるけど、この駅ならだ・大丈 夫よね..」  本当は奥のトイレなんかには入りたくないのだが、他のトイレは同じ部 活帰りの女子高生が使用しているので止む無く入る事になった。 「あ〜ん、私ってどうしてじゃんけんが弱いんだろう..こういう時に限 って我慢できない状態だから最悪だよぉ〜」  どうやら、じゃんけんで負けたせいで一番奥のトイレで用を足す事にな ったらしい。  彼女は都市伝説の類がものすごく苦手で、一番奥のトイレは何かと都市 伝説に出てくる定番の場所でもあったから怖くてしょうがない。  普段だったら、お漏らしを覚悟しても入るのを止めるのだが、「おしゅ うちさま」がいるという安心から入る事を決めたのだ。 (この駅はエッチなことは多いけど..怖いものはないよね..そうよね) 「でもエッチな目に遭うのもいやだなぁ〜。どうか..変なのが出ません ように〜」  無事に用を済ませられるように願う彼女であったが、不幸な事に「おし ゅうちさま」の手がすでに伸びていたのであった。 「あれっ?何か変なボタンが増えてるぅぅぅーーー」  ウオッシュレットのボタンの中に何故かおしゅうさまのトレードマーク が入ったボタンが現れている。  怖いものでないのは確かだが、押せば確実にエッチな目に遭うのは間違 いであろう。 (こ・こんなの押すわけないでしょ!で・でもぉぉぉ〜) 「ああぁぁ〜駄目だとわかっていても押しちゃうぅぅ〜」  ポチッ..

押してはいけないとわかりつつも、
奇妙な誘惑に負けて押してしまう。
もちろん、押したくなるような衝動
効果を出させるように「おしゅうち
さま」の力が働いているからである。

当然、押した直後から個室の中から、
彼女のいやらしいあえぎ声がトイレ
の中にこだまするのであった。
「ああぁぁ〜、変なとこ刺激しない
でぇぇぇーーー」
そう、「おしゅうちさま」の特製ボ
タンを押すと女性の秘部をとことん
刺激するようになっており、一度押
してしまうとイくまで高圧の水が止
まる事がないのである。

 数十分後、ドアが自然にキーと開き、何回かイってすっかり気持ちいい 顔で放心している彼女の姿が露となる。  これでまた今日も1人の女子高生が犠牲となり、その姿は「おしゅうちさ ま」に撮られてしまい、女子高生のハプニングアルバムの1つのシーンと して収められる事になった。  しかし、このボタンは意外にも女子高生たちに敬遠されることなく、む しろ希望する方が多くなる現象が起こり始めてきた。  それほど、高圧水の責めが気持ちいいらしく、一番奥のトイレの使用率 が気がつくと高くなっていた。  中には居るか居ないかわからない「おしゅうちさま」にボタンを出して とお願いする女子も現れてしまい、しばらくの間は女子高生の隠れた人気 スポットにされてしまった。  こうして人気スポットまで生み出しながらもスタンプラリーは続く事と なり、今日も男子高生たちが街中を駆け巡りながらスタンプ台の女子高生 を必死に探していたのであった。  ちなみに駅構内にも灯台下暗しの罰ゲームがあったらしく、そこにも多 くの男性が集っていたのだ。

それは恥ずかしい証明写真を撮る
罰ゲームであり、どうやら上下の
下着を1枚の写真に収める罰みた
いであった。
男性がいない時は、カーテンは閉
じているのだが、男性が多くなる
と撮影の指示が始まり、頃合を見
計らって悪友がカーテンを開けて
しまう流れとなっていた。

シュッ(カーテンが開く音)
「あぁっ、ひ・開かないでぇっ!
私はいつまでこれを繰り返さない
といけないのよっ」
「これも来週の試験のためよ」
「そうそう、頑張らなくちゃ」
カーテンを捲った2人の悪友が
彼女にエールを送っている。
どうやら、この罰ゲームを乗り越
えれば来週行う試験で狙った山が
すべて当たるツキを貰えるようで
あった。
罰ゲームをしている彼女が一番成
績が悪いということで代表でやる
ことになったみたいだ。
「ううぅ..本当にこれで赤点を
取らないで済むのかしらぁぁ〜。
補習をしないで済むんだよねぇ〜」

 恥ずかしさを我慢しながらスタンプ台を演じる彼女を見つけた男子が台 紙を渡すと再びカーテンを閉めてこう言ってきた。 「スタンプ押す間は絶対にカーテンを開かないでくださいねっ!」  証明写真の機械の中でおっぱいを出して台紙にスタンプを押し始める彼 女だが、こんな美味しいとこを見逃す「おしゅうちさま」ではないだろう。  何とタイミングよく機械を動かして台紙を胸の辺りに押し付けてるとこ を写してしまう「おしゅうちさま」であった。 「ああっ、また勝手に機械が動いてるぅぅーー。ばかぁぁぁぁぁーー!」  当然ながら台紙を受け取る男子たちはついつい出てきた写真も持ち帰っ て逃げてしまうのであった。 「こらぁぁぁーー、写真だけは返してよぉぉぉーーー!」  このラリーが終わるまで彼女たちの恥ずかしい罰ゲームはあちこちで続 くであろう。まあ、その代わり約束していたツキは得られるので抗議をす る女子は1人も出なかったらしい。


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