第4話「亜希子、サンバの衣装に」(原案・挿絵:g6triglavさん)


※時々CGと文字が重なる場合がありますので、その時は1回再読み込みしますと直ります。

「ああ〜ん、Tバックのビキニなんて生まれて初めて着るよ〜」  戸惑いながらもビキニを手にとって亜希子は先ずは下から穿いてみる事 にした。 「お尻なんて全然隠せないじゃないっ!」  何とかビキニの生地を伸ばして面積を広げようと思ったが、無駄と分か った亜希子は諦めてTバックのビキニを穿いてみた。 「うわ、これやば・・・」  派手なラメの装飾の入ったTバックビキニ。亜希子の豊満なヒップは後 ろから完全に丸見えとなった。  前の方はやはり、手入れが必要でお毛々を剃らないといけないようだ。 「あ〜ん、やっぱり毛が飛び出ちゃう..」  どうしようかと悩んだけど、目に入ったのは北浜が用意した女性用シェ ービングセットだった。 「こ・これでお手入れするしかないのね..剃りたくなんかないのに」  けれど毛が飛び出てしまう以上、仕方ない。  はああ〜と深いため息をつきながら、亜希子はTバックビキニを脱ぎ、 シェービングフォームの泡を手のひらにとり、恥丘全体に塗り込んだ。  その後で剃刀を恥丘にあてがい、急いでジョリジョリッと剃っていく。 「どこまで剃れば、平気かしら」ジョリ..  剃る音が響く中、恥毛に隠されていた亜希子の恥丘がどんどんと露とな る。(剃りすぎかしら..でも、もうちょっと)  ジョリジョリッ..ジョリジョリッ.. 「ああぁ..今度は右側の方が多いわ。形が整わないぃ」  剃ったみたものの、恥毛の左右のバランスが気になってしまい、再び剃 刀を手にとってジョリジョリと剃っていく亜希子。  10分後..「・・・・・あ・あちゃ〜」  ようやく左右のバランスが整った亜希子の恥毛だが、見てみるとそれは ただのちょび毛状態になっていた。 「んもぉぉ〜!もう、こうなったらスッパリいくわよ」  女は度胸よ!大胆よ!と言わんばかりに、残した恥毛を一気に剃刀で刈 り取った。結果、見事なパイパンおま●ことなってしまった。 「あ〜ん〜、つるつるぅ。これじゃ子供のアソコみたい〜」  ティッシュでクリームと剃りあげた恥毛を拭うと、見事な縦筋の割れ目 が丸見えとなり、後悔する亜希子だった。 「全部剃ってしまうなんて..私って何て馬鹿なの..最悪っ」  けど、悔いたところで剃ったものは戻らない。こうなったらポジティブ に今年の夏は大胆ビキニを穿いてカッコイイ彼氏をゲットするしかないっ、 と前向きに考えたが、元々大胆ビキニなんて恥ずかしくて着れないし.. 「生えそろうにはどれぐらいかかるのかしら..はああああ〜」  やっぱ、ため息が出てしまう。しょぼんとしながら、Tバックビキニを 穿く亜希子だった。 「はぁぁ〜、次は上よね..これはもうただの飾りじゃないっ!」  下よりも問題がある上を見て、顔を真っ赤にする亜希子。  ワイヤしかないブラジャーは乳房を隠すのでは無くて、豊満なそれを押 し上げ、より目立たせる為だけのものだった。亜希子のGカップ巨パイは もうまるでロケットのように前に突き出されるのだ。 「ええ〜、やだ、こんなのじゃ隠しきれないよ〜」  亜希子はとりあえずニップレスを乳首に付けてみる。かろうじて乳輪は 隠れはするものの、本当に只それだけのことで、巨大なオッパイは隠れて いない面積の方が圧倒的に大きく、もう本当に丸出し状態であった。  それに加えて、ニップレスの先っぽに付いたヒラヒラはまるで乳首から 乳を噴き出しているようにも見えて、もう趣味が悪いと言うか、痴女も同 然の歩くわいせつ物状態・・・。  とにかく、着替え終えてはみたものの、とても外に出て行く度胸は無い 亜希子だった。 「鈴木さーーーっん!!まだですか〜〜っ!!」 「もう開始時刻20分も過ぎてますよーーっ!!」  そんな亜希子の気持ちを知ってか知らずか、更衣室の向こう側からは、 情け容赦の無い催促がやんやんと飛んでくる。 「ああっ、もうどうにでもなれっ」  亜希子は意を決して外に出てみた。 「おおおおお〜〜〜」途端、まわりからは、待ってましたとばかりに、大 きなどよめきが・・ (すげえええ、素人OLのまるだし生巨乳だあああ) (この辺の安風俗じゃあ、まずお目にかかれない極上エロボディだぜええ) (おおっ、ハミ毛一切なし。これはずい分と剃りましたな)  亜希子はまわりの予想以上の過剰反応と、ちったぁ遠慮しろ!と言いた くなるぐらい露骨にガン見してくる中年どものねちっこい視線に、恥ずか しいのを必死で堪えていたが、群衆の中に、会社の同僚がいるのを発見し て、ついに羞恥心がMAXに達してしまう! 「いやああああん、そんなにジロジロ見ないで下さああああい!」 おもわず声を出して、しゃがみ込むように背中を丸める亜希子。  だが、そんな亜希子におかまいなしに北浜は、その手を強引に掴んだ。 「アキちゃん、グズグズしてる場合じゃないぞ!三河安嬢駅前商店街史上 かつてない数のお客さんがお待ちかねだ!」 「いやいや〜、これっておっぱい丸出しじゃないですかぁぁ〜」 「何を言ってるんだ?ちゃんと隠れてるじゃないか」「隠れてません」 「アキちゃんは分かってないな〜。最近のグラビアアイドルを見てみなさ い。乳輪と乳首さえ隠せれば乳を出してないことになるんだから〜」 「私はグラビアアイドルじゃありませんし、それを認めてるのは一部のア イドルだけですっ」「まあ、固いこと言わない、言わない」「言いますっ」  嫌がる亜希子の手を引っ張って無理矢理、会場に連れていく北浜。彼ら が走るたび、亜希子のGカップ巨パイがプルプル揺れていた・・。  20分後、会場についた亜希子は、予想以上の見物客の多さに愕然として しまう。  もう何千人いるのか見当もつかない、ひょっとすると1万人近くいるか もしれない。  これは有名な(と、地元民は思っている)安城七夕祭より多いのではな いか?  実は、こうなってしまったには訳があり、亜希子の知らないところで、 商店会のお調子者がよせばいいのに、2ちゃんねるのピンク系板に、「お まえら、騙されたと思って8月○日、三河安嬢サンバカーニバルに来い。 凄い巨乳の素人OL(しかもかなりカワイイ)が裸同然のカッコウで踊り まくる! →公式サイトhttp//samaafesuta-mikawaanjyo・×××.」  などと馬鹿げた書き込みをしてしまったせいなのだ。  このため本来、家族持ちが子供連れで見に来るはずの、アットホームな 商店街催しが、ビデオカメラを構えたエロい人たちに占拠されるという、 とんでもない殺伐イベントになってしまったのである。 「なんだよ、期待して来てみたらしょぼい外人ダンサーが3人だけじゃね えか!巨乳OLどこだよ、巨乳OL!」 「チクショー!やっぱ釣りだったか!?俺なんか静岡から来てんだぞ!」 「オレなんか東京から来てんだ!「こだま」でちんたら行くのかったりい から「のぞみ」で一旦、名古屋まで出て戻ったら、しっかり追加料金取ら れたぞ!冗談じゃねえぞ、おい!」 「おい、ちょっと待て!アレ見ろ、なんか凄いの来たぞ!」 「ええ?マジ日本人じゃん!うわ、すげえオッパイ、あれホントに素人か!?」 「いや、ゼッタイ風俗かAVだって!すっげえ、あの格好で踊るのか!? マジありえねえ!」 「どっちでもいいよ、あのスタイルで、あの巨乳!しかもニップレス!! って美味しすぎんだろ?しっかり撮らせていただきますww」 「うわ〜〜っ!!ビデオカメラ忘れた!下手こいた〜〜〜っ!!」 「とりあえず、写メで撮って送ろーぜ」「撮ったら、すぐにアップだな」  パシャパシャッ、パシャパシャパシャパシャッ・・・  周り中から一斉に写メフラッシュの嵐。何枚撮れば気が済むのよ〜と叫 びたくなるほど、連続で撮られていく。   「ああ〜、撮らないでぇ〜」パシャパシャッ  あまりの恥ずかしさからか亜希子の身体がその場から動かなくなる。  どうやら、大勢の視線やヤジに耐えられなくなってきたらしい。 「何か相当恥ずかしがってるぞ。これで本当にサンバなんか出来るのか?」 「もしかしたら、ただの露出狂じゃねーか?格好も怪しいし」 「こりゃ、警察呼んだんじゃいいんじゃねーか。痴女発見って〜」 (えっ?私、疑われるの..そりゃ、嫌々来たんだもん。恥ずかしがるの は当然じゃない)  しかし、このまま通報でもされたら余計に恥ずかしい目に遭うだろう。  そんな時、北浜が亜希子にそっと耳打ちをしてきた。 「ここはアキちゃんの得意技を披露して、自分がダンサーであることをア ピールしなくちゃ!」「はぁ?得意技ってアレのこと」 「そうっ!我々中年を一発コロリさせるキラーポーズさ」 「こ・この衣装でそんなこと出来るわけないじゃないっ」 「でも、このままじゃ通報だよ。逮捕だよ。新聞に載っちゃうよ」 「ううっ!ひ・卑怯だわぁっ」 「卑怯でもラッキョウでも構わんさ。さあさあ、どうするどうする」 「わ・わかったわよぉぉ〜。やればいいんでしょ、やれば」  痴女扱いで警察を呼ばれるよりはマシだと思い、亜希子は北浜に言われ た中年を一発コロリさせる得意技を披露した。  亜希子が左足のかかとを持ってゆっくりと上に向けてあげ始めた。  左足が徐々に空に向かっており、見事なY字バランスが完成すると、亜 希子の周りから一斉に大歓声と拍手が沸き起こった。 「すげぇぇー、こんなとこでY字かよっ!あんたやっぱ本物だぜ」 「どえりゃあ、こりゃ一流ダンサーだきゃぁぁ〜」 「こりゃ、カメラにおさめないとな」と見物客が一斉に亜希子のY字バラ ンスを撮り始める。  みんな亜希子のことをダンサーだと思っているので堂々と股間を接写す る。Tバックのビキニのため、正直Y字バランスをするとモザイクが必要 な部分が見えているはずだ。 「うわっ、すげーの撮れちゃったよ」 「お前もか?俺もとんでもねーの撮れちゃったぜ」  どうやらビキニが股間にくい込み、大陰唇が少し見えてる状況だ。あと もう少しで、おま●こがぱっくりと開いてしまいそうな勢いだ。 (あーん、くい込んできてるぅ〜。だ・だ・大丈夫よね..)  亜希子が股間の方を気にしはじめた頃、もうビキニの方は割れ目に入り 込んでしまい、つるんつるんの大陰唇が飛び出てしまった。  その映像を撮っている見物客もかなり気まずい感じになった。  ぼそぼそ「やべっ。モロパイパン丸見えじゃねーか!」  ぼそぼそ「俺ら、完全おま●こ撮っちゃってるよな..」  ぼそぼそ「まあ、相手が気づいてねーからいいんじゃね?」  今更ってところもあって、もう撮ったもん勝ちって感じで亜希子のおま ●こを撮影しまったようだ。  当の亜希子の方は、まだそこまで見えてないと信じてるせいか、見物客 の声は耳に入らなかったらしい。  とりあえず、亜希子が何も知らないままでY字バランスが終わり、これ で無事、痴女の疑いは晴れたはずだ..  まあ、何かとんでもないことをしたような気がする思いがする亜希子だ ったが、真実を知るのも逆に怖かった。 (こ・これで良かったはずよ..はずよね?)  ともかく、ようやく身体も動くようになった亜希子は北浜と一緒にその 場から急いで離れることにした。  しかし、ビキニはまだ食い込んだままなので、下半身の方はいろんなと ころが見えすぎてやばい状態だ。  乳首だけがちゃんと隠れているだけで、ニップレスも汗で少し浮いてき ているのかも知れない。  北浜もあまり亜希子を辱めるわけにもいかないので、ちょっとだけアド バイスする。 「アキちゃん、胸の方剥がれない様に着け直した方がいいんじゃないか?」 「!あっ、ありがとうございます」  この時、北浜は自分が失言したことに亜希子の行動で知ることになる。  何と亜希子で手で隠しながら、ニップレスを一度剥がして着け直したか らだ。 (あっ!この場合、押さえつけるって言うべきだった。剥がしたりしたら 粘着力がぁぁぁ〜)  まあ、でも..後の祭りであり、真実を言ったら亜希子にどつかれそう なので黙ることにした。  そして、この後でダンサーたちと合流できたのだが、3人しか居ないこ とに亜希子は驚いた。 (ええ〜、たった3人?会場は大盛り上がりなのに..)  ダンサーが少ないことに不安を感じたが、まずは一緒に踊ることになる フィリピン人ダンサーたちに挨拶を済ませた。 「よ、よろしくお願いします」 「オ〜〜、ヨロシキネ〜〜」 「オパ〜イ、大ッキイウラヤマシイヨ〜〜」 「ニポ〜ンのOLサン、トテ〜モ、ダイターンセクシーネ〜〜〜」  亜希子は外人サンサー達の姿を見て再び愕然とすることになる。  自分と違って彼女たちは露出の少ない普通のビキニだからだ。 「所長っっ!これは一体どういうことなのよっ!」と怒った時には北浜は スーパー脱兎のごとく、逃亡済みだった。 「あの中年ども〜〜!!終わったらヌッコロス!」


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