最終話「奈代佳の変化..」


 奈代佳が月末に局を退職することが、一部スポーツ紙に報道された。  スポーツ紙によると、すでに奈代佳が局に退職の意思を伝えており、正 式な退職届を月末に提出するらしい。  今後の活動については不明だが、衝撃なデビューをするんじゃないかと いう噂も飛び交っていた。  アナウンス部の上司であり、美人ニュースキャスターの綾川 多代佳は 奈代佳退職に対してこう答えてきた。 「前から自分の今後について深く考えたみたいで、どうやら自分が思う仕 事ができなかったから辞めたいといったこともあるわね〜」  綾川はさらにこう付け加えてきた。 「ここだけの話だけどぉ..もっとストレスが発散できることをしたいみ たいよぉ〜。もちろん、それが何かって分からないけどぉ」  この綾川の意味深な言葉で局に対して問い合わせが殺到したが、広報部 は、まだ退職願を出した事実も受理してないと答えてきた。  世間ではだんだんと奈代佳AV転向の噂が立っており激震が走っている。  何故なら現役芸能人を次々とAVデビューさせているAV会社が月末に すごい発表をすると言ってきたからだ。  ネット上では奈代佳がAVに転向するんじゃないかと騒動が広がっていた。  そして月末。動向が注目されている奈代佳が司会を務める深夜情報番組 内にて、一連の報道について温泉に浸かりながら釈明を始めた。 「みなさん、いろいろお騒がせしてご心配をおかけしました」と謝罪。  そして退職の準備をしていたのは事実でしたと説明したあとで「いろい ろ考えましたが、今後も今まで通りこの局で続けていくことになりました」 と続行する意向の意思を発表した。  この発表に一番驚いたのは言うまでもなく、綾川であった。 「何あの子、勝手なこと言ってるのよっ!明日局やめることを言うはずで しょ!それにAVデビューの発表も明日の午後なのに..」  そう、翌日が奈代佳のAV転向の重大発表日だったはずなのに、いきな り白紙報道をしてきたからだ。 「こうなったら、また前言撤回させて発表させるしかないわねっ!」  翌日になり、綾川が奈代佳に前言撤回させるために、早朝から局に着く とスタッフが慌てて綾川の方へ駆け寄ってきた。 「あら♪みなさん、そんなに慌てて何かあったのですか?」 「何、のん気なこと言ってるんだ。ほら、早く車に乗ったのった!」 「えっ?あのちょっと..私、これから局に..」 「何言ってんだ。生放送は待ってくれないんだ。早くこい!」 「はぁ?ちょっとどこに連れていくの!私を誰だと思ってるのっ!」  何故かスタッフに強引に車に乗せられる綾川。  当然のごとく、怒りを露わにすると車の中からよく知ってる声が聞こえ てきた。 「綾川先輩〜、今日から先輩が温泉紹介するんだからしっかりしてくださ いよ〜」「!!な・奈代佳ちゃん..?」  そこには凛とした姿で立っていた奈代佳がいた。  その姿は前よりもずっと凛々しく、知性美あふれる様に見えていた。 「先輩〜♪AVデビューはいきすぎですよ。さすがの私でもまだそこまで 堕ちるつもりないですからぁ〜」 「・・・・こ・これは、どういうこと?」  綾川の顔が蒼白する。そして、おそるおそる奈代佳に問い正した。  奈代佳は真面目に聞いてくる綾川にぷぷっと吹き出し笑う。そして妖し い表情を見せて、綾川の耳元でそっとこう囁いてきた。 「先輩もしたかったんでしょ♪温泉紹介。今日から私の代わりにタオル1 枚でやってもらうことにしましたから〜」 「ふ・ふざけないでっ!会長に連絡させて!あんたなんかにこの私を自由 に出来ると思ってるのっ!」 「代表取締役ですかぁ〜?残念だけど、上の許可は取ってますよ♪TV局 はスポンサーが一番ですから。大株主の要求は絶対ですっ、はい」 「・・・・あなた、まさか大株主のあいつを..」 「そうですね〜。代表取締役会長相手には大株主じゃないと無理ですしね」 「いつのまにそんなことを..私はすっかりあなたが堕ちたと..」 「堕ちてますよ〜♪行き過ぎたことしなければ、私はスタッフの命令には どんなことも聞くつもりです。これからも力を振りかざす無粋な真似をす るつもりはないんです。先輩にはこれからも私をどんどん堕として欲しい んですよ〜」「はぁ〜?あなた何を..」 「でも、一方的だと先輩ストレスたまりますよね?先輩らしくないですよ。 じわじわと堕とすはずだったのを一気にいっちゃうなんて〜」 「・・・・・・」 「だから私の方も先輩のストレスを発散させてあげますよ。これからは先 輩も露出狂として堕ちていってくださいね♪」 「ふざけないでっ!私はあなたのような変態じゃないっ!私が露出狂だと 思ってるの!馬鹿じゃないのっ!」 「まあまあ先輩、落ち着いてください。下半身が濡れてる状態で言っても 説得力ないですよ〜♪」 「えっ?・・・・・・・・・・っ!!」  綾川の顔が一気に真っ赤に染まった。奈代佳に言われ、股間の方へ視線 を向けると思わず悲鳴をあげてしまった。 「いやっ!何でこんなに..うそっ!うそよぉぉ〜」  顔を左右に振って綾川が事実じゃないと訴えてきた。何とスカートの方 までシミが浮かぶまで濡れており、恥ずかしい姿を見せていたからだ。  今でも大声で違うと喚きたい綾川。と言っても濡れているのは本当だっ た。奈代佳の策に嵌ったと思ったときから、すごく股間が疼き、悔しい思 いをしながらも、この時を待っていたかの期待感が沸いてきたからだ。 「シミが広がってますよぉ、先輩」 「あぁぁぁ..っっ」  綾川の動揺が激しくなった。どうやら、奈代佳に自分の奥底に潜む性癖 を見抜かれてしまったようだ。しかも、愛液が溢れ出す失態まで見せて.. 「くすっ、いつまで濡らす気ですか?スタッフも見てますよぉ」  妖しく微笑みを見せる奈代佳が、周りのスタッフに綾川が視姦されてる ことを教えた。 「こ・こ・これはぁっ..あ・あせ・・あっ、汗よっ!汗なんだから」 「汗ですか?それなら風邪引いちゃうから穿き替えましょうよ〜」 「えっ..ちょ・ちょっとっ」  奈代佳が綾川のスカートの中に手を突っ込んで、するりとパンティを脱 がしてきた。綾川は無抵抗のまま、身体を震わしながら下ろされる様子を 見ているだけだった。 「スタッフさん〜、見てください〜。綾川先輩って、すごい汗っかきだっ たみたいですよ。こ〜んなに汗でぐちょぐちょでぇすぅ♪」  どう見ても愛液まみれのパンティだった。自分の性癖をばらされたこと により、あの綾川が奈代佳に屈服してしまったようだ。 「ぁぁっ..もうこれ以上、いじめないでぇ..」  綾川らしくない弱々しい声で奈代佳に許しを請う。  けど奈代佳は、何と綾川のスカートを思い切り捲った。恥丘を丸出しに したことに悪びれた様子もなく、とんでもないことを言ってきた。 「さあ、先輩。そろそろ目的地に着きますよ。番組に出るつもりなら、車 から降りたとこで全て脱いでくださいね〜。脱ぎたくなかったら脱がなく てもいいですよ。無理強いしませんので、そのまま逃げて局へ帰ってくだ さい♪」「脱げって..その場で?」 「もちろんです。先輩に更衣室なんて不要です♪」 「・・・・・・」 「嫌だったら、どうぞ逃げてください。くすっ」 「ぅぅっ..」 (そんな馬鹿なことしてたまるものですかっ!言われなくても逃げるわよ! この私があなたなんかに言いようにされてたまるものですかっ!)  目的地に着き、車から降りた綾川は奈代佳に大声でこう言った。 「脱ぐわけないでしょ!悪いけど、帰らせてもらうわよ!いいわねっ」 「どうぞ♪駅は左の方です。ちなみに右が温泉です」「ふんっ」  逃げると言った綾川を見て、奈代佳はニコニコとして何もしてこなかった。  そして、しばらくするとパサッ!パサッ!と何かが落ちる音が聞こえて きた。 「先輩♪逃げないんですかぁ。何か気のせいか変な音が聞こえますがぁ」 「気のせいよっ!逃げるわよっ!逃げるんだからぁっ!」  地面を見てみると綾川の服が次々と落ちていた。文句を言いながらも綾 川は服を脱ぎ始めてしまった。 (わ・私っ!何、馬鹿なことやってるのよぉぉ〜。今すぐ着替えなおすのっ!)  だが、脱ぐたびに強烈な快感が綾川の身体に襲ってくる。もっと脱ぎた いという願望を跳ね返すことが出来なくなっていた。 (見てる..周りの男が見てる..ニュースキャスターの私がこんなとこ でストリップするなんて..)  脱衣を続ける綾川の身体の疼きは増していき、容赦なく性癖が暴走した。  結局、最後の1枚まで脱いで全裸になった綾川だった。  綾川もまた、奈代佳と同じ強い命令を待ち望んでいたらしく、それを実 行されたため、理性ではどうしようもないくらい本能が疼いてきたのだ。 (ダメよっ!こんな小娘にいいようにされちゃダメぇ..私の今の地位を 考えるのよぉぉ〜)  必死に奈代佳の命令から逃れようと思うが、乳首はビンビンに固くなり、 おま●この方もクリトリスが飛び出した恥ずかしい姿になっていた。 「先輩〜、脱いだら手隠し禁止ですよ。あと脱いだ服はその辺に投げとい てくださいね」 「そんな馬鹿な真似するわけないでしょ!ふ・ふざけたこと言わないでっ」  そういいながらも綾川は服や下着を拾い上げ、投げ捨てた。そして手で 恥部を隠さずに立っていた。 「投げ捨てたわけじゃないわ..それに手隠しもこれから..これからぁ」  自分の股間をふと見た綾川の顔がぼんっ!とより真っ赤に染まった。  ぽたっ、ぽたっと愛液が垂れる音がした。そして言い訳をするように奈 代佳に怒ってきた。 「ち・ちがうわよっ!別に感じて濡れているんじゃないわ!こんな公然の 面前で裸にされたから、こうなったのよっ!」 「わかってますよぉ、露出狂で恥辱好きの綾川先輩〜」 「ち・違うって言ってるでしょぉ..」  溜めにためた性癖が開放されたことに綾川の身体は悦びに震えていた。  今まで奈代佳にしたことが、これから自分に返ってくると思うと性癖が 異常に疼く綾川だった。 「さて、先輩。これからどうします?まだ逃げられますよぉ〜」 「か・勘違いしないで!もちろんっ、逃げるわよっ」 (そうよっ!逃げるのよ!温泉なんか入っちゃダメェェェーー)  綾川が理性を振り絞って奈代佳から逃れようとしても、口から出した言 葉は奈代佳に屈服したものであった。 「お・温泉は..こっちでいいのね?」「はい。間違いないですよ♪」 「言っとくけど..お・温泉は急に入りたくなったんだからね」 「わかりました。そういうことにしておきますが、CMに入ったらタオル 落としてくださいね。あといくらでも言い訳しても構いませんよ♪」 「落とすわけないでしょ!あと、あなたに強制されたって世間に言ってや るんだからっ」    綾川の頭にかっての奈代佳が初めて温泉紹介番組をした記憶が駆け巡る。  必死に言い訳をしようとして露出狂とカミングアウトした奈代佳の恥ず かしい出来事が強く頭にイメージとして焼き付けられた。 (私はそんな馬鹿なことしてたまるものですが..するわけないわ..)  けど、本当は綾川自身分かっていた。自分も結局同じことを繰り返すこ とを..  そして、いよいよ番組が開始されようとする中、近くで見ていた奈代佳 に携帯を1分だけ貸してと要求してきた。 「はい、先輩。携帯です。急にどうしたんですか?」 「ちょっと大事なことを思い出してね。もしもし、私だけど..そう、今 日の発表の件は中止にしてちょうだい。まだどうやら堕とし足りないよう だから、もう少しいろいろとやってみたいの♪ええ、お願いね」 「・・・・先輩、いいんですか?」「構わないわ。あなたにはもっと堕ち てもらいたいから♪」「ありがと..先輩」 「礼など要らないわっ!今度こそあなたを堕としまくるから。勝負わよ! 先に完全に堕ちた方がAVデビューだからね♪」 「わかりました♪先輩。じゃあ、私もどんどん綾川先輩を堕とす準備をし ますので楽しみにしてくださいね」  こうして奈代佳と綾川の互いを堕とす争いが始まったが、数ヶ月も経つ と2人一緒に仕事をさせれらることが多くなった。  それも、降板した奈代佳が1ヶ月も経たないうちに復帰し、綾川とペア で温泉紹介の番組をするようになってきたのだ。 「おいっ!そろそろ現場につくぞ。奈代佳に多代佳っ、お前らはさっさと 素っ裸になってスタンバイしておけ」「「は・はいっ」」  奈代佳と綾川が男性スタッフが行き交う中で服を脱ぎ始める。  2人とも恍惚な表情を浮かべながら、次にくるスタッフの叱咤を待って いた。 「裸になったら、さっさとメインキャスターの葉代佳ちゃんの準備をし ておけっ!お前らみたいな露出狂と違うんだからな」 「はい」「わかりました」  最近、局内で人気女子アナの3本指に入る南郷 沙代佳が番組のメイン キャスターとして抜擢された。  同じ3本指としての奈代佳と綾川が裏では堕ちてるので、事実上彼女が 1番の実力を持つ女子アナとなっていた。 「あらぁ〜♪相変わらず恥ずかしい牝のままですね。先輩方ぁ〜」 「おはようございます。南郷さま」「今日もよろしくお願いします」 「ぷぷっ。ここまで堕ちても笑顔でいるなんて、無様すぎませんこと? 多代佳っ!さっさと椅子になりなさい。奈代佳は私の足を拭きなさいっ」  後輩に無様な扱いを受ける2人だが、お互いが顔を見合わせるとニヤリ とした。  どうやら、この南郷 沙代佳から同じ匂いをするのを感じ取ったのだ。  しばらくは彼女の好きなようにさせてみようと。  行き過ぎたとこで彼女にカミングアウトさせればいいのだ。  そう、これからもずっと奈代佳たちの恥辱は終わることがないだろう。  しかし奈代佳の股間は激しく疼くばかりだった。  まだ見ぬ恥ずかしい温泉紹介を想うと、奈代佳は楽しくてしかたないの であった。  <完>


「女子アナ奈代佳の温泉紹介」完