「バニーDays」エピローグ


 闘いが終わり..いつもの日常へ。 (ぁぁ..覗いてるぅ..みんな覗いてるわぁぁ〜)  今日もイケナイコトをして感じている巫女失格の巫看子ですぅ〜。  女子たちの間で注意しあっている決して着替えてはいけない場所で堂々 と着替えている馬鹿な私。  何故、着替えてはいけないというかは覗かれる恐れがあり、そこは体育 館近くの更衣室の1番左端の場所であった。  よく見ると不自然なひび割れがあちこちにあり、よく耳を澄ませば男子 たちのひそひそ声が聞こえることから、本当に覗いているのだろう。  要はここで着替えるということは自分から裸を見せつけるようなものか も知れない。  けど、勘違いしないでもらいたいわっ。別に私は痴女や露出狂じゃない んだかねっ。裸を見せたいんじゃなくて、覗かれることに感じるんだからっ!  だから、覗かれるシチュ以外では決して脱がないのだ。えっへん。 (まあ、正常な人から見れば目くそはなくそ笑うって言われそうだけど)  ただ何かこの覗かれ行為を変な風に解釈されてるのを最近知ってしまった。  今日も男子たちが小声でそのことについて話し出していた。 (はぁぁ〜、聞こえてるって..もう少し声を低く話した方がいいと思う..)  ぼそぼそ「おいっ、今日も月芭のやつ、ここで着替えるみたいだぜ」  ぼそぼそ「つくづく、女子のいじめって怖いよなぁ〜。性的いじめって やつか」  ぼそぼそ「普段はバニーの耳つけさせて辱しめてるみたいだぞ」  ぼそぼそ「容赦ねーな。内川って本当にこえー」 (う〜む..何か私の性癖行動が全部、イジメにされているわね..)  よく私に亀成先輩のことで内川さんたちが文句を言いつけてくるんだけ ど、それが周りにはいじめられてるように見えるらしい。  しかし、ウサミミまで内川さんのせいにされてるのかぁ..よく本人が 反論してこないよね。 (って言うか、本人もそう言われるのが気持ちいいらしい)  取り巻きが内川様の無言のイジメが効いているんですよって、変な解釈 していたけど、当本人も私が辱しめられれば、細かいことを気にしないみ たいだ。 (でも..無言のイジメって、そんなこと出来ると思ってるのかな〜)  そう思ってる私の耳に別の場所で着替え終わった内川さん本人が大声で 怒鳴ってきた。 「ちょっとぉぉ〜。月芭さん、何モタモタしてんのよ。早く着替えなさい よっ!あんたのせいで先生に怒られるのは御免だわ」「は・はいっ。ごめ んなさい」 「内川さま、あんまりここは言わなくても大丈夫ですよ」「そうですよ。 内川さまがさせたいことは月芭には分かってますから。眼光1つでいじめ られるなんてさすがですっ」「そ・そう?そうよね♪これって蛇に睨まれ た蛙ってことよね。私に逆らうとこういうことが続くって思い知らさせて あげるわ。あっはははは〜」 (..何か毎度ナイスフォローってお礼を言いたいぐらいかも..)  そんなわけで私は堂々と男子たちに覗かれる行為をすることが出来、こ れからもウサミミ巫女としてのバニーDaysも続けられるのであった。 (終わり)


「バニーDays」完