結樹奈の露出10番勝負−ストリーキング− 読切


 かって、花見中止を姉の結樹子と共に作戦を立てて、見事に中止寸前に まで追い込んだが、結果としては花見は行われる事になった。  渡部姉妹はそこで恥辱の限りを尽くされてしまい、最終的には2度と抵 抗できないように後日、露出10番勝負をすることになった。  その10番勝負の1つがこれから始まろうとしていた。  あとで思い出せば出すほど、あれほど恥ずかしい目に遭ったことはない だろう。  そう、結樹奈の恥ずかしいストリーキング勝負が早朝から始まったのだ。  この勝負は互いに別々のところに住んでいる姉の結樹子と結樹奈が同時 刻に家を出て、どちらか先に目的地の場所にたどり着けるかという勝負で あった。  もちろん、露出10番勝負なので全裸でゴールまで行かなければならない。  生まれて初めてのストリーキングを朝っぱらからすることとなり、結樹 奈は今、玄関のところで鍵だけを持って裸で立っていた。  この扉を開けて外に出れば確実に誰かに見つかるのは間違いないであろう。  これが深夜であれば、まだ顔が暗くて誰だが見分けがつかない事もある のだが、今は朝である上に通勤時間帯だ。  そして、自分の家から出て行く以上、ご近所にばれることだってある。 (知ってる人に見られたら..どういえば言いの?)  近くにはバス停もあって、そこは毎朝、バスを待つ行列が出来ている。  いつもなら「おはようございます」って挨拶を交わしている以上、そん なとこを全裸で横切ったら、誰だが一目でわかってしまう。 (どうしよ..バスが通り過ぎてから行くしかないよね..)  本来なら、出来る限り人目のないとこを選んで行きたいところだが、こ の勝負内容には道順までも指定していたのだ。  おそらく、わざと人目に晒されるようにされているストリーキングであ り、渡部姉妹が真性の露出狂であることを世間一般に認識させるようなも のであり、わざと正体がばれるようにしてあるのだろう。 (これから..私は裸を晒すんだわ..今さら、怖気ついてどうするのよ)  震えてくる足を押さえながら玄関に置いてある時計を眺める結樹奈。 (いつもなら、あと10分でバスが来るわ..ここならバスが通る音がわ かるし、通り過ぎてから出ればいいのよ..)  だが、この正しい答えに自分の身体がおかしな答えを出してきた。  何と自分の手が勝手にドアを開き、裸のままで外に出て鍵を掛けてしま った。  外の空気が自分の恥部に触れる。今の自分が素っ裸であることを再確認 させられてしまう。  バス停の方からは大勢の人の声が聞こえる。ここのバスは朝の通勤帯に も関わらず本数が少ないため、5分前となるとかなりの人数が集まること が分かっていた。 (あと5分待てばバス停から人がいなくなるわ..何で私の足は動いてい るの?)  全身を真っ赤にさせながら結樹奈の足は一歩ずつバス停のある大通りへ 向かっている。  大通りに出てしまったら、全てを晒すことになり、結樹奈は必死に自分 を言い聞かせて、大通りに出る寸前で足を止めた。 (私ったら何を考えてるのよっ!バスが来る寸前に出て行ったら何人も裸 を見られてしまうのよっ..いや、毎朝同じのに乗ってるから知ってる人 も結構いるのよっ!)  そう、一歩でも足を前に出したら渡部結樹奈の全裸公開を自分からする ことになる。わざわざバスが来る前に出てくることは結樹奈の裸を見てく ださいって言っているようなものである。 (待つのよっ!!バスが通り過ぎるのを待つの!お願いだから..待って!)  今でも大通りに出ようとする自分の身体を説得する結樹奈。  遠くの方からバスの音が聞こえてきたので、ほんのわずかだけ、ここで 我慢すれば恥辱の思いをしないで済むのだ。  だけど、バスの近づく音が大きくなると、結樹奈の足は自然に大通りへ 出ていってしまった。 (ぁぁぁっ!!何で足が..足が動くのぉぉ〜) 「うおっ!な・なんだぁぁ!」「きゃぁぁぁぁ〜何あの人ぉぉ〜」 「素っ裸だぞ」  結樹奈の全裸姿を見てバス停に並んでいた人たちが騒ぎはじめる。  朝っぱらから全裸の女性がバス停に現れたら、誰もが動揺してしまうだ ろう。  バスはこの間にもバス停に到着したのだが、誰も乗ろうとはせず、バス の運転手も何が何だがわからないまま、発車することが出来ずにいた。 (な・なにか..言わなくちゃ..これじゃ..ただの変態じゃないの..)  しかし、全裸で飛び出してどんな言い訳ができるであろうか?  それも並んでいる中の何人かは、結樹奈のことをいつものスタイルが良 い綺麗なOLさんだと分かっている人もいる。  そんな中で結樹奈が出した会話は、ごく普通のものであった。 「おはようございます。今日はとても暑いですね〜」  この言葉を聞いて、どう解釈すればいいのだろうか?  今日は暑いから全裸で出勤しましたとも思えばいいのだろうか。  どちらにしろ、頭がおかしくなったとしか思われないかも知れない。  結樹奈は並んでいる人たちに全てを見られながら前に進むしかなかった。  普通なら、胸や下半身を押さえながら行くのだが、結樹奈は一切隠そう とせずに、おっぱいやおま●こを丸出しのまま、待ってる人たちの間を通 り抜けていった。  本当は今からでも思い切り走って、この場から逃げ出したかった。  これじゃ、わざと自分の身体を見せ付けているようであるからだ。  けど、結樹奈の足は走ろうとせず、歩くことを選んでしまった。  あまりにも異常なことをやったせいだろうか..  全裸の女性が歩いているというのに誰も触ることもなく、逆に結樹奈が 通る道を避けて開けている。  周りの人がいろいろ言ってきているけど、反論する気が起こらない。  結樹奈のことを知っている言葉もいくつか出ても、今さら気にすること はなかった。 「おい、いつも乗っている綺麗なOLさんだぜ..すげーな丸見えだぜ」 「うそぉぉ〜あの人、よく美容院で会うお姉さんよ..何であんな格好を」 「どーしたんだ..渡部さん。だ・だれかに脅されてしてるのかい?」 「もしかして頭がいかれたんじゃねーか..ありゃ、変だよ」 「ちょっと誰か警察呼んできてよぉぉーー」  結樹奈の裸を見て、鼻の下を伸ばして喜んでるおじさんも居れば、心配 してくる人や騒ぎ立てる人もいた。  未だ騒然とする中で、結樹奈が少し立ち止まって、こう堂々と言ってき たのだ。 「私はおかしくなっていません..私、渡部結樹奈は実は真性の露出狂だ ったんです..だから、これが私の本当の姿なんです」  自分から露出狂宣言をしてしまった結樹奈。何故、こんな馬鹿なことを 言ってしまったのだろうか?  いや..この事態を収拾させるには、これが一番いい答えなのかも知れ ない。  脅されたとか..頭がおかしくなったとか、言われるよりは少しだけマ シだろう。  ただこれを言ったことによって、人々の視線は淫乱女を見るものへと変 わっていき、結樹奈自身もそれに応えるかのように淫らな反応を見せてし まった。 「おい見てみろよ。あの女、おま●こからマン汁垂らし始めたぜ」 「よく見たら乳首もビンビンじゃねーか。カミングアウトってやつか」 「もう、変態女〜。さっさとどっか行ってよ。マジで警察呼ぶわよぉ!」  バス停に並ぶ人たちの軽蔑や侮辱をあびながら、結樹奈は裸のまま、そ の場を去っていった。  やはり周りの人々の視線があるせいか、全裸である結樹奈を襲ってくる ものは居なかった。  こんな屈辱を受けるぐらいなら、いっその事襲ってきてもらっても良か った。  あと何人・何十人にこの恥ずかしい姿を見せなければいけないのだろうか..  まだまだ続く恥辱のロードから開放されるのであれば何をされてもいい ように思えてきた。  そんな結樹奈の前にバス停につづく、最大の難所が目の前に現れる。  結樹奈がよく買い物を済ませる地元の商店街だ。  ここを全裸で通り過ぎなければならず、すでにほとんどの店がシャッタ ーを開けて商品を店先に並べ始めていたのである。  結樹奈の足がその商店街に向けて1歩ずつ前へ歩き出す。  叫びたいほど恥ずかしい..こんな恥ずかしいことなどしたくない..  けど、今から自分の身体を商店街の人たちに晒しながら、進んでいかな ければいけないのだ。  ほとんどの店の主人は結樹奈のことを知っており、中には堂々とセクハ ラまがいな言葉をかけてくる中年店主も何人かいる。  そんなスケベな店主たちは結樹奈の全裸行進を見て何て声をかけるので あろうか?  いつものようにセクハラまがいの言葉を言うのだろうか。  今の結樹奈の姿はそんな言葉よりもはるかに恥ずかしい姿であり、おっ ぱいも濡れているおま●こも隠すことなく堂々と晒していた。 (ぁぁ..もう明日から..ここで買い物など出来ないわ..)  結樹奈の足はどんどんと先へ進んでいく。自分の正体がすぐに分かって しまうのも承知の上だ。恥ずかしがって走って行ったとしても、二度とこ の商店街に買い物にくることはないだろう。  それなら..晒してもいい。結樹奈の恥部を見ることが絶対に出来ない と思っているここの中年店主たちに見せてあげるわ。  こうでも思わないと恥ずかしさで気が狂いそうな結樹奈であった。 「おおおぉっ!何だぁぁーー、すっぽんぽんの女がやってくるぞぉぉーー」  まだ結樹奈だと分かってない1人の中年店主が大声で言うと、他の店主 たちも一斉に店から飛び出して裸の女を確認しはじめた。 「こりゃ、巷で有名なストリーキングかぁぁーー!」「おいおい、言い方 が古いなぁぁ〜」 「今はこういうのは露出狂っていうんだよ」「これは何かのAV撮影かっ!」  店主たちが結樹奈のおっぱいやおま●こを見て、声をあげながら狂喜し ているが、あまりの突然なことに顔の方の確認は後回しになっていた。  だが、顔の確認などは身体を舐め回して見た後にすることであり、その 顔を見て、誰もが驚きを隠せなかった。  結樹奈の顔はみんな知っており、定期的に行われる商店街の会合の後の 飲み会で毎回、容姿端麗、スタイル抜群のOLさんとして話題に出ていた のであった。  素っ裸が拝めるなら死んでもいいというぐらい会話まで飛び交うほど人 気が高く、その結樹奈が本当に目の前で全裸で登場してしまった。  普段、結樹奈の揺れるFカップのおっぱいを見て、「おっぱい姉ちゃん 〜。今日は姉ちゃんのおっぱいに負けない新鮮なメロンがあるぜ。買って いかないかぁ」と言っていたスケベな八百屋の中年店主が、生の揺れるお っぱいを見て、思わず手にしていた高級夕張メロン2つを地面に落として しまった。  魚屋のお尻を撫でてくるセクハラ店主も結樹奈の裸を見て、何も出来ず にただ呆然と立ち尽くしている。  結樹奈の普段の服装を撮ってニヤニヤしていた電気屋のデジカメ店主も 自慢の高価なデジカメをぶら下げたままで、あまりの凄さにシャッターを 押すのを忘れており、他のエッチな言葉をかけてくる中年店主たちも何も 言うことが出来ずに口をぱくぱくとして結樹奈の裸をじっと見ているだけ であった。 (みんなすごく見てる..見てるわ..私の..渡部結樹奈の裸を見てるわ..)  何かバス停の時とは違った感覚が身体を襲ってくる。恥ずかしくてたま らないのは同じなのだが、身体の方が感じはじめていた。 (はぁぅ..乳首がすごく勃っているわ..恥ずかしいほど硬くなっている..)  結樹奈のピンクの乳首は本人も驚くほどの硬く勃起していた。  乳輪がぷっくらと膨らみ、その中心から円柱の砲台のように乳首が硬く 飛び出ている。  おま●この方も溢れてくる愛液で淫らに大きく開き、クリトリスの方も 充血しているせいか、包皮からピンクの真珠を覗かせていた。  もう今の結樹奈は露出狂に相応しい姿となっていたのだ。  そんな恥ずかしい姿を見た今の結樹奈は、理性をほとんど失っており、 店主たちのただ見ているだけの行為が気に入らなくなっていた。  どうせ露出狂の女となったのなら、もっと恥ずかしい姿を見せてあげま しょうかという倒錯的な考えまで浮かんでしまった。  渡部結樹奈が、どれだけ淫乱であるか見せてあげるわ。見てよ。この卑 しいおま●こを!ぐちゅぐちゅよっ。  知ってる人に見られて感じて濡れているのよぉぉ〜。  八百屋のスケベ親父、これが見たかった生の結樹奈のデカイおっぱいよ〜  魚屋のセクハラじじい、ほら、お尻でもおま●こでも撫でていいのよぉ〜  電気屋のデジカメおたく、好きなだけ卑猥なおま●こを撮っていいわぁぁ〜  他のみんなも好きなだけエッチなことを言っていいのよぉぉ〜  そうよ。もっともっともっとぉぉ〜結樹奈の淫乱なおま●こを見せてあ げるわっ。  少しずつ壊れ始めた結樹奈が店主たちが見ている中で、おま●こに指を 当てて、陰唇を掴んで左右に思い切り引っ張ってしまう。  ピンクのクリトリスは思い切り外に飛び出し、結樹奈は自分のいやらし い部分を全て見せつけてきた。  どう?クリトリスがびんびんになっているでしょ。膣内はもう愛液でぐ ちゅぐちゅなの〜突っ込んで欲しくてたまらないほど感じてるのよぉぉぉ ぉぉぉーーー見てみてぇー。愛液が垂れまくりじゃない。地面に汁溜まり が出来てるのよぉ〜  渡部結樹奈は本当に..ほぉんとうに..スケベなのよぉぉ〜変態なの よぉぉ...  あははははっ...ははは...はは  結樹奈の目からは大量の涙がこぼれてくる。  悲しいわけでもないのに涙が止まらない。表情も泣いてるわけでもなく、 むしろ笑っている感じである。  そんな結樹奈を見て、店主たちは誰も自然に結樹奈から目を逸らしはじ め、自分の店へと戻っていく。  気がつくと結樹奈の周りにいた人影がなくなり、地面に落ちてつぶれた メロンだけが空しく果汁をこぼし続けていた。  誰も見なくなったことを結樹奈も感じたせいか、1人目的の場所へ向か って歩き始める。  すでにこの時の結樹奈の目は虚ろとなり、半ば開いている口からは涎が 垂れている見るに耐えない姿となっていた。  こんな風になってしまうの仕方のないことだろう。  今まで裸で歩いたことなどもなく、露出癖もない女性がいきなり素っ裸 で知ってる近所を歩かされれば、誰もが結樹奈のようになってしまうのだ。  ふらふらとなって歩き続ける結樹奈がようやく目的地の近くまでくると、 姉の結樹子のほうが先に裸でたどり着いていたらしく、この勝負の結樹奈 の敗北が決定した。  敗北が確定したと同時に複数の男性たちが結樹奈の首にカチャリと首輪 をかけてきた。  鎖がついた首輪をかけられた結樹奈は、そのまま男たちに鎖を引っ張ら れ4つんばいの姿でどこかへ消えてゆく。  どうやら、勝負に負けた恥辱の罰ゲームを行うのであろう。  今回は姉の結樹子が勝ったのだが、まだ露出10番勝負は始まったばか りであり、幾つかの勝負が残っている。  次の露出10番勝負では何とか勝ちたいと思う結樹奈であったが、それ まで理性を保つ事が出来るのだろうか?  渡部姉妹の恥ずかしい勝負はまだまだこれからが本番なのであるから.. <完>


「結樹奈の露出10番勝負−ストリーキング−」完
 ※ この読切は、お蔵入りになってしまった「僕の会社2」旧7話を
   少しだけ変更した作品となってますので、ご了承願います。
  (「僕の会社2」が全4話で終わった関係で、こちらを短編化
    しております)