読切「美依、縄に囚われ..」(原案:甘栗さん)


 主要人物  柊 美依(ひいらぎ みい)        銀 椎歌(しろがね しいか)        槐 愛樹(えんじゅ あき) 【柊 美依】 クラス委員長        美人・ツリ目・眼鏡・ロングヘアー        成績高・秀才タイプの女の子        色々な人と出会い学ぶ職に就きたいと夢み、        語学やその他知識を勉強中  私には嫌いなものがある。  大体の女性から羨ましがられるものだが、私は大嫌いだ。  それは自分の胸であり、恥ずかしいことに先月ついにEカップにまで大 きくなってしまった。  まったく〜、大きくなれって思ってないのにどんどん膨らんでもらって は困るわっ! (重いし..肩凝るし..いいことなんてちっともないわっ!)  よく必死にバストアップに頑張ってる女子がいるけど、わざわざ大きく する必要があるのかしら? 「あぁっ..こんなおっぱい邪魔で仕方ないわぁぁっ!」  大きなおっぱいが嫌いな私だけど、これにはちゃんとした理由がある。  よく巷では胸が大きい女性は頭が悪いと言われており、小学生の頃から おっぱいが大きかった私は、みんなによく馬鹿にされたからだ。  だから必死に勉強した。胸が大きい=頭が悪いなんて言われたくなかっ た。そのおかげで成績の方は常に上位をキープするようになったけど。  ただ今でも知らない人が私のことを第一印象で頭が悪いと思ってくるの で腹に立つわ。それに男子は必ず、私のおっぱいばかり見てくるし..  本っ当に!この胸のせいで散々な目に遭ってる気がするわ。    そう、この大きい胸のせいで私はこれからとんでもないことに巻き込ま れることになっていくのだ。  始まりは、ほんのささいな事だったけど..あんな風に自分が変わって いくなんて..  あれは衣替え目前の小雨の降った夕方のことだった。  仲良し三人組で帰る下校ルート、電車を乗り数駅郊外へ。  駅からは何時もの如く話を咲かせ、話が尽きない。とまだまだ話し足り ないとこで、何時も分かれる分岐点が見えた。  ここで何時ものように解散したんだけど、このあとで私はとんでもない 運命を歩くことになった。 (あっ..しまった。愛樹に渡すものがあったんだって)  ふと愛樹に渡し忘れた物があることに気づいて、歩いた道を引き返して 愛樹の後を追いかけた。  やっと視界に入った愛樹に声をかけようとした時、何故か愛樹が古びた ビル横の小屋裏に入ってしまう。 (ちょっと愛樹ったら、どこ行くつもりよ?)  何しにこんな所にと近づいてその小屋を見ると…そこはアダルト商品の 自動販売所であり、店の看板にも大人の玩具店「甘い恥陵(ちりょう)」 と書いてあった。 (うそぉ..愛樹ったら何てとこに入っていくのよっ!)  きっと愛樹のことだろう。ただの興味本位で覗いているみたいだし、誰 かに見つかる前に注意しようとした。  まずは周りを見回して、人がいないことを確認した後で、こっそり小屋 を覗き込んだけど、すでに愛樹の姿はなかった。 (この時の私は愛樹が奥の小部屋から隣のビルに通じるドアから隣のビル に入っていたことに知らなかった) 「あれっ?愛樹ったら、いったいどこに..」  見失うはずはないので、ちょっとだけ中に入って探すことにした。  だけど、これが大きな過ちだった。店の中に入った私は愛樹を探すこと より商品の方が気になってきたのだ。  顔が真っ赤になりながらも何故か商品の一つ一つから目が離せなくなる。  特に気になるものがあり、それは緊縛物の本とDVDだった。  ごくりっ..(ど・どうしよぉ・・・)    こういうのを買うなんて絶対にいけないって知ってるけど..きっと、 我慢して帰ったとしても買いたい衝動が大きくなるだけだし.. (こ・今回だけ..買ってもいいよね)  こんなのを買うのは今日だけというのを自分に言い聞かせて、持ち合わ せ全てのお金を使って、緊縛物の本とDVDを買って帰ることにした。  なぜ、私が危険を冒してまで買ったのには理由があった。  緊縛物の表紙に写っていた縛っているぶざまな胸の姿に心を奪われたか らだ。自分が嫌いな大きな胸が縄で締め上げてるのをが見てると、いい気 分になってくる。 「すごいわ..これなんかパンパンになるまで縛ってるわぁ〜。こっちも いいわぁ〜」  そう、私がこれを買ったのは鬱憤を晴らすようなものだったんだけど、 一通り見終わった私はおかしな行動をし始めた。  夜中だと言うのに、両親の目を盗んで物置から梱包用の縄を部屋まで持 ってきた。  もちろん、これから梱包を始めるためではない。縄を持ってきた理由は 1つしかないだろう。 「あははっ..私ったら何を考えてるのよ..まさか自分を縛るなんて馬 鹿なことするわけないよね?」  くだらないことをしないように自分に言い聞かせてみたけど、手の方は どんどん服を脱いでいた。  ちょっとだけでいいから、自分の嫌いなEカップのおっぱいが縄でぶざ まになっていく姿を見たかったらしい。 (そうよ..別にエッチな気持ちで縛るんじゃないし..人の気も知らな いで大きくなっていくおっぱいへの私の気持ちをぶつけるだけよ..)  訳の分からない理屈をつけて胸を縛ることを何とか正当化する私。  自分の胸を縛り上げるなんて、かなり愚かなことは重々承知よ。  1回だけ軽く縛って、ぶざまな姿を見るだけなんだし..  そう、1回だけということで私は自分の胸を縛り上げることにした。  緊縛物の本に載ってる縛り方を見ながら、自分の胸の根元から縛りあげ るようにしたのだが.. 「ひゃぁぁんんっ!!」  ぎゅっと縛り上げると同時に、すごい快感が襲ってきた。 「ちょ・ちょっとぉ..何でこんない感じるのよぉ..」  これはちょっと不味いと思った私は縄を緩めようと思ったが、何故か胸 の方はさらにキツク縛り上げられてきた。 「ああっ!何、縛ってきてるのよぉぉ..逆よぉぉ〜逆ぅぅっ!」  と叫んだのに私の手は逆のことをしてきた。どんどん思い切り縄を引っ 張ってきており、私のEカップのおっぱいはすっかりパンパンになってき た。 「はぁ、はぁ..」ビクンビクンッ!  気持ちいい..縄でおっぱいを縛ってるのに..手が止まらない..  もっと縛り上げたい..  初めて知った未知の快感・・・縄で縛ることがこんなに気持ちいいなんて.. 「あっ、あんっ、ふっ、やっあっ..んんっ..はぁぅっ..」  縄がどんどん私の胸を根元から縛り上げると、乳首が乳輪ごと膨れ上が りビンビンとなってくる。股間の方もお漏らしるぐらい愛液が溢れてきた。  いや..このままじゃ失禁してしまいそうなほど気持ちいい。 「あっ、あんっ..イく..イく..イっちゃう..」  胸を縛ってる縄は見えないぐらいまで根元に食い込んでいる。 「ダメぇぇー、それ以上縛ったら、ちぎれちゃうぅ..」  暴走する手を止めようとするが、この快感を求める気持ちの方が強すぎ た。もう抑えられないっ!それならいっそ..  快感を貪る気持ちを利用し、縄を股間の方にも食い込ませるようにした。 (このままイって気持ちを落ち着かせるしかないわ..)  下の方は急いで縛った割には、ちゃんとしたものになっておりパンティ を脱いだおま●こに綺麗なまでに縄が食い込んでいた。  それも、これって勝手に縛り上げていくようになってるぅ・・・  縛ったの初めてなのに、こんな縛り方をしてくるなんてぇ〜。 「イくっ..イっちゃぅぅっ!!」ビクッビクンッ!  縄によって最初の絶頂をしてしまった私だが、縛り上げた縄はこれで解 けることはなく、まだ縛り上げようとしてきた。 「いやぁぁ..これ以上..イかせないで..」  自分で縛った縄にまたイかされたくない..けど、縄はそんな私の願い を無視して何回も絶頂させてきたのであった。  結局、縄の結びが解けたのは私が失神した後であり、目が覚めてベット の上を見ると私の愛液がたっぷりとかかっていた。 「はぁはぁ..すごい..こんなに縄で縛るのが気持ちいいなんて..」  半開きになった口から涎を垂らしながら、快感の余韻をじっくりと味わ う私。こんなに何回もイった経験は今回が初めてだった。 「うぁっ..身体中、縄の跡だらけだわ..おっぱいも何か腫れたままだ わ..」  不思議なことに、嫌っていたおっぱいに魅力を感じてくる。しかも縛っ ていたおっぱいがすごく素敵に思えてくる。  どうやら、私はたったの一回で緊縛の虜にされたようであり、きっと翌 日も自分の身体を縄で縛っていくのだろう。  だって、使った縄を物置に戻さず、引き出しの奥に大事にしまったこと が物語っているからだ。  そう、この日から私のいけない緊縛行為が続くことになり、本やDVDに 載ってあるいろんな縛り方を実践する日々を送っていた。  ただ、緊縛というものは1人で出来ないものが多く、新しい緊縛方法が ないかと再び、お金を持って例の店に行ってしまった。  いくつかの本やDVDを手に入れることが出来て、これで新しい縛り方に チャレンジできたのだが、ある不満が溜まっていくのが分かっていた。  それは自分で出来ない緊縛方法が増えてくる不満だった。 (ぁぁ..何でこんなに1人で出来ないのが多すぎるのよぉぉ..)  それからの私は、まるで何かにとり付かれたのように緊縛関連のものを 買い続けてしまい、気づいたら貯金がゼロとなっていた。  だけど、私の足は店の方へ寄ってしまい、新しい緊縛商品が無いかを確 認するとこまでいってしまった。 (いろんな本が出てきてるわ..これ私が買うまでとっておいてくれない かな..)  そんなある日、幾つかの本のビニール(立ち読み防止)がないものがあ り、中身を見れる状態で置いてあった。  私はそれを躊躇せずに手にとって読み始めた。いけないことと分かって も読まずにはいられなかったから..  だけど、それが新たな恥辱の始まりの1歩だった。 「駄目だよ。未成年がそんな本を読んでいたら」「あっ..これは」  いつの間にか背後から声がして、その声の主は監視カメラで私の行動を 観察していたこの店の主人であった。 「えっと..これはただの好奇心で..」 「言い訳はしなくていいよ。いつも本やDVDを買ってくれる大事なお客様 だしな。だけど、君が読むかなと思って立ち読みできる本を置いたら、す ぐに手にとるとはな」「・・・それって」  この後で店の主人は今までの私の一部始終の行為をそのカメラで見てい たことを教えてくれた。 「み・見てたんですか..これってまさか脅しですか」 「いや、そういうつもりで言ったわけじゃない。君の身体がそろそろ危険 だと思って、思い切って言うことにしたんだよ」「はぁ?」  困惑する私に店の主人が私の頸部に軽く触れてきた。 「いたぁっ!!な・何をするんですかっ!」「軽く触れただけで、そんな に痛むとはな..素人が縛るとどうしても身体の負担が大きくなるんだよ」 「!!!」  私の顔や全身が真っ赤になった。どうやら、店の主人は私が緊縛行為を してることも見抜いていた。  どうしていいか分からなくなった私に、店の主人がおかしなことを言っ てきた。 「未成年にこういうことを勧めるのは不味いんだが、お嬢さんにとってい いバイトがあるんだけどな」「バイト?」  店の主人が言うには、この近くにモデルを探してる人がいて私にそのモ デルをやってみないかと言ってきた。 「モデルのバイトって..なんで私に?」「お嬢さん、ここの本やDVDを よく買っているなら凛田 快(りんだ かい)って知ってるかい」 「!!は・はいっ」ド・ドキッ。  何故、凛田先生の名をここで出すのだろうか..そう、凛田 快はプロ の緊縛師であり、私が買った本やDVDを制作している方だからだ。 「実はこの店の上の階に彼のスタジオがあってね〜。いいモデルがないか と頼まれていたんでね。彼の本を愛読してるお嬢さんならいいかなと」 「・・・凛田先生のモデルを..あの本に書いた先生に..」  恥ずかしいことに私の身体は悦びに打ち震えていた。  そんな私の選択肢はいっさいあるわけがなく、ふたつ返事でモデルのバ イトを承諾してしまった。  こうして、私は凛田先生に紹介され、モデルのバイトとして縛られるこ とになった。  もちろん、緊縛のモデルなのでバイト中の私は素っ裸なのだが、先生に 縛られるなら裸でも構わないと納得した。  そしてバイトを続ける内に、もう1つの性癖も開花させられていった。  そう、それは先生が私の緊縛行為を禁じたことで始まったのだ。 「今日から、ひとりで縛ることは止めてもらうよ。素人の緊縛は危険極ま りないからね」「えっ..そ・そんな..」 「その代わり、君にはこれを貸してあげよう。君は気づいてないと思うが こっちの方も好きになれると思うよ」「こ・これですかっ..そんな変態 なことは..」「まあ、試しに見てごらん。気に入ったら自分でも買うと いいよ」  先生が私に貸してきたのはにアナルファックに関しての本やDVDであり、 その女優の気持ち良がる姿に嫌悪感を示しながらもアナルってそんなにい いのかなと興味を持った。 (お尻の穴で感じるなんて..まったくどうかしてるわ..)  その数日後..私はモデルで稼いだお金を持って下の店に行き、今度は アナル用バイブとローションを購入して帰った。  凛田先生のせいで、かって優等生だった私はお尻の穴でも快楽を求める 女へと徐々に変わっていきそうだ。  これからも私の調教が進んでいいきそうだが、もう後戻りは出来ない。  だって、私の身体が快感を求め続けるからだ.. <完>


「甘い恥陵−美依序章−」完