ガラス張りのゲーム-stage1-
(原案・挿絵:さばにしきさん)


その1 プロローグ <アイデア投稿日:No.356 2006/03/25 (Sat)>  アミューズメントパークに遊びに来ていた女の子。  彼女の名は羽里歌。これから恥辱のゲームに出てしまうのであった。
 友達とアイスクリームを楽しみながら、パーク内のアトラクションを巡 っている羽里歌に、スタッフから声をかけられた。 「おい、君、もし良かったら、うちのゲームイベントに参加しないか?」  羽里歌は迷っているような表情で答えた。「ゲームイベントですか... どうしようかなぁ〜」  そんな羽里歌にスタッフは誘いを続けた。 「ちゃんと賞金も出るから、どうだい?」  少し心配そうに尋ねる羽里歌。 「でも、そういうのって...何かいろいろ、やらされるんでしょ?」  羽里歌の問いにスタッフは微笑みながら答えた。 「まあ、本当は言っては駄目なんだけど、少しだけエッチなイベントなん だよ」 「えぇっ〜!エッチって...そんなのに私が出ると思ってるのっ!」と驚 いた表情で言う羽里歌。  けれども、迷う羽里歌にスタッフは賞金の話を持ち出した。 「だから、それ相応の賞金も出るということなんだよ。わかるよね」 (ごくりっ..賞金が..)羽里歌は少し考え込んだ後で言った。 「...そ・そんなに出るんですか...賞金?」  その問いにスタッフは自信を持って答えた。「もちろんっ」  羽里歌は賞金の誘惑に少しずつ心を動かされていく。 「じゃあ...少しぐらいエッチなら...」  少し金銭的に困っていた羽里歌は、高額な賞金を目指して軽い気持ちで 参加することに決めた。  しかし、羽里歌が思っていた以上に、このイベントはかなりの辱めを伴 う裏イベントだった。  そう、羽里歌は知らなかった。過激な試練が待ち受けていることを...
その2 地下特別エリア <アイデア投稿日:No.358 2006/03/25 (Sat)>  イベントに参加するとのことで地下の特別エリアに連れてこられた羽里歌。  ゲームのルールによって友達から離され、1人で参加することになった。
「ぅぅ...何でこんな地下でゲームをしなくちゃいけないのよっ...」  羽里歌はガラス張りのゲームルームに閉じ込められた。  外のガラス越しにはカメラを持った男たちが群がり、このゲームがどれ だけエッチなものか分かり始めてきた。 「ああ〜ん、下もガラスだからスカートの中を見られちゃうぅ〜」  床もガラス張りであり、数人の男たちが台車に寝そべりながら、下から のアングルをカメラで狙っていた。 「ひゃぁああっ!パンツの中を狙ってるし!」 ガラスの向こう側では、ガラス越しに下半身を撮影していた。 「ああん、もういやぁ〜!」  羽里歌は必死にスカートを押さえて覗かれないようにした。 「覗かないでぇぇ」 「さぁ。これから。どんなポーズをしてくれるんだ?」 「ほらほら、もっと腰を動かしてみろよ」  男の一人がそう言うと、ガラスの向こうの男どもは興奮し始めていた。 「おい、早くゲーム始めてくれよ」 「俺なんてもう我慢できねぇぜ」  男どもは息を荒くしながら羽里歌を見つめている。  今、この特別エリアにいるのは羽里歌1人だけであり、なかなかスター トしなかった。 「こんな状況でスターとできるわけないよ……」羽里歌は小さく呟いた。  そのとき、羽里歌の頭上から物音がした。上を見上げると、透明な箱が ゆっくりと移動してきた。箱の中には何かが動いており、よく見ると、そ れが黒い虫だと気づいた。 「え?あの黒いのはまさか..G!!」  羽里歌は虫が大嫌いだった。特に黒い虫は最も嫌いな虫である。 「うそっ!いやぁぁっ、近寄らないで」  この箱は時間制限を越えると開かれ、羽里歌はこの状況から抜け出すた めに連なった部屋を進んでいかなければならない。  各部屋にはクリアしなければならないゲームが用意されていた。  羽里歌はゲームのクリアを決意し、最初の一歩を踏み出していった。 「パンティぐらい..見せてあげるわよっ」  羽里歌はエッチな試練に立ち向かう自らの意志と覚悟を胸に男たちに向 かって宣言した。
その3 第1の部屋のゲーム <アイデア投稿日:No.359 2006/03/26 (Sun)>  制限時間の3分以内に目標のバーに緑色の物を乗せよ。  しかし、部屋の中にはあるのはボールしかなかったのであった。
 床には色とりどりのボールが散らばっていた。羽里歌は緑色のものを探 そうと考えたが、どう見てもバーの上に乗せられる大きさじゃなかった。 「ボールばかりじゃ、バーの上に乗せられないじゃないのよぉ〜」  とりあえず緑色のボールを見つけたが、やっぱりバーに乗せることはで きない。  羽里歌は部屋の中で焦りを感じながらも、どうにかゲームをクリアしよ うと頭を悩ませた。  制限時間は刻々と過ぎ、ガラスの外では観客たちが興奮気味に彼女のプ レイを見守っていた。 「早くしないと上の箱が開いちゃうよ」スタッフの声が部屋に響いた。 「そうだよ!黒い虫が大量に降ってきちゃうよ」別のスタッフの声の忠告 に「うるさい!わかってるんだから!」と羽里歌は怒鳴った。 「どうしよう、これじゃダメかも...」と必死になってボール以外を探し 回った。しかし、思うような緑色のものは見つからなかった。ボールしか ないのかと思ったとき、羽里歌は汗ばんだシャツに目をやった。  そこには自分が緑色の物を持っていることに気づいた。 (どうしよう...あれも緑色だけど...)  そう、偶然にもバーに乗せられる緑色のあるものを身に着けていた羽里 歌であったが、なかなかそれを使う勇気が出ない。  しかし、時間が残りわずかとなると、これ以上躊躇するわけにもいかず、 決心してシャツの中に手を入れて取り出すことにした羽里歌。  実は緑色をしたものとはブラジャーであり、恥ずかしさを抑えながらシ ャツのボタンを4つほど外した中からブラを抜き出してバーの上に乗せる ことに成功した。  これで、ゲームはクリアできたが、驚くべきことにブラはバーと一緒に 回収されてしまった。  さらに、後から「外したボタンは付けることが出来ない」という奇妙な ルールを聞かされ、羽里歌は外したボタンを止めることが出来なかったの であった。 「しまった...まんまとはめられたわ...」  なお、回収されたブラは観客にプレゼントされ、上からのカメラで撮っ ていた乳首ポロリ映像を繰り返し流されていた。
その4 第2の部屋のゲーム <アイデア投稿日:No.363 2006/04/01 (Sat)>  制限時間の60秒以内に壁の穴を通り抜け、ゴールまで辿り着け。  ガラスの壁は4枚あり、全ての壁を通り抜けなければいけなかった。
 第1の部屋のゲームをクリアし、羽里歌は次のゲームに挑む準備をして いた。  壁の穴を通り抜けるゲームだと聞いていた。その壁も4枚だけで、何と か早くクリアして、本来楽しみにしていたアトラクションに行こうと思っ た。 「今度は壁の穴を通り抜ければいいのね。こんなとこ早く全クリして、楽 しみにしてたアトラクションに行くんだから!」羽里歌は自分に言い聞か せた。 (まあでも、通り抜けゲームは何か面白そうでいいのかも……)  羽里歌はふと、さっきまで友達と一緒にいたことを思い出した。友達と アイスクリームを食べながら、楽しい時間を過ごしていたはずなのに。  笑って話していたのに。もっと色んなアトラクションに行きたかったの に。 「何でこうなっちゃったんだろう……さっきまで……アイスクリームを食 べながら、楽しい時間を過ごしていたのに……」少し悲しくなった羽里歌。 (そういえば..ゲームを見てくれると言ったのに..どこにも居ない)  観客として見るはずだった友達の姿が見当たらない。今、友達がどこに いるのかもわからなかった。見てなくても友達が無事であることを祈った。 「いや、今は心を切り替えて!これもアトラクションの1つだとして、少 しは楽しまなくちゃ」パンッ!羽里歌は頬を両手で叩いて気合を入れた。    ひとつ大きく深呼吸をすると、羽里歌は壁の穴を見つめて、勇気を出し た。このゲームをクリアすれば、友達と再会できると今は信じるしかない のだ。 「まずは1つ目の壁ね!」  最初の壁に近づくにつれ、羽里歌の心はドキドキと高鳴る。 「最初の穴は..あの大きさなら余裕ね」と穴の大きさを確認し、自信を 持ってスタートラインに立つ。 「これなら、この部屋は普通にクリア出来ると思うわ!頑張るしかない!」  初めの1歩を踏み出し、羽里歌は壁に向かって駆けた。壁の穴が近づいて くるにつれ、興奮は最高潮に達した。 「まず!1つ目の穴は飛び込んで楽勝よ!」  見事に身体をくぐり抜け、壁をクリアする瞬間、羽里歌は喜びに包まれ た。成功したことで自信はさらに高まり、次の壁に向かって前進した。  そして、観客も大いに喜んだ。穴をくぐった際に乳首ポロリした映像が 流れたからだ。 「おお〜っ!!今の見た!?」 「見た見た!!綺麗なピンク色だった」 「そういや、外したボタン着けられないんだよな〜。実にいいルールだ」 「ああ、良かった!これで乳首が黒っぽいとかだったら興ざめだもんな」 「うんうん。あと、チラリズムで乳首が一瞬見えるのもいいね」  まあモニタでは映像が繰り返し流されてしまうが、そんなことも知らな い羽里歌は次の壁へ挑む。 「次も頑張る!2つ目も余裕なんだから!さっさとクリアして、違うアイ スクリーム味わうんだから」  友達との楽しい雰囲気を思い出しながら、壁の穴を見据えて前へ進む。  2つ目の壁をクリアし、自信が湧いてくる。 「3つ目もどんとこい!」  壁を乗り越える喜びを感じながら、羽里歌は壁の穴へ向かって全力疾走 し、3つ目も軽々と通り抜けた。そして、まだ時間に余裕があることに安 堵した。 「うん、順調に進んでるわ」  いよいよ最後の難関である4つ目の壁へと挑む羽里歌に観客も盛り上が ってくる。 「さて、最後の難関だけど……これは難しいよな?」 「確かに難易度は高いな」 「おっ!上半身は何とか突破したぞ!」  そう、最後の1枚の壁の穴は思ったよりも狭かった。上半身は何とか通 り抜けることができたが、その先には罠が待ち構えていた。何とアーム状 の機械でスカートを挟まれしまったのだ。 「んぐぅうっ……ふぬぅぅっ…………」  苦しそうな表情を浮かべながら太ももでスカートを挟んでいた。どうや ら両足に力を入れてスカートを取り返そうとしているようだ。しかし、な かなか上手くいかないようで苦戦していた。  それでも必死に押し返す姿には可愛らしさがあり、会場からは「頑張れ ーっ!」「ピンクのパンティ可愛いぞ!」という励ましの声援が上がった。  すると、自分がパンティが丸見えであるのが恥ずかしくなり、次第に身 体全体がプルプル震え出し、顔が赤く染まってゆく。  額には汗が流れており、かなり苦しい様子だ。だが、ここで諦めるわけ にはいかない。羽里歌はさらに太ももに力を込めると、ようやく少しずつ ではあるが前に進み始めた。しかし、時間は迫っていた。  結局、焦った羽里歌は自分からスカートのホックを外して、ゴールを目 指すことを決意した。 「ぁぁ..スカートが...」  これでゲームの方はクリアできたが今回もスカートが没収されることに なった。  わずかのゲームの間にノーブラパンティ丸出し姿になってしまった羽里 歌。 「もうこれ以上、衣服を取られないようにしなくちゃ!観客の思う通りに ならないんだから!」 「うおおっ!その意気込みサイコー」「次もエロいの期待してるぞ!」  周囲の観客からは歓声が上がり、羽里歌の心は不安でいっぱいだった。 「そうよね..これで終わりじゃないのよね」疑念を抱きつつ、次の展開に 備えることにした。 <完> ※当時、「ガラス張りのゲーム」ミニストーリーとして個別で出してまし  た。ただ、リンク切れのままお蔵入りになってしまった経緯がありまし  たので、元々まとめていたものを誤字脱字だけ直して公開することに  しました。


「ガラス張りのゲーム-stage1-(原案・挿絵:さばにしきさん)」完