第11話「鍵にとどいて..」(挿絵:horaさん)

※時々CGと文字が重なる場合がありますので、その時は1回再読み込みしますと直ります。

「...反省。私って結構お馬鹿かも..」 乗った電車の車両内にて、座席の端についてある柱に手を置き、 頭を垂れた状態で深く反省をしている私。 何故、反省しているのかって? それは今回も裸になっているということであり、前回あれ程、懲りた にも関わらず繰り返し露出をやってしまったことであろう。 「どうしよぉぉぉぉ...」 ため息を吐き出して、ある危険な状況に困り果てている私。 実はあることをしてしまったせいで服を着る事が困難になっており、 このままでは全裸のままで終点までいくことになってしまうのである。 (こんなつもりじゃなかったのにぃぃぃ〜この手錠が全て悪いのよぉぉぉ) そう、手錠を鞄に入れて持ち帰った私は帰りの電車で、とんでもない事 を思いついてしまった。 (もし、座席の横の柱に手錠をかけたらハラハラしそうかも..) 座席の横についてる銀色の柱を見ながら、もし裸になって手錠をかけたら、 どうなるのかを想像してしまう私。 (それで、鍵を遠くに置いちゃったりして..) わざとギリギリのとこに鍵を置いたら、スリル感が高まっていいのかも 知れない。 次々とイケナイ考えが頭をよぎり、身体が少しずつ疼きだす。 「ぁぁ..頭から離れられないよぉぉ..」 今日も誰も乗ってない車両の中で1人、苦悩する私だが、もう手が服を 脱がそうとしている。 手錠という露出の魅力が私の服を1枚ずつ剥いでいっており、気づいた 頃には全ての服が脱いだ後であった。 「また、全部脱いじゃったぉぉぉ..とりあえず早く手錠をして服を着ないと」 まずは脱いだ服を網棚の上にあげて準備する私。 網棚に上げる事によって手錠をした私が絶対に服に届かないようにして みたのであった。 そして、服を脱いだ私がいよいよ手錠を自分の手と座席の横の柱にかけて 鍵を座席の上にギリギリのとこで置く。 これで、手錠姿の自分が見事に出来上がってしまった。 ぞくぞくっ..「すごい..身体がすごく火照ってくる..私、手錠で 繋がれているんだわ..」 手錠をされて自由が効かない自分の状況に興奮を覚えてしまい、窓に 映るはしたない手錠姿の自分がとてもたまらなく見えちゃうのであった。 「はぅぅ..何かすごい事をしちゃったかもぉぉぉ〜」 しかし、よく考えてみたら、今のこの姿ではいざと言うときには着替える 事も、逃げる事も出来ないだろう。 服は手が届かない網棚の上にあり、手錠を外すにしてもギリギリに置いて ある鍵を取らなければならないからだ。 「これって、やっぱり危険すぎるかも..」 今さらながら、自分をとんでもない状況に追い込んでいることに気づき、 やっと普段の自分に戻っていく私。 「今すぐ鍵を取って、外さなくちゃ」 急いで鍵に手を延ばし、鍵を取ろうとした瞬間、最悪な展開が起こって しまったのである。 キキキィィィーーー 何と電車がいきなり急ブレーキをかけてきた。 私の身体は思い切りふらつき、鍵に触っていた手が思い切り、横にスライド してしまったのだ。 「しまったぁぁぁぁーーーー」 私の目の前で手で弾かれた鍵が車両の床の上に落ちていくのが見える。 落ちた鍵は車両のつなぎ目の手前まで行ってしまい、この段階で、もうすでに 鍵は足を使っても届かない位置になってしまった。 「ああぁぁっ!そ・そんなぁぁ〜」 鍵が遠くに落ちた事により、手錠を外す事が出来ないのが確実となった私。 「ど・どうしよぉぉぉ...」 もう鍵を取ることも、服を取ることも出来なくなった事に愕然としてしまい、 その上、手錠をしてるせいで逃げる事も出来ないのであった。 「これって..最悪な展開になってしまったよぉ〜」 こうして何の手が浮かばないまま、今も裸のままで乗っており、出来る事は ただ反省するぐらいのことであろう。 「このまま終点までいくしかないのかな..それとも乗ってきた人に見つかって しまうのかな..どっちにしてもおしまいだよぉ〜」 一時は手錠を壊そうとも思ったが、意外にも頑丈に作られていた手錠を壊す のは、ほぼ不可能だとわかった。 「ううぅ..何でこんなに頑丈なの..おもちゃの手錠なのにぃぃ〜」 諦めながらも、いろいろと考えてやってみるが、どれも上手くいかない。 やはり、観念するしかないと思ったときに、あの憎っくき急ブレーキが思い切り かかってきた。 キキキィィィーーー(このブレーキのせいで私は..) だが、今度はこの急ブレーキが救いの神となることになり、目の前で鍵が 逆方向にすすすっと滑ってきたのだ。 「うそっ!鍵が戻ってきたぁぁ!」 車両のつなぎ目の手前にあった鍵が、床を滑りながらドアの方まで滑って いく。 「早く足で止めないと!」 滑っていく鍵を急いで追いかけて、大股を開き、足を思い切り伸ばす。 股が裂けてしまうかなと思うほど、足を伸ばしたおかげで親指の先っこが 見事に鍵を押さえたのであった。 「やったぁぁぁ〜、鍵を取り返したよぉぉ〜」 これでやっと手錠を外す事が出来ると思ったのだが、ここで2つばかし重大な 点に気づいた。 1つは思い切り股を開いたので、鍵を寄せていくにもなかなか時間がかかる ことであり、もう1つは大股を開いている目の前にはドアがあると言う事だ。

「ぁぁぁ..これじゃドアが開いたら丸見えだよぉ〜」
ドアを前にしての大股を開いた今の私の
姿はかなり恥ずかしいものとなっていた。
バランスをとる為に左手が床に付いている
せいで、どうしても股間を前に突き出して
いる風になってしまう。

「ああぁぁ〜これじゃ、大事なとこが丸出し
だよぉぉ」
今の私のおま●こは見事なまでに全てを
晒している状況となっており、更には股
を開いているせいで、閉じていた陰唇が
少しぱっくりと開いているのだ。
(どーしよ..今日は各駅電車に乗った
から、すぐに次の駅についちゃう..)
「ぁぁ..もう間に合わないよぉぉ..」

そう、今回はいつもの電車に乗り遅れ、各駅停車の電車に乗っているから 次の駅では確実に目の前のドアが開いてしまうのだ。 ましてや次の駅まではもう1分もなく、鍵を引き寄せる前に駅に着いてドアが 開くのは間違いないことであった。 今までは駅に着くたびに座席の方で隠れるようにうずくまっていたので、見つ かる事はなかったが、今度は完全な丸出し姿を見せる事になるだろう。 それも大股を開いた状態を晒すのだから、人がいた場合、最悪な姿を見せる ことになるであろう。 「どーしよぉ..もうすぐ、駅だし..足を離すわけにもいかないよぉぉ〜」 そう、恥ずかしさに負けて鍵を外したら、再び完全に届かないところに行って しまうかも知れない。 肝心の鍵を取り返すことが出来なければ、全てがおしまいとなってしまうのだ。 「ええぇい!ここは、この姿を見せるしかないわ」 鍵を取ることを優先として、大股の裸を晒す事を諦めた私。 あとは駅に誰もいないことを願うしかなかったのであった。 ついに駅に着く瞬間が迫ってきた。 車内のアナウンスが響く中、もう電車はホームへ入ろうとしている。 とりあえず、低めの体勢でいるので駅で待っている人たちには私の姿が目に 入らないと思うが、開くドアの前だけは隠しようがない。 (ぁぁ..いよいよ開くのね..) プシュゥゥーー。 私の耳に運命のドアが開く音が聞こえる。 同時に外の風が私の身体に当たり、完全に晒されたことがわかる。 やはり恐怖からか目をつぶって聞こえる音だけを頼りにする私。 (ぁぁ..お願いだから、誰も乗ってきませんように..) どうしても目を開けることが出来ず、結局ドアが閉まるまで身体を硬直 させたままになってしまいました。 再び、電車が走り出したのを確認してから目を開けて、周りを見回して 誰も居ない事にホッとする。 (よかったぁぁ..誰も乗ってこなかったよぉぉ..) けど、考えてみたら電車が止まっている間が確実に鍵を引き寄せる事が 出来る時間であり、目なんかつぶっていたら貴重な時間を失っている様 な気がしてしまった。 (そうよね..こんなに揺れていたら取れないし、やっぱり目をつぶって いたら駄目かも知れない) 次の駅では恥ずかしくても目を開いて、鍵を取るしかない。 そう思う私の耳に早速、次の駅のアナウンスが聞こえてきた。 いよいよ電車がホームへ付き、今度は目を開けながらドキドキしながら ドアが開くのを待つ私。 プシュゥゥーー。 ドアが開くと同時に私の目の前に外の光景が目に入る。 「ぁぁ..うそぉぉ..もしかして外からも見えちゃうのぉぉ..」 急行電車が飛ばす小さな駅のせいか、ホームの中心以外は柵があるだけで 外からは丸見えとなっている。 私のとこは、まさに外から見える位置になっており、もしかすると外で 歩いている人が居れば丸見えとなるところであった。 「ああっ..こんな状態じゃ身体がうまく動かないぃぃ..」 見られてしまうという意識が身体の疼きを激しくさせている。 恥ずかしいことだが、身体がヒクヒクして、とても鍵を引き寄せるゆとり など出る事がなかったのだ。 (これじゃ人がいなくても意味ないよぉぉ...) ようやく興奮を抑えた頃には電車は再び動き出しており、揺れる車内の 中で反省する私であった。 「なんでこんなに濡れちゃうのよぉぉ〜〜、今度こそ鍵に集中して取るわ そう、絶対に取らなくちゃ、取らなくちゃ!」 自分に何度も言い聞かせるようにして3回目のチャレンジに挑む私だが、 次の駅は最も大きなチャンスとリスクが向かい合うとこであった。 <次は**駅〜**駅〜、次の駅にて急行の通過待ちとなります> (通過待ち..それって、ずっとドアが開きっぱなし..) 少し青ざめてしまった私だが、逆に考えれば確実に鍵を引き寄せられる 大きなチャンスとなるのである。 ここは恥を覚悟してでも鍵を優先するしかない。そう決意した私に運命 の駅が近づいてきた。 プシュゥゥーー。 今度の光景は運がいいことに外からは見えない光景 だが、近くに階段があるのが不安でしょうがない。 (誰かあの階段を使って上ってきたら、どうしよう..でも、そんな事 気にしては駄目、だめっ!) 今度こそ、鍵を引き寄せなければいけない私は階段を無視して足を少し ずつ動かしていく。 だが、ここで一番最悪な展開が目の前で起こってしまった。 「かちょぉぉぉ〜もう1軒、いきましょぉぉよぉぉ〜」 「駄目だ駄目だ、ほら帰るぞ」「そうですよ、帰りますよ」 (いやぁぁぁぁ..誰かがこっちへ来るよぉぉーー) 何と他の車両から降りたおじさんたちが私の目の前を通って階段から 帰ろうとしていた。 つまり、ここを通りすぎる際に、少しでもこちらを見てしまったら全て を見られる事になってしまうだろう。 ドキンッ..ドキンッ..(ぁぁ..通る..通るよ..) 私の視界に3人のおじさんたちの姿がはっきりと見える。逆に言えば 今のおじさんたちからも私の破廉恥な姿が丸見えになってるのは 間違いない。 だが、運がいいのは酔ってる男性の方を見ているので、こちらの方に 視線がいかないことだろう。 後は通り過ぎるのをひたすら待つだけだが、酔っ払いのせいかイライラ するほど遅い...

それも、私が股を開いている前で1回、足を
止めてきたのであった。
ドキッッ!!(えっ!ばれた?)

鍵を押さえている今の状態では、もう隠す
ことすらも出来ない。
心臓の鼓動が不安で高まる中、ただ見つ
かってない事を祈る私であった。
(どうか、こっちを見ないでください..ぁぁ)
「おい、しっかりしろよ」
「もうすぐでタクシー乗せてやるから」
(ほっ、まだ見つかってないみたいけど..)
そう、未だに私の前におじさん達が立ち
止まっており、いつ見つかってもおかしく
ないのだ。
(ぁぁ..こんな危険な時なのに、おま●こ
が開き始めてるよぉぉぉ〜)

恥ずかしい事に理性の私とは違い、おま●この方は卑猥なことにぱっくり 開いており、愛液を噴き出しながらおじさんたちを牝の匂いで振り向かせ ようとしている。 もし酔っ払いでなかったら、この匂いに気づいて振り向いてしまったかも 知れない。 (あともう少し..先に行って..先に..このままじゃ声が出ちゃう..) 「ぁぁっ..だめかもっ..もう我慢できない..ああっ!」 ついに快感に負けて喘ぎ声を出してしまった私だが、何と運がいいことに 急行電車の通過音でかき消されてしまった。 そして急行が過ぎた頃にはおじさんたちも既に階段を下りていっており、 全てが救われた感じであった。 もちろん今度は鍵を引き寄せることを忘れることなく、ようやく自分の手に 鍵を取り戻す事が出来た。 その後は、急いで手錠を外して服を着て無事に家に帰ることが出来たけど、 もし、誰かが乗ってきたら大変な目に遭ったかも知れない。 けど、あのドアが開いた瞬間は怖い思いもあったけど、すごい快感がきて 気持ちよかった私であった。 「手錠..買ってこようかな..」 手錠を見ながら思う私が、きっと自分専用の手錠を買ってしまうのは 間違いないかもしれないだろう。


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