第15話「おっぱいクールビズ」(挿絵:さばにしきさん)


※時々CGと文字が重なる場合がありますので、その時は1回再読み込みしますと直ります。

 昨日まで杖をついて、いつ人生に終わりが来ても悔いなしと言っていた 権じいさん(90歳)が杖を捨てて今日から自力で歩くことを選んだ。 「死んでたまるかぁぁぁ〜!わしはわしはぁぁ〜生きて生きて生き抜くの じゃぁぁぁ〜!おっぱい〜ばんざぁぁぁぁい!」  1日でも長く生き抜かなければならない強い意志が、この老人に強い活 力を与えたらしい。  何やら最近、この様に「おしゅうちさま」がいる駅の周りでは多くの男 性が、酷暑の中でも元気が出る活力を得てるようであった。  そう、普段だと暑さでグタグタに疲れているサラリーマンが元気に大声 をあげて集団で駅まで走っている。 「今日も仕事頑張〜るぞぉぉ♪」(今日も仕事頑張〜るぞ!)←復唱 「朝から嬉しいシチュエーション♪」(朝から嬉しいシチュエーション) 「「クールビズッ! クールビズッ♪」」 「「クールビズッ! クールビズッ♪」」 「かぁちゃんたちには秘密だぞっ!」(かぁちゃんたちには秘密だぞっ)  ここまで疲れたサラリーマンを活気つけるものは何だろうか?  その活力の1つが笛の音と掛け声によってやってくる。  それは駅の近くをマラソンしている陸上部の女子高生たちなのだが、何 と全員、おっぱい丸出しのトップレスでやってくる。  そう!おっぱい丸出しなのだ!ぶるんぶるんなのだ!  もう1度言おうっ!  ぶるんぶるんだっ!ぶるんぶるんなんだぁぁぁぁ〜!  花も恥らう年頃の女子高生たちが、ブルマでお尻ぷりぷりの女子高生た ちが、おっぱい丸出しでやってくるのだぁぁ!  何の恥じらいもなく、誰もがおっぱいを見せまくり、揺らしまくり、お っぱいいっぱい〜と叫びたくなるほど、たくさんのおっぱいが現れてくる。 「ここは桃源郷なのかぁぁ」と錯覚をしてしまう男性も幾人かいるだろう。  ぶるんぶるんの型崩れのない新鮮なおっぱいがいっぱい大きく揺れて走 ってくる。  時たま、おっぱい同士がバチンとぶつかると思わずかしわ手を打ちたく なってしまう。  それも下半身はブルマ1つというから、更に興奮度は高いであろう。  そう、これは「おしゅうちさま」の真のクーズビズ効果のせいであり、 走っている彼女たちの掛け声も無意識にクールビズを連呼していた。

ピッピ♪「クールビズ」ぶるぶるんっ〜
ピッピッ♪「クールビズ」ぶるんぶるんっ〜
笛の音とクーズビズが、不思議に
揺れるおっぱいとシンクロしている
感じでたまらない。
近くを自転車で通ったお巡りさん
も思わず敬礼してしまうような
素晴らしい光景であった。

10数人のトップレスマラソンなので
2倍の数の立派なおっぱいが踊って
いる。
これほどの至極な映像を見れるなら
酷暑の中でも外に飛び出すだろう。
現に多くの男性たちが次々と外へ
飛び出して、この素晴らしき光景
を絶賛していた。

 ここで疑問に思うのが、このトップレスを見て大騒ぎが起こらないのかだ。  それこそ「おしゅうちさま」の真のクーズビズの力であり、クーズビズ さえ唱えればおっぱい丸出しは当たり前だと思ってしまうのであった。  そんな「おしゅうちさま」のクールビズに「しゅうちぼう」は大変喜ん でおり、陸上部の子たちと一緒にクールビズを連呼して走っていた。  彼女たちや周りの人には「しゅうちぼう」の言葉が聞こえる事はないが、 何故か周りの人にもクールビズの連呼が次々と移って口ずさむようになっ ていた。  そうなると、猛暑に汗をかいている女子高生たちにも変な波及が生まれ てしまい、普通にセーターを脱ぐかのように上着を脱いでいってしまうの であった。 「ああっ、暑っ!上、脱いじゃお〜」「もうブラも取っちゃお〜」 「見てみて、ブラが汗だらけよ〜」「私もぐしょぐしょぉ〜」  汗だらけのブラを平然な顔をして振り回す姿に男性たちはドキドキもんだ。  暑さなんてつらくないっ!いや、こんなパラダイスが見れるなら、もっ とっ!もっとぉ〜暑くなれと男性たちが股間を熱くしながら心の声で叫ん でいた。  みんなが喜ぶのを見て、まだまだクールビズを必要としているとこがあ ると思う「おしゅうちさま」。 「しゅうちぼう」と共に新たなクールビスを探しにクールビズを連呼して はしゃいでいると新たな犠牲者(笑)が目の前に現れた。  そこは学校のプールであり女子高生がスクール水着で楽しく泳いでいた。  スクール水着を着て授業をしている姿を見て「しゅうちぼう」がこう言 ってきた。  あの水着、肌にぴったし付いて大変そうだねと。  確かに男性の水着と違って密着性の高いのは男性の目の保養にはいいが 女性にとってはきついのかもしれない。 「おしゅうちさま」は少し考えると、ある名案が浮かんだらしく、こう答 えてきた。  男女平等なのだから、女子も男子と同じ水着を着る権利があるんだと。  ここはその権利を与えてあげようと、クールビズの力を振りかざした。

次の瞬間、女子高生たちのスクール水着
が男子が着けているトランクス型の海
パン姿になってしまった。
もちろん、おっぱいは丸出しである。

トップレスになってしまった彼女たちだが
まだ気づくことなく明るく元気に泳いで
いる。
しかし、泳いでる彼女たちには、クール
ビズ効果の効き目は浅かったらしく、
プールからあがった女子たちがおっぱい
が丸出しなのに驚いてきた。
「ちょっと、何おっぱい出してるのよっ」
「えっ?うそっ、おっぱいが出てる?」
「いやぁっ!私もおっぱい出してるぅ」
次から次にとクールビズ効果がきれた様
でプールはパニックとなってしまった。

 さすがの「おしゅうちさま」も慌てたが、おっぱい丸出しに気づいて恥 ずかしがる女子高生たちの姿も楽しいので、そのままにしてしまった。  けど、「しゅうちぼう」の期待を裏切ってしまったかなと不安になる「 おしゅうちさま」だが、ふと見ると違う場所に行ってしまったらしい。 「しゅうちぼう」の後を追いかけると、どうやら駅の方に戻ったらしく、 改札近くのミルクスタンドで働いているバイトの女子高生をじっと見てい たのだ。 「しゅうちぼう」は、「おしゅうちさま」が戻ってくるとこう言ってきた。  今日は暑いせいか、ビン牛乳が大量に売れ残っているね。何とか売れな いのかなと。 「おしゅうちさま」もこのまま売れ残って捨てるのも勿体ないと思ったの で夕方のラッシュに合わせてクールビズをしてあげることにした。  そして夕方のラッシュ時、定時で帰ってきたサラリーマンが改札に向か うと、すごい人だかりが見え、それを見た彼も思わず財布からお金を取り 出し始める。  何とミルクスタンドのバイトの女子高生たちがおっぱいを丸出しにして、 「搾りたてビン牛乳はいかがですか〜」と大声を出して売れ残りしないよ うに頑張っていたからだ。  もちろん、この牛乳が彼女たちのおっぱいから出た搾り立てではないこ とは分かっているが、悲しい男のサガで買わずにはいられないのだ。 「くぅぅ〜、この生温さがたまらねぇぇーー」 「たまらんぬるさだっ!このぬるさ最高ぉぉぉーー」  大量に売れ残ったせいで、ビン牛乳のほとんどは水桶で冷やす程度のぬ るい状態なのに男たちが喜んでいる。  何故なら、ビン牛乳の特徴を上手く活用したからだ。 「じゃあ、動かないように押さえてから栓を抜きますねぇ〜♪」むぎゅ♪  バイトの女子高生が栓を抜くために、ビン牛乳をおっぱいに挟んだ。  きゅぽんっ♪栓を抜いたビン牛乳をお客様へ渡す。  ビンにはまだ、おっぱいで挟んだ微熱が残っており、この温かさがすご くたまらないのだ。 「おおっ!牛乳が人肌の温度だぞっ!いやっ、これはおっぱいの温度やぁ ぁぁぁ〜〜」 「このおっぱい温度のぬるさが素晴らしいぞぉぉぉぉぉーーー!  さらに、おっぱいに挟んで栓を抜く時に飛び散った牛乳が胸を滴り、乳 首からもぽたぽた垂れると、男たちの興奮はますますあがった。 「もう1本くれぇぇぇーー!」「俺もぉぉぉーーー」 「こっちは2本くれぇぇぇーーー!」「おい押すなよっ!俺が先だろ!」 「お客様ぁ〜。まだいっぱいありますので落ち着いてくださ〜い」  ミルクスタンドは男だらけのラッシュ買いの様になり、彼女たちの絞り たてを飲みたい男たちが押し合いながら牛乳を買っていた。  何度もいうが、この牛乳は彼女たちのおっぱいから出たものではない。  しかし、それを飲んだ男たちは誰もが至極の牛乳を飲んだかのように幸 せの顔をしていたらしい。 「くぅぅぅーー!美味し過ぎるぜっ!」 「うまいぞ!彼女たちのおっぱいの味が染み込むようだぁー」  結局、30分も経たない内に大量に余っていた牛乳は売れ切れてしまい、 ついでにいつも残っていた絞りたてソフトクリームも全部売り切れたので あった。  言うまでもないがソフトクリームの受け渡しもコーンの部分をおっぱい でむぎゅと挟んで渡していた。  もちろん普段コーンに巻きついている紙は不要っ!衛生上の問題など、 くそ食らえ。直におっぱいで挟むことに意義があるのだっ。 「ありがとうございました。本日、これで売り切れとなります」 「マジかよぉ〜。ソフトクリームも売り切れかよぉ〜」  あっという間の完売に涙を呑むお客もいた。一方、バイトの女子高生た ちは完売になったことに喜んだ。 「おしゅうちさま」も素晴らしいものを見せてもらって感動していた。    そして、これをこの日だけの販売では勿体無いと思った「おしゅうちさ ま」は翌日以降もしばらく、夕方限定で搾り立て牛乳&ソフトクリームを 売るように仕向けた。  おっぱいが大きい女子高生のバイト増員までさせて大量に販売し、毎日 大盛況となる。  何度も言うが、この牛乳は彼女たちのものではない。  それを分かりつつも毎日喜んで買ってしまうサラリーマンたちであった。 「しゅうちぼう」も楽しいトップレス女子高生に喜んでいたが、また新た なるクールビズ計画への言葉を出してきた。  <ねえ、もっと働いてるお姉ちゃんたちもクーズビズを教えてあげよ>と。  その言葉に「おしゅうちさま」の目が輝き、今度は働くお姉さんのクー ズビズを推奨することを決意した。  そう、今度はバイトで働いている女の子の”クーズビズ”を広めようと している「おしゅうちさま」。  今年の夏は本当にあちこちでおっぱい見放題となってしまうだろう。


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