第3話「止まらない愛。」


私は今日も“止まらない体”を使って学校の更衣室に飛び、その後新聞部に よって自分で送った提出物を持って教室に行く毎日を過ごしていた。 おかげで遅刻もなくなり提出物の忘れもなくなり問題のない学生生活を 送るはずだったが、どうやら私が森竹先生にひいきにされてる事に 気に入らない人が2人いたのだ。 1人は担任の田品先生であり、もう1人は学級委員の長谷山である。 最近、鬼・田品の方は私に対してのあら探しがひどくなっており何とか しないとやばい所まで来ていたのであった。 その上、長谷山の方も私を見張っているから、どうにかして欲しい気分だ。 そう、この事を森竹先生に相談しようか迷っていた時、また例のおじいちゃん を見つけたのであった。 「!!おじいちゃん。やっと見つけたわ。ずっと探してたのよ。」 「そうですか。それは悪い事をしたのー」 「この前のアイテムも結構役に立ったわ。」 「それは、ようございました。」 「あっ。今日も何か売っているんですね。」 私が台の上を見るといつもの様に1品の商品と立て札だけが置いている。 「えっと何々?“止まらない愛”?」 「うむ。その通りじゃ。」 「で、ハートのロケットペンダントなんだ...」 「うむ。そうじゃが。」 「これって、やっぱり愛に関するアイテムって感じですか?」 「・・・・・・・」 「ははっ、やっぱ教えてくれないんですよね?」 「これは、この前のアイテムを同じ種類のものじゃ。」 「じゃあ?これも仕返しのアイテムなの?」 「まあ、そういう意味にもなるかのー」 「でもこの“止まらない愛”ってどういう事なの?」 「それは止まらない愛と言う意味じゃ。」 「うーーん。相変わらずそこはタブーなんだ。わかったわ。 それはいくらするの?」 「1万円でございます。」 「1万?ちょっといきなり高くなってない?」 「高いか安いかはお客様が決める事です。」 「そんな・・・・」(1万円か...かなり痛い出費よね..) 「これ、安くなんないよね?」 「もちろんでございます。」 「はぁ・・・わかったわよ。買うわ。今まで全部良かったしね。」 「お買い上げありがとうございます。」 こうして私は“止まらない愛”を手に入れる事になった。 けど、このハート型のロケットペンダントと言い、ネーミングと言い どうみても仕返しアイテムに見えないのよね.. (あっ。そうだ。確か取説が入っているかも知れないわね。) ロケットペンダントを調べてみると写真を入れる所に小さな紙切れが 入っていたのであった。 「何々?この写真入れに愛を止まらなくする者の写真を入れよ。」 (うん?こんだけしか書いてないの?とりあえずどうしようかな?) 私はどうしてもこのネーミングが気になってしょうがない。 こうなったら禁断の行為をやってみるしかないだろう。 そう、あえて自分の写真を入れてその効果を試してみる事にしたのだ。 (大丈夫よね?すぐに外せさえすれば...) ・・・・・・1時間後。 「はぁはぁ・・・・な・なんてとんでもないアイテムなの?」 私は改めてこのアイテムのすごさを身にしみてわかってしまう。 「これなら、あの鬼・田品を懲らしめる事が出来るかも..」 (ふふっ、明日が楽しみだわ。) 翌日、私は心がウキウキしていたせいか珍しくかなり早く登校し、 田品の写真を持って田品が来るのを待っていた。 (んふふ。来た来た!がしかし、まだまだよ。) そう!人気のいない所でやっても意味はない。これの効果を見せるのは 朝の職員会議なのだ。 私は田品が職員室に入り、会議が始まるまでじっと待る事にする。 校長の挨拶が中から聞こえ、ついにその時がやってきたのであった。 (よぉぉーーし!!今こそこの”止まらない愛”の出番よー!!) 止まらない愛のペンダントに田品の写真をセットした。 耳を立てていた私は田品の報告の番でアイテムの効果を出すように タイミングを合わせる事にしたのだ。 「!!ふあぁっ・・・はぁぅ!!」田品は思わず小さな喘ぎを出した。 「どうしたんですか?田品先生?」 「いえっ...ちょ・ちょっと..」 「ちょっと?一体どうしたんです?」 「すいません..ちょっとお手洗いに...」 田品は自分の身に起こった効果から逃れる為に、苦肉の策として職員室を 出ようとする。 しかし、このアイテムの強力な効果の前では既に手遅れである。 出口に向かう田品は急に途中で腰を落とし、大きな喘ぎを出してしまった。 「はぁぁぅぅんんん!!」 「た・田品先生?」 「んんんんんーーーだ・だめぇぇぇーーーしょんなとこぉぉーー」 「田品先生!!な・なにをやっているんですか?」 女教頭がヒステリックな声で叫んできた。 「んんあぁぁっーーーいいいぃぃぃょょょぉぉーー!!」 「田品先生!!なんて破廉恥な!!」 先生方の前で田品は床の上で悶え始める。 そう“止まらない愛”とはこのペンダントの中に入っている写真の女性を とことん愛撫する効果があるのだった。 それも何度イこうが強制的に意識を呼び起こさせて感じさせると言うある 意味、拷問に近いアイテムでもある。 私はドアの隙間から田品の悶える姿を見て1人くすくすと笑っていた。 しかし、次第にあまりの喘ぎに面白くて腹がよじれて床をたたいてしまう。 (あははははははーーあはははははーーおかしいぃぃーー腹がよじれるぅぅぅーー) どんどんどん。笑い声を出せない私は床を叩きながら笑い転がっていた。 ドシンッ!!私は何かにぶつかった... 「那良間さん...ずい分、楽しい運動をやってるようね?」 「・・・・そ・その声は...」 「あなたに楽しい事をされた長谷山よ。ふふ。」 「お・おはよう...えっと、さあ運動も終わったから...」 うまく逃げようとしたが長谷山に背中をつかまれ、捕まれてしまう。 「また楽しい事をしたようね?」 「な・なんのことかなぁぁーーー」 「とぼけてても駄目よ。あの喘ぎはあなたの仕業ね?」 「そんな無茶苦茶な..」 「あなたが笑い転げている段階ではっきし判ったわ。」 「ううぅぅ...」 「ついでに言うとあなたがペンダントに何かをするとこから見てたのよ。」 「・・・・・あはははっ...見逃してくれないよね?」 「ええ。当然。」 昼休み、校庭の真ん中に1人で裸で悶えている少女の姿があった。 そう、あの後、私は全てばれてしまい裸に剥かれてそのまま校庭に放り出されて しまった。 そう例のペンダントに私の写真を入れられてしまい、服を脱がされて校庭に 放り出されたのだ。 当然、あの激しい愛撫の前にはろくに動く事が出来ず、ただ悶えつづける しかなかった。 校庭には砂文字で大きく”露出娘、罰実演中。”と書かれていた。 校舎の窓からは女生徒たちが悶える私を冷ややかな視線を向けて、いろんな 罵声を出していた。 「ねえ見てよ。まだあの子オナっているわよ。」 「馬鹿じゃないの?いつまでやってるのかしら?」 「罰って言うけど実は楽しんでいるんじゃない?」 「あの子、何回イったら気がすむのかしら?」 (ああぁぁぁーーーんん。私だってぇぇーーもうやめて欲しいのよぉぉーー!!) 結局、この自慰行為の罰も1日近くやらされ開放されたのは放課後になってからだ。 どうやら何回もイったせいか、抜けてしまい、しばらく校庭で裸でぼーとしている しかなかった。 そんな私にタオルを掛けてきた生徒がいた。それも、掛けてきたのは生徒会長の 鋼野 徹奈であった。 (うわぁぁーーー生徒会長の鋼鉄女だぁぁーー) そう、鋼鉄女と異名を取るほどの物凄く堅真面目な彼女。 きっと、こんな馬鹿な事をやった私に怒りにきたんだわ。 「たしか那良間さんよね?今日はずい分面白い見世物をやってましたね。」 「はぁ...す・すいません...」 クスッ「いいのよ。あなたが強制的にやらされてたのは見てわかったわ。」 「は・はぁ...」 「今、保健委員長に声をかけたからもうすぐ保健室に運んでくれるわ。」 「す・すいません...」 やけに親切な生徒会長に私は不安そうな声で応対していた。 「ふふ。安心しなさい。私はこう見えても理解者よ。これも預かっているしね。」 生徒会長は”止まらない愛”を私の前で見せてきたのであった。 「ああっ!!止まらない愛をどうして!!」 「へぇー。これは止まらない愛って言うのね。なるほど理にかなった名前ね。」 「・・・あのーどうしてそれを持っているんですか?」 「長谷山さんからもらったの。彼女、私には頭があがらないから。」 「はぁ...」 「ふふ。ずい分、私はあなたに嫌がれているようね。」 「いえ..そんなことは...」 「まあ、わかるわ。きっと私があなたを怒りにきたと思ってるでしょ?」 「ち・違うんですか?」 「ええ。実は相談に来たんだけどね。」 「相談?私にですか?」 「ええ。もし良かったらこのペンダント私に譲ってくれないかしら?」 「ペンダントをですか?」 「ええ、その代わりと言うのもあれなんだけど、あなたの天敵でもある彼女を 何とかしてあげるわよ。」 「えっ?どういう事ですか?」 「あなた、長谷山さんからかなり睨まれているみたいよね?」 「ええ、いろいろとやったので...」 「そうみたいね。でも、ここまで辱しめれば彼女も充分でしょ?」 「そうだといいんですか...」 「じゃあ、もし私が長谷山さんを抑えてあげるといったら助からない?」 「はい...それはもちろん..」 「ペンダントを私に譲ってくれれは、必ず彼女を抑えることを約束するわ。」 「本当ですか?でもペンダントを何に使うんですか..もしかしてお仕置きなどに?」 「あはは..私は森竹先生の様なマネはしないわ。」 「はぁ...」 「恥かしい事だけど自分で使わせてもらうわ。」 「自分って...」 「これ以上は聞かないで..で、OKなの?」 「長谷山さんさえ抑えてくれればOKです..」 「そう。じゃあ、これは遠慮なくもらうわよ。」 こうして私はペンダントと引き換えに長谷山をおとなしくさせる事を約束してもらった。 あとで小耳にはさんだ事なのだが、生徒会長はあの歳で実は不感症だったらしく かなりストレスがたまって鋼鉄女と呼ばれるほどおっかなくなってた様だった。 だが、あの日以来、性格が変わったかの様に生徒会長は明るく近寄りやすい存在 になっていったのであった。 (もしかして..あのアイテムの効果で...) 一方、私のほうは生徒会長が私を気に入っているとの事で長谷山が一切、何も しなくなってきた。 いいや、まるで逆に私を気遣うようになってきたので少し気味が悪いぐらいで ある。 まあ、どっちにしろあのアイテムのおかげで問題がなくなったので私にとっては 嬉しい結果となった。 そう、今度こそこれでもう問題はないと思ったのだが、まだ意外にも私の身に トラブルが降りかかってくるとは思ってもいなかったのであった。


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