プロローグ


(うわぁ!ろ、ろ、露出狂だわ..それも、あの子って地元のミスコンで 優勝していた子よね..)  友達と遊園地にきていた御園 譜美(みその ふみ)は偶然にも露出行 為をしていた女子高生を発見した。 (・・・いいなぁ〜、私にもあんな勇気があったら..)  実は譜美も露出癖があったが、外で裸になる勇気が無い彼女は1度も露 出行為をしたことがないし、立場上することも難しかった。  譜美は学校一の美少女で、学年成績トップ、陸上部のエースという文武 両道の女子高生である。そんな有名な譜美が露出行為などしたら大問題と なるだろう。  何せ、譜美は周りから清楚で品行方正な優等生として見られており、校 内・校外に幾つかのファンクラブが出来てるぐらいだ。 (あ〜ん、何でこんなイメージがついちゃったのよぉぉ〜) 「ううぅ..私って一生、あういうことが出来ない気がするよ..はぁ〜」  露出行為が出来ないストレスが増える中、せめて他人の露出行為を覗い て発散するしかないようだった。  それからは定期的に遊園地に行って、露出行為をしている女子高生をこ っそり覗く日々が続いていた。  自分に重ねて、シンクロした感じで彼女の露出行為を一緒に楽しんでい た。  それが、まさかあんなトラブルに巻き込まれるとは思いもしなかった。  御園 譜美が通っている高校は駅のない市の端っこにある。遊園地も高 校から自転車で行ける範囲なので、運動を兼ねて自転車で行っていた。  遊園地の中には大きなプールもあって、広い森もあるので露出行為をす るにはベストな場所といえよう。  今日はどんな過激な露出を見せてくれるのかなと思って楽しみにしてい たが、彼女がピンクずくめの男たちに囲まれてるのを見て驚いた。 (何なの?あいつらは..これって、まさか何かの犯罪に巻き込まれてる ってこと?)  譜美はすぐに警察に通報しようと携帯を取り出したとき、男たちはすぐ にその場を立ち去った。が、いつの間にか彼女の姿も消えていた。 (あれ?あいつらが連れだしてないはずなのに..何で彼女の姿が?)  よく見ると男たちの居た場所にダンボール箱が置いてあり、何かが入っ ているようだった。 「彼女が箱の中に?いやいやいや、あんな小さい箱にどうやって入れるの よっ。ともかく箱を確認しなくちゃ」  譜美が急いでダンボール箱に近づき、フタを開けてみるととんでもない ものが詰まっていた。 「きゃぁぁぁっ!ば、ば、バラバラ..し、し..」  箱の中には彼女の肢体が分解されて入っていた。けど、血の跡は無い.. よく見るとソフビ人形だった。 「ど、どういうこと..これって彼女の人形?で、でも、さっきの彼女も 本物だったはず..やっぱ、警察に連絡した方がいいよね?」  この時の譜美は、箱の中の人形ばかり見ており、背後からそっと近づい てきたピンクずくめの男に気づかず、腹パンされて気絶させられてしまっ た。 「ぅぅ..ぅぅ..」 「どうする、この女?」「これを飲ませれば大丈夫だろう」  譜美は意識が朦朧とする中で、ピンクずくめの男に謎の薬を飲まされた。  数時間後、譜美が目を覚ますと、どこかでみたような金網が視界に入る。 「・・・わ、私無事だったの?どこも痛くないし..変な薬を飲まされたけ ど..生きてるよね?」  でも目の前に見える金網がすごく気になる。譜美の記憶に間違いなけれ ば、これってゴミ箱の金網よね?いやいやいや、あんな小さいゴミ箱に入 るわけないよね!あはははははっ..ははっ.. 「って、やっぱゴミ箱じゃないのぉぉ〜!今の私、ど、どうなってるの? 指は動くし..手も腕も動いてるよね..あ、あれっ、目の前に腕が?」  草むらに転がっていた右腕が譜美の意思で動かせた。左腕にも意識を送 ったら草むらの中から飛び出てきた。 「こ、これは夢かなぁぁぁぁ〜。夢だよね?夢だよねぇぇぇ〜!」  ともかくアレが自分の両腕かは後で考えることにして、アレを動かして ゴミ箱をよじ登って何とか自分を回収した譜美。えっと、正確には譜美の 首が無事に脱出できたらしい。 「・・・あ、あいつらぁぁ〜、私をバラバラにしてゴミ箱に捨てたのかぁぁ〜、 回収車がきたら洒落じゃすまないじゃないっ!」  両腕以外のパーツが無惨にゴミ箱に捨てられていた。それも素っ裸にさ れた姿で。1度も外で裸になったことが無いのに、こんなひどい姿で実現 されるとは思いもしなかった。 「こ、これは夢に違いないわっ!露出行為が出来ないストレスのせいなの よぉぉ〜!ともかく、まずは残りのパーツも出さないと!」  何とか両腕を上手く動かして全てのパーツをゴミ箱から取り出すことが 出来た譜美。 「・・・それにしても、こんなに間近で自分のおま●こを見れるなんて夢で もすごい体験よね?」  今、譜美のおま●この目の前に譜美自身の首があり、舌を出してぺろり と舐められるぐらいに接近している。描写的には股で顔を挟んでいる感じ かしら?まあ両足も無いので挟むって感覚も無い。足の付け根の部分がぽ っかりと大きな穴が開いていて、まさに人形そのものだ。 「鏡で見てるのと同じよね..人形のおま●こなのに..私のおま●こそ のものよね..」ごくりっ  2つの陰唇がヒクヒクとする動きはとてもリアルで肉感がある。フッと 息を吹きかけると譜美自身の身体がビクンと跳ねて快感が襲ってきた。 「嘘っ、感覚がリンクしてるよぉ〜。何、この猟奇的な状態はぁぁ〜」 (でも..もうちょっとだけ)ぺろっ。「ああぁんっ!」  ぺろぺろっ!「はぅんっ!おま●こ舐められてるぅぅ〜(自分に)」  おま●こから愛液が濡れ始め、譜美の舌が舐めまわす。異常すぎる感覚 に陰唇がパクパクとし始め、舐める舌を受け入れてくる。自分の噴出す愛 液をずっ、ずずっと啜ったあたりで、譜美はようやく目を覚ましたようだ。 「いやいやいや、こんなのん気なことしてる場合じゃないわっ!夢だろう か、ゴミ箱に捨てられてるって状況が危険すぎる。今はとりあえず合体を! でもでも裸だしなぁぁ〜。脱がされた服はどこなのぉ〜?」  そんな時、勝手に遠くまで行っていた譜美の右腕が何かを発見した。そ れは譜美の服であり、ジェスチャーで必死に服があることを教えてくれた。  よく見ると譜美の左腕はきょろきょろと辺りを見渡して監視しているし、 何か優秀な自動制御で動いているように見えた。 「うん!やっぱ夢よ、夢なんだわっ!こんなの現実じゃないんだからぁ〜」  これが現実だとしても、現実逃避をしよう!譜美はそう思いながら、全 てのパーツをはめ込んで元の姿に戻った。 「も、もしかして..あんな変な露出方法を必死に考えたからなの?」  絶対に外で裸になれない私が考えた尋常じゃない露出方法。自分の身体 の一部を置物のように置いて、本体が遠くから見守る露出行為。  いや別にバラバラになりたいなんて願望なんて無いけど、こういう方法 なら完全に私とばれることはないよね? 「ソフビ人形とは..盲点だったわ。これなら実現可能よね..」  もう夢か現実か分からないままで譜美はぶつぶつ言いながら家に帰った。  あれから、ピンクずくめの男たちも見かけないし、やっぱこれは夢なん だわと冷や汗をかきながら譜美は自分の部屋に戻ってから、すぐに裸にな って確かめることにした。 <補足>  御園 譜美(みその ふみ)高校2年生。  学校一の美少女で、学年成績トップ、陸上部のエースという文武両道の 女子高生。  脳波マウスを普通のマウス並みに使いこなせる特技がある。  世にも珍しいエクセレントハンドシンドローム(excellent hand syndr ome)優秀な手症候群の持ち主。要は脳より先に手が動いて最善を尽くす。