第6話「恥辱の朝礼」(原案:iroさん)


「うぅ、、、やっと終わった、、」  男子生徒からの冷やかしに耐えて素っ裸での正座をなんとかやりきった 美佳は、自分の部屋に帰ると、すぐに布団に入ってしまった。  本当は同じ部屋の女子に何か着るものを借りるつもりだったのだが、肉 体的にも精神的にも疲れていたことや、他の女子が寝てしまっていたため、 明日でもいいかなと思ってしまったのだ。 (明日は朝早くから朝礼だから、その前に服を借りないと)  美佳はしっかりと目覚ましアラームの設定がされているのを確認して寝 た。  しかし、次の日に美佳は目覚ましのアラーム音ではなく、同室の女子の 声で目が覚めることになった。 「美佳、もう起きないと間に合わないよ! 私たち先に言ってるからね」 「え、、ちょっと皆」  慌てて時計を確認してみると、確かにすぐに出ないと朝礼に間に合わな い時間になっていた。アラームはちゃんと設定されていたのだが止まって おり、美佳はどうやら寝ぼけて止めてしまったみたいだった。  実は前夜もう寝ていたと思っていた女子達は起きており、美佳がうっか り寝ぼけたと勘違いさせるため、予めアラームを解除して、美佳がまだ寝 ているのを確認して再度アラームを設定していたのだった。 「ちょっと、、置いてかないでよ」さっさと出て行く女子達を引きとめよ うと布団から出た美佳は、ここで裸のままだったことに気づく。 「やだっ、私ったら..」服を着ずに寝たのは覚えていたが、やっぱ着る ものを探してから寝るべきだと後悔する。 「!ああっ、誰よ。ドアを閉めずに出て行ったのは」どうやら最後に出て 行った女子がドアを開けっ放しで部屋を出たので廊下から丸見えとなって いた。 「は、早く、、ドアを閉めなくちゃ。このままじゃ、また男子に」  そう、この廊下は外の広場に向かうのに必ず通るので、駆け足で朝礼へ 向かっている生徒たちに部屋の様子が覗かれてしまうのだ。  慌ててドアの方へ駆け寄り、急いで閉めようとしたが何故かドアが動か なかった。 「えっ!?何でドアストッパーが?」何と部屋のドアは三角系のドアスト ッパーで固定されており、押しても引いてもびくともしない。 「何とか、、閉めなくちゃ」ドアノブを両手で握ってドアストッパーが外 れる方向へ両足に力を入れて押し込んでみる。 「う、動いて、、動けぇ」はしたないけど足を開いて力込めて押す。  ドキドキッ。(こんな姿見られたら、、最悪だわ)  今、美佳は足を大きく開き、膝を曲げて腰を落とした状態でドアを必死 に押している。 「う、動いてぇぇ〜、動けぇぇ〜!」  言うまでもないが、美佳が一番恥ずかしい姿で押し込んでいるときに、 トラップが発動するようになっていた。 「おっ!副生徒会長っ!朝から酔っ払っているのか?」 「早く朝礼に行かねーと間に合わねーぞ」 「って言うか、いろんなとこが丸見えだぜっ」 「あっ!きゃああぁぁぁっ〜!」廊下を駆け抜ける男子たちに声を掛けら れて美佳は思わず悲鳴をあげた。  外の広場に急いで向かう男子たちに恥ずかしい姿を見られてしまい、美 佳はドアを閉めることを諦めて部屋の中へ逃げる。  廊下を駆け抜ける男子たちも、朝礼の時間が迫ってるのか、立ち止まっ て見るものは居なかった。  それが余計に美佳を焦らせることになり、部屋の中を改めてみると恥ず かしい姿を解消できるものがいっぱいあった。 「ど、どうしよ..誰かの服を借りようかしら..でも、それは駄目っ」  同室の女子のバッグの中には服があるし、部屋にはパジャマが脱いだま まになっているが、他人の服を勝手に借りるわけにはいかない。浴衣を着 ていきたいが、朝礼と体操は旅館の外の広場で行うことになっており、旅 館の外で浴衣を着ることは厳重に注意されていたので、諦めるしかなかっ た。  廊下を駆け抜けた男子たちが外の広場に着き、すでに広場に居た男子た ちの大部分と集まってスマホで隠しカメラに映る全裸でうろうろと迷って いる美佳の姿を楽しんでいた。 「さすが副会長、服を盗ることはしなかったか」 「盗ったらばればれだろ、副会長の服が全部没収されたのは皆知ってるか らな」 「浴衣着てこないかなぁ、そしたら俺たちで脱がしてやるのに」 「そろそろ諦めないと遅刻だぜ、そしたら罰として全裸のまま旅館の周り マラソンさせようぜw」  美佳の痴態を見ながら会話をはずんでいた男子たちだったが、画面の中 の美佳の行動に思わず、感心してしまった。 「おい、ちょっと待てまさか副会長のやつ・・・」 「なるほど、考えたな・・・」  画面を見れる数には限りがあったため、旅館の入り口から全裸の美佳が 出てくるのを、いまかいまかと待ち構えていた男子たちはその言葉を聞き 落ち着かなくなる。 「おい、副会長は何してるんだよ!ってか俺にも見せろよ!」  状況が気になる男子にたちに「まぁ、落ち着けよ、すぐにわかるからさ」 とスマホの画面を閉じた男子に言われたとおり入り口を見てみると、何と 全裸に2枚のタオルを巻いただけの美佳が慌ててこちらに走ってくるのが 見えた。 「確かに浴衣は着てきちゃいけないが、タオルを巻いてくるなとは書いて なかったからな」 「全裸じゃないのは残念だが、走っているせいで胸が揺れてタオルがはず れそうだ、これはこれで興奮するな」 「下のほうも見えそうで見えないが、あれ、結び目が緩そうじゃないか?」  どうやらバスタオルは前日の騒動でどこかへいってしまい、フェイスタ オルしかなかったようだ。フェイスタオルを胸と腰に巻きつけただけの状 態の美佳は、朝礼に間に合うように駆け足でこちらへ向かってきていた。  それも相当焦っていたらしく、タオルの結び目は胸や腰が触れるたびに ゆらゆらしてなんとも悩ましい。  全裸を期待していた男子達も、次の展開を期待してとりあえず納得した のだった。 「はぁはぁ、すみません、遅れました。」  時間ぎりぎりに到着した美佳は、待っていた体育教師にひとこと謝罪し た。体育教師はじろりと美佳のことを見ると「まだぎりぎりセーフだ、学 年主任の挨拶の後はお前の挨拶があるから準備しておけ」とだけ伝えて前 を向いた。  美佳は教師達に今の格好を注意されれば、なんとか着るものを手に入れ られる理由になると思ったのだが(「なんて破廉恥な格好だ!服を着て来 い!」→「服が全部没収されてしまったんです、先生のジャージを貸して ください」みたいな)、戸惑いつつも教師達の横で待つことにした。  前を見ると林間学校に参加している全生徒がこちらを見ており、思わず 赤面してしまう。 (わたしったら、皆の前でなんて格好・・)  生徒たちは教師が並んでいる前をみているだけで、決して自分を見てい るわけではないと頭を振ったが、どうしても前をみると皆が自分を見てい ると感じてしまう。当然勘違い等ではなく、特に男子は恥ずかしい格好の 美佳を凝視していた。 「饗庭、何モゾモジしてんだ。副生徒会長として堂々として振舞えっ!」 「は、はい、、すいません」  体育教師に注意された美佳は両手を後ろで組んで背筋をピンと伸ばす。 国語教師の方からも「足も開け」と注意され、左足を30cmほど左へ開き、 ”休め”の姿勢をとった。  当然、巻きつけたフェイスタオルの切れ目から美佳の悩ましい太ももが 露となり、ちょっとした風で恥丘が見えそうになっていたが、姿勢を崩す ことは出来ず、美佳は気づかないフリをするしかない。 (だ、大丈夫..まだギリギリで隠れてるから..見えるわけないわ) 「おい饗庭、上の方が緩んでるぞ」「えっ?」 「ポロリしたらまずいから、先生が直してやろう」国語教師がそれとなく 理由をつけて胸を隠しているフェイスタオルの結び目を固く結びなおした が、わざとタオルを上の方へずらしてきた。 「!先生、タオルをもう少しさげてもらえませんか」 「ん?この位置で結ぶのが一番緩まないんだぞ。もしかしてだけど饗庭っ、 おっぱいを見せたいのかね?」「!そんな破廉恥なこと思ってませんっ」 「じゃあ、問題はないってことだ」「そんな..」  国語教師の手によって、フェイスタオルは胸の半分しか隠すことが出来 ず、張りのある美佳の下乳は丸出しとなり、乳首がいつ見えてもおかしく ない状況にされた。 「饗庭〜、乳首が少し立っているか、朝礼でフシダラな行為をしようとは 考えてないだろうな?」「か、考えてませんっ」 「それならいいが..それにしても、これは固すぎだなぁ〜」コリコリッ 「うむっ、饗庭。お前やっぱりポロリなど企んでないか?」コリコリッ 「あ、あぁっ!そ、そ、、そんなこと考えてませんっ」  体育教師と国語教師が堂々と美佳の乳首を摘んで刺激してくる。明らか なセクハラだが、それを指摘する生徒は出ず、美佳の乳首は2人の教師の 指で見事な円柱の形に変えられてしまった。 「コホンッ、大体君は反感を買いすぎるんだよ。教師の持ち物まで検査す るとはやりすぎだと思うんだがな〜」(って言うか君に高級キャバ嬢の名 刺を取り上げられて、恥をかかされたんだがな) 「そうそう、いっそのこと、今までのこと反省したらどうかね?」(私も 高級ヘルスのポイントカード取り上げて大変だったんだよ)  どうやら、私怨による嫌がらせを受けてるのが美佳にも理解できたらし く、2人の教師に対してこう言い返してきた。 「・・・今日から..」  こんな辱めを受けたとしても、最初から美佳は腹を括っていた。今まで 自分がしてきたことを汚すなんてできないのだ。 「今日から..今日から」この続き次第で天国と地獄に分かれるのは確か だろう。それでも美佳はこう言ってきた。 「今日から、教師の荷物検査を強化しますっ!如何わしいものを学校に持 ち込んだ教師にも生徒会規則によって罰しますっ」 「ぐぬっ!」「貴様っ..」「先生たちも..どうかこの林間学校で羽目 を外さないでくださいね..」    これを聞いた男子たちはスカっとし、美佳に賞賛を送った。だからって、 これはこれ!トラップをやめるつもりはないらしい。  女子たちも可哀想に思いながらも、あまりの頭の固さに呆れて溜息をは いていた。  ぼそぼそ「うわぁ〜、あんなことされても信念変えないんだ..」  ぼそぼそ「って言うか、教師たちの息抜きをとっちゃ不味いでしょ」  ぼそぼそ「もう副生徒会長さんの辱めオンパレード始まっちゃったかも」  ぼそぼそ「こうなったら、みんなのストレスの捌け口になってもらいま すかぁ〜」  こうして、美佳のタオル姿は全員公認となり、これを応援するがのよう に風もチラチラ吹き始めてきた。  美佳の悩ましい姿を見せながらの朝礼が続いており、スピーチが終えた 教師が端の方へ行くため、立ち位置も都度変わっていく。  しかも学年主任の挨拶のときには、風がもっとも吹き付ける場所で立た され、両脇には体育教師と国語教師が腕をくっつけて立っているので、姿 勢を崩すこと(手を動かす)が許されなかった。 「うむ、偉いぞ饗庭。風が強くても姿勢を保つなんて」 「でも、おっぱい丸出しはいかんぞ。ほら、また捲れてるぞ」コリコリッ  2人の教師が風で捲れたタオルを都度戻してくれるが、代償に乳首を弄ら れてしまう。  建前上、挨拶をしている学年主任が咳払いをしてセクハラ行為に注意を促 すが、実際に注意するわけじゃない。学年主任も男子たちの味方であり、人 気を取るために協力した方がいいんじゃないのかと挨拶しながらも、模索し 続けるぐらいだった。  そんな学年主任の話は、はじめは季節の挨拶や、林間学校の簡単な注意が 始まったのだが、何とそこで「饗庭美佳さんは、今日はきちんと規則を守っ ているようですね。大変だとは思いますが、林間学校が終わるまで、皆の模 範となりがんばってください」と述べてきた。  普段なら教師に褒められれば喜ぶところだが、(なんでそんなこと言うの よ!そんなこと言われたら誰かに服を借りたりできなくなっちゃうじゃない!)  美佳は内心の動揺を隠そうと微笑んだが  ぼそぼそ「先生ナイスだ、これでもう林間学校の間はずっと素っ裸だな」  ぼそぼそ「副会長のやつ焦ってるぜ、足がそわそわしてやがる」  男子達から見ればばればれであった。  いよいよ美佳の挨拶の番だったが、マイクは少し高い台の上にあり、そ の上で話さなくてはならなかった。股間はタオルで隠れているものの、超 ミニスカ状態であり、下からのぞけば丸見えになってしまう。 (これくらいなら、何とか大丈夫よね)  少し迷いながらも、台の上に上った美佳。  最近色々と恥ずかしい目にあっている美佳は、短いスカートを履かされ ることも多く、どのくらいならば中が見えてしまうかある程度わかるよう になっていた。  しかし、それはスカートがめくれなければの話だった。  ひゅ〜、ひらっ(!?)  濡れていないタオルはスカートの生地よりも軽く、少しの風でひらひら となびいてしまう。しかもタオルは一箇所しか結んでおらず、裾は常に不 安定だった。  風が吹くたびに驚いたような声を上げてしまう美佳だったが、なんとか 挨拶を終えることができた。 「ちょっと、つっかえすぎだぞ、お前らしくもない」  体育教師から注意されてしまう。 「すみません、あの、、、見えていませんでしたよね。」 「ん? 何がだ?」 「いえ、なんでもありません」 (良かった、先生の位置から見えてなかったってことは、男子達からも大 丈夫ね)  そんなことはなく、特に風が強く吹いたときにはおま●こが丸見えだっ たが、美佳はそんなことには気が付かず納得してしまった。  厳しいように見えて、このようなうっかりしてしまうからこそ、皆が美 佳をハメたくなってしまうのだろう。  だけれども美佳の痴態はまだこれでも序章にすぎないことを、この後で 思い知らされることになるのであった。


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