最終話「おっぱいを出されて..」


(ううぅ..スタッフがみんな居るのに、こんな姿にされるなんて..)  両胸に開けられた穴を隠すことが出来ずに、水色のブラジャーを見せる ことになった樹理歌。  そして、清純派アイドルをここまで辱しめられることに、馬過はすっか り上機嫌だ。 (どうや〜。水着写真集も出してないアイドルをここまで出来るなんて、 僕ってやっぱ天才やん。偉いやん。ほら、スタッフどもも悦んでるで〜)  ブラを晒された樹理歌はじっと耐えるしかなく、周りのスタッフも樹理 歌の屈辱シーンを初めて見たせいか、すごく感動していた。 「おいおい、清純派アイドルのブラが丸見えだぜ〜。樹理歌ちゃんって確 か下着も水着も公開してねーんだよな?」 「ああ、そんな樹理歌ちゃんをここまで出来るなんて、やっぱ馬過さんっ てすげーよ。すごすぎるぜ〜」  スタッフたちの歓喜が湧いてくると、ますます上機嫌になる馬過。  これはもっとサービスしなきゃいけないなと思い、恥辱の言葉を出して きた。 「自分、その格好似合うで〜。けど桜色の服に水色のブラは合わないで」 「えっ?そんなこと言われても..」  これ以上の辱めを馬過が考え始める。樹理歌はあまりの屈辱に泣きそう で、必死に涙がこぼれない様に下唇を噛んでいた。  ブラまで取られたら..樹理歌は最悪の事態になった場合のことを考え た。真面目な討論番組でおっぱいを出したままでサブ司会をして、こんな 姿でも笑顔で受け答えしなければならないだろう。  あまりにも、あまりにも屈辱的な..  それだけは嫌っ!と叫ぼうとしたときに馬過が追い討ちをかけてきた。 「うん、やっぱ水色ブラはあかんな〜」 「あ、あの..そ・それだけは勘弁してください..」 「自分、今さら何を言ってるんや。けど、さすがに可哀想か〜。そんなら ブラをこんな風に加工するのはどうや〜」  そう言った馬過がチョキチョキと樹理歌のブラを切り始める。  フルカップのブラの生地が次々と切り落とされていき、樹理歌の顔が激 しく歪んできた。  上乳が出され、下乳も出されても馬過の加工が止まらない。 「う〜ん、まだまだやな。もうちょっと切ってみるか」 「あぁっ、これ以上切ったら..」  もはやブラと言えないほどまで加工される中で、樹理歌はこれでもかと 言うほどの屈辱を味わされている。  ついには樹理歌のブラは乳首の所だけを隠す下乳、上乳丸出しの幅わず か3cmの横線ブラにされてしまった。 「よし、これで完成や。我ながら最高な結果やん」 「あ、ああぁぁっ..これじゃ乳首がこぼれちゃう〜」    一応、ギリギリで乳首が隠れてるといっても、Fカップのぶるんぶるん なおっぱいの樹理歌にとってポロリするのは時間の問題だ。  何せ、ピンと立ってる乳首に布をかぶした程度のものであり、おっぱい が揺れる度に乳輪がチラチラと見えていた。  きっと、身体を少しでも動かせばあっさりと乳首が飛び出すだろう。  そんな樹理歌の姿をスタッフの男たちが股間を勃起させて、じっと見つ めてくる。  そして、スタッフをさらに興奮させてやろうと思った馬過がついに禁断 の言葉を出してきた。 「やっぱ自分、ブラは要らんで。隠れ巨乳は出すのが一番や」 「!そ・そんな出すって..みんなが見てる前で?」 「ほら、早く出すんやで。女は度胸や」 「そ、そんなの度胸じゃ..ありません」 「我がままは聞かへんで。ほら外してポロリせぇ〜」 「わ・わかりました」  馬過の強い命令に樹理歌は従うしかなく、スタッフが見てる前でブラを 外し始めた。  結局、樹理歌のおっぱいは晒され、ピンとした乳首も、バランスいい桜 色の乳輪も全て見せることになった。  スタジオ内はしばらく歓喜の声で埋まる。  スタッフたちは、瞬きも惜しむかのように目をかっ広げて、樹理歌のお っぱいを凝視してきた。  皆がこうなるのも仕方ないだろう。雑誌や写真集ですらも肌を見せたこ とがない清純派アイドルがおっぱいを丸出しにして立っているからだ。 「こ、こ、これでいいんですか..」 「おお、めっちゃええで。さあ、脱いだブラはこっちに渡すんや」 「は、はい..」  樹理歌が外したブラを馬過に渡し、これで樹理歌のFカップのおっぱい は一切隠すことが出来ず、実に破廉恥なサブ司会者の姿が完成した。  そして、おっぱい丸出しの樹理歌に馬過がフリップを渡してこう言って きた。 「自分、安心しな。TVには映さないようにするから。このフリップでし っかりと自慢のおっぱい隠すんやで」 「わかりました..」 「それと今後はそれが自分の正装やで。ブラを着けてくるのは今日限りや で〜。ええな?」 「はい..次からは、おっぱい丸出しできます」 「ええ返事や。それじゃ、このボロボロなブラは燃やしておくで」  ボォッ!一服しようとした馬過がライターの火で樹理歌のブラを燃やし ていく。  燃えかすになっていく無惨なブラを見ながら樹理歌は再び、屈辱アイド ルの道を歩むことを決意するしかなかった。  だが、本当の羞恥はこれからが本番であり、馬過がわざと屈辱の言葉を 出してきた。 「自分、その丸出しおっぱい似合うで〜。そろそろ出演者もスタジオ入り してくるから楽しみやで〜」 「!!」(ぁぁっ..今度は同業者にこんな姿を..) 「みんながやってきたら、ちゃんと挨拶するんやで。ええな〜」 「・・・はい、ちゃんと挨拶します」  馬過が上機嫌で鼻歌を出す中、ついにスタジオの奥から出演者たちが、 次々とやってきた。  誰もが樹理歌の恥ずかしい姿を見ると、呆然と立ち、何を話していい か分からなくなってしまう。  仕方ないので樹理歌の方から、おっぱいを揺らしながら丁寧な挨拶を してきた。 「きょ・今日から、サブ司会を担当します高空 樹理歌です。よろしく おねがいします」 「・・・ああ、こ、こちらこそ..」  おじきをしている間は清楚なイメージへとなるが、頭をあげると再び 破廉恥な姿に戻ってしまう。  ただ不思議なことに誰もおっぱいが丸出しであることを口にしてこな い。  どうやら横にいる上機嫌の馬過を見て、余計な事を言えないようだ。  そう、馬過が「何か文句あるか?」と無言の圧力をかけてるのは樹理 歌にも痛いほど分かっていた。 (私がおっぱい丸出しなのに誰も何も言ってこないなんて..これが、 馬過さんの力ってことなの?)  かっての立花の時と同じ、ここに来る出演者たちは樹理歌がサブ司会 に抜擢されたときから、こうなることを大よそ分かっていたのであろう。  今の芸能界、馬過を怒らせて無事に済むタレントなんて居ないからだ。  結局、挨拶を済ました出演者たちは、何も無かったかのようなフリを して指定された席の方へ移動していく。  そして、席の方へ移動した出演者たちが、馬過に聞こえないように小 さな驚きの声を漏らす。  席の方からでも樹理歌のおっぱいは丸見えであり、そんな樹理歌の恥 辱の姿を見ながら出演者たちは小声で互いに話し始めた。  ぼそぼそ「まさか、おっぱい丸出しとは..相変わらず、怖ぇな」  ぼそぼそ「恥ずかしい目に遭うとは分かったが、あんな目になるとは」  ぼそぼそ「これって政治家が来る討論番組だぜ..大丈夫なのかよ?」  出演者たちは、樹理歌がおっぱいを丸出しにしているにも関わらず誰 も声を出して馬過に注意するつもりが無い。  それほど馬過の力が強く、ゲストタレントで呼ばれた3人組の女性ユニ ットアイドルットも、ただ顔を真っ青にして内緒話をするぐらいだ。  ぼそぼそ「ちょっと何なのよ!アレ!何で誰も注意しないのよっ」  ぼそぼそ「言えるわけないでしょ。清純派アイドルだって、あんな風に されるのよ。私たちだったら素っ裸で立たされるわ」  ぼそぼそ「そうよ。私たちは普段どおりしないと..けど、あの子の芸 能人生命も長くなさそうね」  出演者たちの内緒話は樹理歌の耳には届かないが、何を話してるかは樹 理歌にも予想できる。  ここは立花の時と同じで、じっと屈辱に耐えるしかない。そう何度も思 う樹理歌に馬過が念を押してきた。 「ええか。もし、おっぱいを少しでも隠したりしたら、下半身スッポンポ ンになってもらうで」「!そ・そんな..」  何と下までも晒すような言葉を投げかける馬過。  いや、きっと馬過なら本気でやってくると樹理歌は感じた。  おっぱいを隠したら、あっという間に下も晒される。幾らなんでも、そ こまでも屈辱を受けたくない樹理歌は、このままおっぱいを出し続けるこ とを諦めるしかなかった。  そんな中、今度は番組に出演する政治家たちがスタジオ入りしてくる。  男性政治家は出演者と同じ態度で何も見なかったフリをしてくるが、そ れを許さない元・政治家の女性タレント、真嶋 恭子がやってきた。  真嶋 恭子は女性差別やセクハラを許さないタレントで有名であり、ち ょっとした女性差別を目にした日には相手が誰であろうが、抗議をしてく るのだ。 「今日から、サブ司会を担当します高空 樹理歌です。よろしくおねがい します」(真嶋 恭子さんだわ..ど・どうしよ..) 「おはよう。こちらこそ、宜しくね。ところで、それは私に対しての挑戦 状なのかしら?」  今まで誰も注意しなかった樹理歌のおっぱい丸出しに真嶋 恭子はすぐ に文句を言ってきた。  どうやら、相手が馬過であろうがセクハラは許さないスタンスだった。 「ここは政治討論をする番組よ。おっぱい丸出しのサブ司会なんて冗談じ ゃないわよ!私がこういうセクハラが嫌いって分かってるのかしら?」  今まで誰もが言えなかった文句を堂々と言ってくる。樹理歌は真嶋 恭 子に何も言えずにただ馬過の答えを待つしかなかった。 「馬過さんっ!どうせ、あんたの命令なんでしょ?あと、他の出演者たち も何で黙っているのよ。大体、そんなのだから男性社会は日本を駄目にす んのよっ!」  出演者たちがざわめき始める。無理もないはずだ。誰もが口にしたかっ た言葉を真嶋 恭子が代弁してきたからである。が、不思議なことに馬過 の方は怒ることなく落ち着いて真嶋 恭子の抗議を聞いていた。 「う〜ん、相変わらず厳しい言葉やな〜。セクハラ反対は僕も同じや」 「それなら何でこんなことを?これをどう説明してくれるのかしら?」 「これは新人のサブ司会がフリップを落とさないようにさせる特訓や。よ く前の女子アナがフリップ落とすから、自分怒って文句言ってたやろ?」 「・・・そうね。この番組は生放送だから、フリップ落とすのなんてプロ意 識が足りないと思うのよ。まあ、でもアイドルって、そんなこと気にしな いからこれぐらいしなくちゃ駄目かも知れないわね」 「えっ?」(・・・そんな馬鹿な理屈、通るわけが..)  樹理歌は急に態度を変えていく真嶋 恭子の行動に驚きの顔をする。  それも信じられないことに真嶋 恭子の方から、おかしな言葉が出てき たのであった。 「そういえば、前のサブ司会はフリップは落とすわ。足がフラフラするわ で最低だったわ。どうせなら、しっかりと立ってもらうことも必要じゃな いかしら?」 「ん?それはどういうことや?何か、いい案があるんか」 「ええ、この番組って足元をほとんど映さないから、パンティでも下ろし て姿勢を正すなんて、どうかしら?」 「!!」(なっ..何、馬鹿なこと言ってるの?この人っ)  樹理歌が真嶋 恭子の発言に唖然とする中、馬過がニコニコしながら言 葉を返してきた。 「なるほど!それ、めっちゃええアイデアやん。そうやな、姿勢は大事や な〜」「あら、そんなに気に入ってもらえるなんて嬉しいわ」 「じゃあ、そういうことで自分、すぐにパンティ下ろすんやで」 「そうそう、これはセクハラでも女性差別でもないから馬過さんの言うと おりにしなさい」 「は、はい..」 (ちょっとぉぉ〜。何が女性差別反対よっ。こんなこと許すから酷くなる んじゃないのっ)  かっては男女平等、女性格差反対を気に入って真嶋 恭子に一票を投じ た樹理歌でとってはショックだった。  けど、これだけの人物も馬過の前ではこんなことを言うのだから、改め て馬過が立花以上の手ごわい相手であることを実感する樹理歌だった。  まだ番組が始まってもいないのに、樹理歌はパンティまでも脱ぐ羽目に なった。  スルスル..ストンッ。  樹理歌の足元には丸まったパンティが落ちたが、これを注意する者など 誰もいない。ノーパンとなってしまった樹理歌のスカートに視線が集中し いた。  もちろん、透けて見えることはない。が、スタジオ内を換気する空気が 意図的に強くされたせいか、樹理歌のスカートが時々フワッと捲れる。  スタジオの男たちは、スカートが揺れる度に視線を向けてくる。おそら く股間が見えることは絶対無いが、男のサガで見える期待を捨てきれない のであろう。  こんな辱めを受けてる樹理歌に対して、あの真嶋 恭子が更なる屈辱の アイデアを提示してきた。 「ねえ、馬過さん。彼女は清純派アイドルなんだから、次からはもうちょ っとひらひらのスカートの方が似合うんじゃないかしら?」 「えっ..そんなぁ..」(この人、何おかしなこと言ってんのよっ!) 「そうやな。考えてみたらアイドルのスカートはひらひらが一番やな。次 からは、ひらひらなのを用意しとくで」 「えぇぇっ..」(下までも晒すつもりなの..) 「あなたもこれからサブ司会として、何事にも動じないように頑張るのよ。 もしセクハラなんかしてきたら私に遠慮せずに相談してちょうだいね」 「は、はい..」(って言うか、元凶のあんたが言うなぁぁ〜) 「そうやな。真嶋さんは立派なお人やで。こんな人が知事落ちるなんて、 県民の方おかしいで。次は僕がめっちゃ応援させてもらうで」 「あら〜、馬過さんが応援してくれるなら鬼に金棒ね。それじゃ、次の県 知事選は頑張らないとね」 「・・・・・」 (ひどい..こんなことが、まかり通るなんて..この人たちおかしいわ)  きっと、真嶋 恭子も建前さえ通してもらえれば、セクハラを容認する ようだ。  どうやら、新たな屈辱アイドルとしての本番はこれからじっくり始まる のであった。 <完>


<雑記>
 中途な感じになってしまいましたが、もし電子コミック化か同人が実現
できれば(無理だと思いますが..)その時はまた続きを追加したいと思います。

「屈辱アイドル 樹里歌2」完