プロローグ


 恥辱なる花見..  今年もこの会社ではあの恥辱なイベント開催に向けていろいろ動き出そ うとしていたが去年とは少し様子が違っていた。  実は1人の女子社員の必死な運動で今年からなくなるとも噂がされてお り、どうなるか分からない状況になっているらしい。  しかし、花見の前の新人研修は例年通り行われる事となり、社内では新 人男子社員たちが研修最終日の話しで盛り上がっていたのである。 「おい、そろそろ泊り込みの研修最終日が始まりそうだなー」 「噂だと、いろいろお楽しみがあるみたいだから楽しめそうだな」 「それって、ある新人女子社員の破廉恥会のことだろ。いひっ」 「誰がエッチなことするんだろうな?」 「ばーか、そんなの見りゃわかるだろ?」 「そうだな。渡部ちゃんが完全に怪しそうだな〜」 「何せ、数日前からブラジャーしてねーしな。くくっ」 「サイズはEかFってとこか。薄い社服だからたまんねえなぁー」 「そうだな、透けて丸見えってとこがいいな」 「俺も見た見た。見事なパイオツだったな」 「きっと、下の方も履いてない感じだぞ」 「そうかもな。下も履いてなさそうだぜ。ラインが全くないしな」 「そっか。ノーパンにノーブラにされてるのか。でも何でそんなことして るんだ?」 「おそらく姉の事が心配なんだろうな。渡部ちゃんに劣らないほどの可愛 い顔をしてる姉が同じ会社にいるようだぜ」 「けど、その肝心の姉の方は最近、姿が見えねーな」 「何か、花見の反対運動してた最中に先輩OLたちに捕まって調教されて るみたいだぜ」 「女って怖えなー」 「おい、お前ら集まって何の話してるんだい?」 「あ、主任。いえ、ちょっと研修最終日のことで話してたんっすよ」 「あと新人の渡部ちゃんが、どこまで過激なことをやらされるかの予想を。 へへっ」 「ああ、新人を辱しめるイベントか。それなら、とっくに始まってるぞ」 「えっ?始まってるって..それはノーパン、ノーブラのことっすか」 「何だ、知らないのか?新人の渡部ちゃんが毎朝、非常階段でラジオ体操 をさせられてることを」 「なんだ〜、ラジオ体操っすか。まあ、ここの非常階段は目の前を時々電 車が通るから、朝っぱらから体操させられたら恥ずかしいっすね」 「それって違った意味での辱めって感じだな」「そうだな」 「おいおい、お前ら電車で通勤していて男の乗客がざわついてるのを気が 付かなかったのか?」 「そういや、何か一部の中年のおやじどもが年甲斐もなく子供座りしてる 異様な場面をみたことがあったっすね」 「あー俺も見た。ありゃ頭いかれてるぜ」 「お前ら、馬鹿だな〜。それは頭がおかしくなったんじゃないぞ。渡部ち ゃんを見てたり、撮ってたりしてたんだろうな」 「何っすか。そんなにラジオ体操がいいんっすか?」「子供座りまでして 見ることはねーと思うけどな」 「本当に知らなかったみたいだな。実は渡部ちゃんは全裸で体操させられ てるんだぞ」 「!マジっすかぁぁぁーー!」「素っ裸って..非常階段の位置は減速し てねーか」 「そうだよ。非常階段があるとこは先の曲がり角を曲がるために減速する ポイントだからな。実をいうと俺はわざわざ始発から乗って席をキープし たから渡部ちゃんのおっぱいもおま●こもばっちし拝ませてもらったよ」 「お・おれも明日は始発から乗るぜ!」「俺も乗り換えて始発に乗るぞ!」 「おいおい、お前らはそこまですることはないぜ。どっちにしろ、今度の 研修最終日でいっぱい楽しめるんだからな」 「そうなんっすか?そりゃ楽しみっす」「この会社入って良かったぜ」 「ああ、早く研修最終日になって欲しいぜ」 「まあ、慌てんな。この俺が朝撮った写メを見せてやるから、今はこれで 我慢しな」  主任が見せた携帯には間違いなく新人女子社員の渡部が悔しい表情で全 裸でラジオ体操をしている姿が納められていた。  すでにここまで屈辱なことをされている彼女はこれから何をやらされる のであろうか?  そして行方がわからなくなった姉の結樹子は今どうなっているのだろうか。  新人研修の最終日まであとわずか..  これから、渡部姉妹にとって辛い日々が始まろうとしていた。


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