最終話「露出を革命する少女」


 相手がたとえ教師だとしても汚いことをしてるのは許さない。  生徒には体罰が必要だと言って、過激な罰を繰り返している教師がいる という情報を手に入れた。  ここは生徒会長として、この教師を見逃すわけにはいかない。  歯向かうなら、遠慮なくかかってきなさいよっ!  私はどんな過激な罰を受けても屈しないんだから..  ドキドキドキドキッ...(はぅぅっ..罰っていい響きだわぁ〜)  ここは是非、この私に過激な罰とやらをさせてもらいたいわね。 (出来ればエッチな罰がいいなぁぁ〜。恥ずかしい罰がいいなぁ〜)  噂の教師がいるところは旧校舎の近くにある古い時計台の中らしい。  しかし、ここの高校は昔のものを壊さずにいろいろ置いときすぎだわ。  まあ無駄に敷地が広い学校だから、建てる事しか考えてないのかも知れ ないかも..  さてと、私が1人無防備に時計台の中に入ったら何をされるのかしら〜  いきなり噂の教師が背後から襲ってきて、私を気絶させるのかもっ!  そして、私が目を覚ますと裸にされていて、いろいろ危ない事をしてく るんだわっ!  ああぁぁっ〜。さすがの生徒会長さまも敵の手に堕ちて、三角木馬の上 に乗らされてしまうのよぉぉぉー。  けど..それってただの拷問だから、違うのを所望したいわね。  まあ、今回は期待をもって中に入るとしますかぁ〜(えいやぁ〜)  今回も堂々と時計台の中に入っていった大馬鹿者の私なんだけど.. 「おりゃぁぁぁ〜、大人しくしろやぁぁぁーー!」  本当に背後から襲ってくるとは何とも無能な教師だ! (別にこのままわざと気絶させられてもいいんだけどぉぉ..)  いやぁぁっ!それって、わざと負けるってことじゃないっ!  負けるのは何よりも嫌いなことなのよぉぉぉぉーーーー!  で、思い切り襲ってきた教師に強烈な回し蹴りを食らわして吹き飛ばし てしまうとこが私らしい。  それも実によく転がる教師ね。転がる先の方にピンでも立てておきたい とこね。  ゴロゴロゴロッ!「ぅぅっ..貴様ぁぁーー、教師に手をあげたなぁ〜 !俺を本気にさせると後でどうなるか覚えておくんだな」  ドキッ!(それって後で私を辱しめるってことぉ〜♪ここはわざと見逃 してあげようかしらっ!そうしましょう) 「はははっ、俺の仕返しが怖くて口も聞けないかぁぁー!俺に勝てる生徒 などいねーんだよっ!ぎゃはははっ」 「!!」  その直後、この教師が地面を激しくのたうちまわったのは言うまでもな いだろう。本当に蹴り易い教師だ。 「ひゃぁぁぁっ!ゆ・ゆるしてくだひゃぃぃっ!すべて白状しますので」 「そう?それなら全てを話してもらうわよ。わかったわね」 (ぁぁぁっ、またやっちゃったよぉぉぉーー!でも言わせてよっ)  だってぇ、だってぇぇぇー、俺に勝てるかぁ〜なんて言うからよっ!! このまま見逃したら負けた気がするじゃないのぉぉ〜〜!  黙って逃げてくれれば素直に見逃してあげたのに.. (う〜ん、それでも変な逃げ方したら追いかけそうかも..)  それにしても、今回も徒労に終わったってことね。いや、この教師から 事情を聞かなくちゃいけないから余計な仕事が増えたってことね.. 「はぁぁ〜、面倒だから副生徒会長にまかせますかっ」  少々?ぼろぼろになった教師を引きずって..いや丁重に生徒会長室ま で連れていくことにした。 「夕雨さん〜、悪いけどこの教師の調書を作ってくれないかしら?」 「!生徒会長..また1人で変なとこにいったのですね。今日は苺が出張 なんだから自重してくれませんか?」  眼鏡のフチをくいくいっと持ち上げてから、ちょっと鋭い閃光の眼差し で見つめてくるもう1人の副生徒会長の夕雨 雫(ゆうさめ しずく)さん。  そう、我が生徒会には副生徒会長が2人いて、外回りと内回りをそれぞ れ担当している仕組みになっている。  要は事務的なことは夕雨さん、体力的なことは朝露さんがやっていると いうことだ。 「苺といい、生徒会長といい、もう少し平和的な解決を考えてもらわない と困りますね。こんな下衆でも一応、教師です。後始末するこちらの身に もなってもらいたいですわ」「ごめんなさい..」 「まあ、この下衆の噂は耳にしてますので今回も目をつぶりましょう。時 計台の階段から転げ落ちたということで報告しておきましょう」 「悪いわね..じゃあ、あとよろしくね」「!ちょっと待ってください」 「な・何かしら?夕雨さん..」「調書は作りますが見分はしませんよ」 「それって..」「この下衆が住処にしてた時計台の見分お願いします」 「ええぇぇ〜、それも夕雨さんがしてくれても〜」 「私の仕事はここだけで、外のことは苺の担当です。その苺が他の学校に 出張している以上は生徒会長が全て代行して行うべきですっ!」 「・・・・ぅぅ、わかったわよぉ〜。見分すりゃ、いいんでしょ?」 「はいっ、お願いします生徒会長。あと、1つ注文していいですか」 「ん?何よ。注文って?」 「細かく見分をお願いします。この下衆のことだから、かなり変なものが あると思いますが生徒会が全て没収する形で回収の方も頼みます」 「・・・・・・わ・わかったわ」ピキィィィーーンン  この時、ちょっとした企みが浮かんだんだけど、夕雨さんには悟られな いようにして急いで時計台に向かうことにした。 (んふふふ〜、忘れてた、忘れてたわぁぁぁ〜♪)  私としたことが、もう少しで美味しいものを見逃すとこだったわぁ〜。  あの罰教師って噂だとかなり変なものを時計台に隠し持っていると聞い たから、えっちぃなのもひょっとしたらあるのかもぉぉぉぉぉ〜。  ちょうど、いつも邪魔をしてくる朝霧さんもいないことだし、ここは羽 目を外せるんじゃないかなぁぁぁぁ〜〜。(ラッキィィー)  時計台に到着した私は一番上の部屋を目掛けて一気に走りぬく。  表向きは見分なので、あまり時間を費やすことが出来ないからだ。  ここは1秒でも多く自分の欲望のために増やしておかなくちゃね〜♪  そんな欲の塊りの私が時計台の頂上の部屋に入ると、当たり前の様に服 を脱いで裸になったのである。 「ああんっ♪こういう如何わしいとこで一度、罰を受けたかったのよねぇ〜」  とりあえず、いろんなものを試そうとしたのだが、残念なことに殆どが ばっちくて使う気がならない..(ちゃんと清掃してよぉぉーー)   唯一、やってもいいかなと思うのは壁についている四肢を拘束して磔に されるものぐらいかなぁ〜(もちろん壁を拭いてからだけど)  とりあえず早めに壁を拭くことにして、捕らわれの女子生徒の気分でも 浸ることにしますかっ。(うんうん)  当然ながら前回のような失敗はしませんよぉぉぉ〜(べぇぇ〜)  このとおり、自分の意思でいつでも手枷、足枷を外せることを確認して から磔になりましたから♪(私って学習能力いいんだからっ) 「はぅぅ〜、こうやって全裸で磔されるのも素晴らしいかもぉ〜」  ここは惨めな捕らわれの生徒会長の妄想でも考えながら悶々しちゃおう かしらぁぁぁぁ〜。(どんなのにしようかなぁ〜♪ワクワク) 「よしっ!決めた。ここは全校生徒に晒されるシチュでいっちゃぉぉ〜♪」  ボォォォーーーンン♪(ん?鐘の音)ぐるんっ!ばたんっ! 「・・・・・・・えっとぉぉ」(少し頭を整理しましょう..)  さっきまで薄暗い部屋の光景が目の前に映っていたはずなんだけど..    何故か..綺麗な外の光景が映っているよね..夢かなぁぁ〜幻かなぁ〜 「って言うか、あの馬鹿教師ぃぃーー!こんな大層なもの作るなぁぁぁー!」  とりあえず、頭が混乱していたので一度大声で怒鳴ってみた。  言いたくないが私の四肢を拘束していた壁が180度回転して外に出され てしまったようだ。  それも時計台の大時計の文字板のとこに全裸磔のままで晒されてしまい ましたぁぁぁぁぁ〜〜(これは不味すぎるわよぉぉぉぉ〜)  早く壁を戻さないとと思って力を入れてるのにロックされて動かない。  歩いてる生徒の姿もちらほら見えるのにぃぃ〜  このままじゃ誰かに見つかって注目されちゃうよぉぉぉぉぉーーー。  またまた最悪な事態に陥ってしまった馬鹿な私であった。 (今回はまあ、実に革命的な露出をした気がするわぁぁ〜〜。時計台に全 裸で晒されるなんて、そんじゃそこらの露出狂では出来ないわっ!)  って自画自賛してる場合でもないよね..まあ、まともな精神じゃいら れなくなりそうな状況だわ..(気が狂いそうだよぉ〜)  えっ?妄想どおり全校生徒に晒されるのが叶ったからいいじゃないかっ て?だからといって、これはやりすぎだよぉぉぉぉぉーーー!  どこの世界に素っ裸で時計台に晒される女子生徒がいるのよぉぉぉーー!  まるで戦にでも負けた西洋の女将軍が晒されるような感じだけど、そも そも負けて晒されるシチュもいやなのよぉぉぉぉーーー!  私はどんな時でも負けるのは嫌!私の辞書には敗北って単語はないんだ からねぇぇぇーー!  学校の栄光なるシンボルとして飾られるなら納得いくけど..まあ、X 字姿で晒される姿には栄光の欠片もないわよね..(はぁぁ〜)  とりあえず、一大事になる前に状況を整理しましょう。  まずは手枷、足枷は外すのは可能だけど、この状況で外すのは相当馬鹿 でしょうね。多少の高さならくるくるって回転して抵抗減らせそうだけど、 この高さじゃ何十回転必要かしら..(そこまで万能じゃないし..)  次に壁を押して戻す方法だけど、単純に力任せで戻せるものではないわ ね..壁を拭いてた時はがっちり固定されて動いた様子がなかったから、 何らかの仕掛けを動作しないと戻らないはずだわ。  何にしても一番の問題は、このまま誰にも見つからずに窮地を抜け出る ことが出来るってことかよね..  周りを見渡せば学校全域を一望出来るほどの位置よね..  逆に考えれば誰か1人でも時計台に視線を向ければ私の素っ裸を見れる ってことね〜。あははははははは.... 「って開き直って笑ってる場合じゃないわぁぁぁぁーー!どうか誰もずっ と時計台の方を見ませんようにぃぃーー」 (でも..ずっとこのままだったら、どうなっちゃうんだろぉぉーー) 「いずれは晒されるってことなの..そんなぁぁ..」  時計台にX字に晒された女生徒会長は結局、逃れることが出来ずに多く の生徒の視線を集めることになった。 「すげぇぇー、あの生徒会長さまが素っ裸だぜぇぇぇーー」 「誰だよ、あんなすげーことをしたヤツはぁぁぁー」 「おい、誰でもいいから望遠レンズ持って来いよぉぉ〜」  下の方で騒然となる男子たちを見る生徒会長の下半身は不謹慎ながらも 思い切り濡れてきたのだ。  おま●こが快感でぱっくりと開き、溢れ出た愛液がシャワーとなって下 の生徒たちの頭上に降りかかる。 「ぁぁ..見ないでぇぇー!私の恥ずかしい姿をぉぉーー」  何も出来ない女生徒会長は見られるがままで耐えるしかなかった。  昨日までは多彩のステータスを持つ女生徒会長で有名だった彼女も今で は淫乱な牝犬としか呼ばれなくなっていた。  こんなはずじゃなかった..自分の冒した馬鹿な失敗に後悔を続ける惨 めな女生徒会長であった..であった..あった..  そう..こんな感じになったら、惨めすぎるかもぉぉぉーーー 「はっ!!」(って、呑気に妄想してる場合じゃないわよっ!)  と言いながらも私のおま●こはすでにぐしょぐしょに濡れている.. 「こんな非常時のときに濡れるなんて..」  そんな時だった。下のほうでは陸上部の男子たちが団体でこちらの方に 向かって走ってきた。  確か彼らは時計台の下で休憩を取るはずだから、あと数分後にはこの濡 れまくりの淫らな身体が本当に晒されてしまう。  いや..この状況なら完全におしまいだ.. 「そんなの駄目ぇぇぇぇぇぇぇーーー!」  思わず大声を出して叫んでしまった。完全にチェックメイトだ.. 「ああぁぁぁっ!見ないでぇぇーー、見ないでぇぇぇぇぇぇーー!」  大粒の涙を浮かべながら、思い切り首を振って訴えた私。  今さら..こんなことをしても無意味なんだけど.. 「・・・・・・・何か..静かすぎるわ」  あまりの怖さで目をつぶっていた私がまぶたを開くと意外な光景が映っ ていた。 「!よ・よかったぁぁ..壁が戻ってたぁぁ..ぅぅ..」  よく分からないけど、彼らが気づく前に壁が回転する仕掛けが発動した のだろう。  あまりの安堵感からか、一気に身体の力が抜けてしまい..  じょおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーじょぼじょぼ.. (ぁぁ..こんなとこでおしっこなんて..)  これって不可抗力よね..誰だってこうなっちゃうよね..  おしっこを漏らしたことを良いように解釈して自分に言い聞かせる。 (だって、だってぇぇー、それほど怖かったんだもんっ!!)  この後はすぐに手枷と足枷を外して、平常心が戻るまで時計台にいる事 にしました。  無理に慌てて生徒会室に戻って勘ぐられるよりはマシだから..  そんな私が生徒会室に遅く戻ってくると、それを見た夕雨さんが眼鏡の フチをくいくいっと持ち上げてから意外な言葉をかけてきた。 「ずい分と早いお帰りですね。生徒会長?」 「えっ?早いって..遅くなったと思うんだけど」 「まあ、もう真夜中ですし..夕方近く行った割にはこんなに時間のかか っているから遅いのには間違いありませんが..」 「もしかして..怒ってる?」 「いえ、怒ってはいませんよ。ただ、生徒会長のことだから変な好奇心で 余計なトラブルに巻き込まれてしばらく帰ってこないと思いました。あと 1時間ほど帰ってこないなら様子を見に行くつもりでしたが、自力で抜け 出たようですね」 「・・・ぅぅ〜〜」(こうまではっきり言われると悔しいよぉぉ) 「まさかとは思いますが、時計台の仕掛けには引っかかってはいないです よね?下衆を問いただしたところ30分は何をしても戻らないみたいです」  ぎくっ!「へ・へぇぇぇぇ〜。そうなんだぁ〜30分か..なるほど」 「もし仮に時計台に出ても旧校舎側のものなので気づく生徒がほとんど居 ないと思いますのでご安心を」ニコッ 「そ・そ・そうねぇぇ〜。そんなのに引っかかるヤツはいないと思うけど 心に留めておくわ..」「はい♪お願いしますね」  何かいろいろ見抜かれそうな気もするから、これ以上は聞かないことに しよう。けど、30分ね..30分か..  もしかしたら、またお世話になっちゃうかもぉぉぉーーー  こんな感じで、これからもいろんな危機に遭いながら露出生徒会長とし ての日々が続くのであった。 <完>


エピローグへ