第10話「水上綱渡り」


「さっきの競技リタイア選手は13人と...もうかなりの恥ずかしい姿が 出来てしまったようね。こうも、おま●こが並ぶと豪勢よね♪」  第8競技の場所へ向かう中、1人の女の子が温泉の端を見ながら手の甲 にいろいろとメモ書きをしていた。 「ねえ、奈穂。やめようよ。みんな、こっちを睨んでるよぉぉ〜」  メモ書きをしている女の子の親友が周りの選手達の視線を感じて忠告し てきた。 「何、言ってんのよ。元からこの競技はあたしたちを辱める目的で開催し てんのよ。今さらリタイアした子に同情することないわよ」 「・・・・奈穂ったら..一体、そんなに詳しく調べてどーすんのよ」 「もちろん、あたしの奈穂ちゃんニュースに載せんのよ。もちろん、その 内あたしも、この子たちのお仲間になりそーだけど、それも一興よね」 「奈穂..奈穂はクリアする気ないの?」 「ん?みかりはクリア出来ると思ってるの?まあ、クリアするには、よほ どのテクが必要になると思うけどな..」 「奈穂...」  私の名は長野 みかり(ながの みかり)。  聖ハートゥン女学園の高等部1年で今回、隣にいる奈穂ともう1人の子 を合わせて3人で学園を代表してこの卑猥な競技に参加している女の子です。  もちろん、この番組の事を聞かされた時はビックリしたんだけど、参加 すればいろいろ特典があるってことで参加を決めた。  正直言って、私はそんなに今までの競技を嫌と思ってない。  小学生の頃から女子しかいない聖ハートゥン女学園で育ったせいか、羞 恥心があんまり起こらない女の子になっているせいかも知れない。  その上、奈穂に言わせると、私は露出の気があるエッチな女の子らしい。  まあ、今までの競技も意外に気持ちいいから否定は出来ないかも.. (さっきの登り丸太は、結構気持ち良かったぁぁぁ〜。エッチな男の発想 って素晴しいかも。あの卑猥な野次や馬鹿司会者の声も快感だし..) 「ぁぁぁ...」 「お〜〜〜い..みかり、また股に手をやって..思い出しオナニーでも してんの?」 「はっ!わ・私ったらまたさっきの競技を思い出して..」 「こんな感じじゃ次のゲームでリタイアしそうね。気持ちよすぎてね」 「奈穂っ!もう、からかわないでよぉぉ〜」 「しかし、みかりもアイツも物好きよね〜。わざわざ、こんな恥辱な事に 参加するなんて」 「奈穂だって参加してるじゃないの」 「あたしは奈穂ちゃんニュースを完成させたいから参加してんのよ。こう いうエロいのってうちの学園じゃ食いつきいいのよね〜」 「でも、最後には自分もそういう目に遭うんだよ。それでいいの?奈穂」 「構わないよ。ある程度行ければ、後は頭の中に記事を書けばいいんだか ら。リタイアしても最後までこの場所に居られるのは間違いないんだから」 「けど、さっきの子の攻略情報がなくなったのは残念だね。奈穂」 「ああ、菜琴ちゃんね。彼女の攻略法は途中までは適格だったけど、あん なに感じやすい子だったとは思わなかったわ」 「でも、あっさりと他の子の攻略法に切り替えるなんて、菜琴さん可哀想 だよ」 「いやいや、この競技に参加したときから、ああなるのは覚悟してたと思 うよ。それよりも見て!渚野 祐衣美だけ、どこに連れていかれたのよ! そっちが気になるわ!」「確か、彼女だけよね?連れていかれたの?」 「おそらく、この競技が終わった後のイベントに絡んでると思うけど..」 「えええええ〜、競技のあともお楽しみがあるのお?嬉しいニュースだよ」 「いやいやいや、そんなの罰ゲームが続くだけよ」 「そっかな〜?」 「さてと、そろそろ来るはずなんだけど..」「誰?」「ほらっ、さっき の競技で最初にクリアした子よ。今回は最後の方になったけど」 「…そういや、途中から出る順番が、毎回くじ引きになったけど..どう してなんだろう?」 「そりゃ、めちゃくちゃ攻略できる子が途中から常に先頭になるから、攻 略防止のためじゃない?」「なるほど..」  奈穂と次の情報者の事で考えてると、後ろから誰かが奈穂の肩を軽くた たいてきた。 「うん?ようやく来たわね...」 「奈穂?何かどっかで見たような?知り合いだったかな?」 「みかり、この子を知らないの?この子は武蔵境財閥のお嬢様よ。そうよ ね?」  コクッ。彼女は静かに頷いた。何故、財閥のお嬢様がこんな大会に参加 しているのはわからないけど、どうやら私たちに次の競技の攻略を教えて くれるみたいだった。 「・・・・・・・」武蔵境財閥のお嬢様が小声で奈穂に何かを言ってくる。 「え、次の競技はスピードと腕力が大事だって。初めがスピードで、その 次が腕力だって」「そうなんだ..スピードと腕力ね..」 「・・・・・・・」ぼそぼそ 「え、次はタイムアップが鍵となるから時間配分には気をつけろって」 「時間配分ね..」  武蔵境財閥のお嬢様からいろいろと情報を聞いている中、ついに第8競 技「水上綱渡り」の競技場が現れた。  見た感じ競技としては、その名の通り、温泉上に張られたロープにぶら さがって渡る競技であり、水上4mという高所で、恐怖と戦いながら渡る 競技であった。  ただし、ただ渡るのではなく途中には障害物があり、それを避けながら 渡る。  見た感じで思う第1の難関としては途中にある左右に動く壁があり、タ イミングよく渡らないと壁に押されて落ちてしまう。  それを超えるとロープに沿って股下棒が設置されており、その棒を股の 間に入れてゴールを目指すようになっていた。  この棒には一定間隔ごとにフックが飛び出ており、普通に股の間に入れ て渡ったりすればたちまち、フックがタオルにかかってしまい脱がされて しまう。  つまり、さっき武蔵境財閥のお嬢様が言ってた腕力とは、ここで必要で ありタオルが棒にかからない様に腕を曲げながら渡らなければならないの であった。  この競技も今までの競技同様に、それぞれの足に2本の救助ロープを、 バスタオルにはペナルティロープを付けられ、最後に両手首に例の磁力リ ングが装着された。  つまり、この競技でも足を滑らせて落ちれば悪魔の救助ロープによって 逆さ開脚にされ、その上に磁力リングで手まで離されて全てを晒すことに なってしまうのだ。 「そろそろ、競技が始まったようね。今までのパタンから考えると1番手 は失敗する傾向ね」 「奈穂ったら、あんまりそういう事は口に出さない方が..」 「・・・・・・・」 「え、この競技は連続で失敗するから良く見た方がいいって..なるほど 見てコツをつかめってことね」  コクッ。  私達は武蔵境財閥のお嬢様のアドバイスに従ってしばらく競技を見るこ とにした。  けど、1番手の子にとっては迷惑な話よね。司会者のエッチな言葉に嫌 な顔をしてるけど、あれが普通の反応なのかな〜。 (私は正直、素直に感じちゃうんだけどなぁ〜) 「さあ、1番手は高校弓道界のエースの弓長 典佳ちゃんだぁぁー!果た してその手でゴールを射抜くことが出来るかぁぁーー!」 「リタイアしてたまるものですか!」 「おぉぉーーまずは障害物を次々とクリアしていってます。ああぁぁーー 最後の障害物でアウトォォー!」 「しまったぁぁぁーー!」バシャァァァァーーン!! 「高校弓道界のエース、射抜くことが出来ず落下ーー!!」 「くやしいぃぃぃ・・・」 「弓矢では満足できない典佳ちゃんのおま●こが大公開だぁぁぁぁーー!」  1番手の選手が失敗すると、すぐに2番手の選手の競技が開始した。  今回はかなり早いペースで競技がすすむみたいね。 「次は天才バレープレイヤーの萩山 芳乃ちゃんだぁぁーー!華麗なるボ ールさばきがこの競技で生かせるのだろうかぁ!」 「負けなくてよっ」 「おぉぉー壮快なる動きで初めの障害物をクリアだぁぁーー!次は左右か ら迫る動く壁だぁぁぁ!」 「・・・うそっ!は・早いっ!」バシィィーーン!ジャババァァーーン! 「芳乃ちゃん、動く壁に挟まれてバランスを失って落下ぁぁぁぁ!!」 「そんな..ありえないわっ!!」 「おぉっーロープによって足首が現れたぞぉぉーーバレーの女王様のあそ こが丸見えだぁぁーー!」 「だめぇぇぇーーー見ないでぇぇーー」 「芳乃ちゃんの華麗なおま●こ、素晴しいぞぉぉー!」  ああぁっ、今回は連ちゃんで失敗してるよぉ〜。このまま次も失敗して しまうのかしら.. 「次は女子ソフト界の天才ピッチャーで知られている玉川 朔美ちゃんだぁ!」 「晒してなるもんかっ!」 「早い早いっー障害物、クリアァァーー!!そのまま一気に動く壁も制覇 したぞぉぉーー!」 「なっ・・手を曲げてもタオルの裾ギリギリじゃないの!?」 「朔美ちゃん、股下の棒のフックにかからず渡ることが出来るかぁぁーー! しかし、さすが腕力に自信がある朔美ちゃんだぁぁーー!」  グィィーーーンン・・・・・・「なっ!!この棒、少しずつあがっていく!? ああぁタオルが!」  ツルッ!ドバァァァァーーン!! 「タオルに気を取られて手を滑らして落ちたぁぁーー!この股下棒は時間 が過ぎると上に上がるから要注意ポイントだぞぉぉーー!」 「きゃぁぁぁぁーーー見ないで見ないでぇぇー!」 「天才ピッチャーのストライクゾーンが丸出しだぁぁーー!!」  今回は攻略に楽に立ったわ。周りの選手も今のは参考になったみたい。 「次は生け花の名流派の若き家元の小金井 小牧ちゃんだぁぁーー!花の ように見事に活けることが出来るかぁぁーー!」 「行きます..」  ドンッ!ズバァァァァァァーーン!! 「小牧ちゃん、初めの障害物でいきなり落下ぁぁーー!生け花のようには 上手くいかなかったぞぉぉーー!」 「そんな・・・・」 「小牧ちゃんの下の御花が見事にぱっくり咲いたぞぉぉー!誰か活けてや ってくれぇぇー!」  この後も、外上 弥恵、土谷 美恵、三枝 歌伊、曽根 鳴子と負の8 連鎖が続いてしまい、卑猥な逆さ開脚が増えていった。 「そろそろ負の連鎖が終わってほしいよぉぉ」  そんな私の願いが通じたのが、この後は何と私の番まで、みんなクリア することが出来、いろんな攻略を見出すことが出来たかも知れない。 「次はみかりの番ね..大丈夫、みかり?」 「う〜ん、何とかやってみる..」 「攻略どおりにいけば大丈夫なはずよ」 「ええ、頑張ってみるよ..」  何か今回はクリアできそうにない予感がきたけど、ここはクリアを目指 してやるしかないか。 「次は聖ハートゥン女学園のミス学園のみかりちゃんだぁぁぁーー!果た して上手くいけるだろうかぁぁ!」 「行きますっ!!」 「まずは障害物クリアァァ!おーなかなか早いぞぉぉー!動く壁も制覇し たぞぉぉ!」 「次はこの股棒ね。こうなったらタオル無視で行っちゃうわ!」 「おおぉぉっ!みかりちゃん、スピード重視で腕を曲げずにスタートした ぞぉぉ!みかりちゃんの全裸が大公開だぁぁーー!」 「はぁぁん、裸で競技ってのも悪くないかも♪」 「み・みかりっ!!腕!腕を早く曲げるのよ!」  コースの外で奈穂が腕を曲げるように言ってきた。けど、タオルを取ら れた今、曲げる必要がないと思った私はそのままゴールを目指したのだが..  ぐりゅゅゅっっっ!!「くはぁぁぁぁっっっ!!」 「おおっーーと!股下の棒が上がって完全にみかりちゃんの股にくいこん だぁぁー!みかりちゃんが棒の上を擦りながら渡るぅぅーー!」 「みかりぃぃーー!早く曲げなさい!股下を見なさい!フックがあるのよ ぉぉーー!」 「あっ!忘れてた..ふひゃぁっ!」ズボォォッッッーー!! 「ああぁぁぁぁぁぁっっっっ!!いいいぃぃぃーー!」 「みかりちゃん、何とフックをおま●こで飲み込んだぁぁぁーー!みかり ちゃんが棒の上で悶えてるぞぉぉぉーーー」 「フックがクリを刺激してるよぉぉぉーーーふあぁぁぁぁんんんっっ!! い・い・い・い・いいくぅぅぅーー」 「みかりちゃん、フックの刺激で棒の上で絶頂だぁぁぁーーー!!」  ジャバァァァァァァァーーーンン!!  棒によってイってしまった私は一気に力が抜けてしまい、そのまま温泉 に落ちてしまった。  ウィィィィーーンンーーー  恥辱の救助ロープのウインチの音が響き、私の身体を温泉から引き上げ られた。  やはり奈穂の言ったとおり、そんな簡単にはいかなかったみたい...  でも..いいや..気持ちよかったから..  こうして、私の..長野 みかりの挑戦は終わった。  ちなみにこの後で失格になったのは武藤 希恵、甘利 小枝、長坂 し ずかの3人で長坂さんが私と同じに股下の棒をあそこで飲み込んで失禁し、 他の2人は普通に温泉に落ちてしまって失敗したみたい。  挑戦は終わっちゃったけど、まだたくさん辱しめてくれるようだから、 今度はそっちを楽しみにしなくちゃね♪  そう、この私もどこかに連れていかれることになりましたっ!やっぱ、 祐衣美ちゃんはこれを受け入れたから逆さ開脚から解放されたのだ。  これからくる競技の終わりにある宴!このゲームが私をどこまで狂わし てくれるのか、ワクワクしちゃうんだからぁ〜。


弓長 典佳(ゆみなが のりか)  第8競技失格
萩山 芳乃(はぎやま よしの)  第8競技失格
玉川 朔美(たまがわ さくみ)  第8競技失格
小金井 小牧(こがねい こまき) 第8競技失格
外上 弥恵(そとうえ やえ)   第8競技失格
土谷 美恵(つちや みえ)    第8競技失格
三枝 歌伊(みえだ かい)    第8競技失格
曽根 鳴子(そね なるこ)    第8競技失格
長野 みかり(ながの みかり)  第8競技失格
武藤 希恵(むとう きえ)    第8競技失格
甘利 小枝(あまり さえ)    第8競技失格
長坂 しずか(ながさか しずか) 第8競技失格
 【失格者12名:残103名】

渚野 祐衣美(なぎさの ゆいみ)・・・解放?
長野 みかり(ながの みかり)・・・解放?

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