飛行機の中で(読切)


ソフトなアイドルものです。(^○^)本当にソフトです。(笑)

プロローグ 「Cherry Holy Dear」通称チェリホ。最近注目され始めた少女ユニット でその人気はすごい勢いで上がっていた。 人気の秘訣はチェリホメンバーは全て子役あがりの15人構成であり 子役時代はそれぞれ美少女チャイドルとして名が通ってきたメンバー ばかりであった。 今や全員、高校生になったチャイドルたちだがその顔立ちは他のユニット を遥かにしのぎ、スタイルもかなり魅力的になってたのである。 当然、あっという間に人気が出てしまいCMやTVの出演依頼がどんどん 来ていたのであった。 ただ、その容姿端麗で性格良好なチェリホにも大きな弱点が1つあった。 それは人気チャイドルとして多忙な日々を過ごしたせいか学力がかなり 低下している事だった。 そう、この事が原因で後の事件が起こってしまったのであった。
[空港にて]PM1:00 今、チェリホは空港に来ていた。 そうこれから初のアジア映画出演に向けて台湾に行こうとしていたのだった。 マネージャーやスタッフは今回、映画の打ち合わせで先に行っており チェリホ15人が今日、専用小型旅客機で行こうとしていた。 「わー。けっこう大きいんだー。」 「これでも20人乗りなんだからすごいねー」 「これ、落ちないよね?」 「なんか怖いね。」 そんな時、後ろから機長の真崎機長(55歳)がチェリホの所に来たのであった。 真崎機長は小型旅客機のベテラン機長であり、過去様々なトラブルの際にも その見事な手腕で乗り越えており、この業界では名が通ってる機長であった。 「君たち、安心したまえ。この飛行機は絶対に落ちないよ。たとえ翼が折れても  君たちに怪我をさせずに着陸する自身はあるから。」 「すごーい。マネさん(マネージャー)から聞いてたけどすごいベテラン なんですね。」 「飛行機ってやっぱり故障する時ってあるんですか?」 「当然、これだけの物が飛ぶんだ。故障はあるだろう。だがその故障の対応を きちんと行えば落ちる事はないんだよ。」 「へええーー。なんか安心しちゃった。」 「ふふ。まあ、そういう事だから安心して乗りたまえ。じゃあ私は急ぐから。」 真崎機長が飛行機に向かおうとした時、チェリホの1人が最後の質問を 投げてきた。 「あのー、この飛行機どれぐらいの大きさなんですかー。」 「大きさ?これは全長26m、15トン。アメリカ製の飛行機だよ。」 「15トンか...ふーん。」 「ねえねえ。悠ちゃん。15トンって何kgなの?」 「1cmが10mmだから15トンは150kgよ。」 「へえーけっこう軽いんだね。」 (なっ?まったく最近の子は。)遠くでその事を聞いてた真崎は少し呆れていた。 正しく教えようとも思ったが飛行機の点検があるので後で言う事にしたのだが この時、発言しなかった事が今後大きな問題になるとは思ってもいなかった。
[機内にて]PM3:00 チェリホを乗せた飛行機は台湾に向けて飛び立った。 小型旅客機で専用機の為スチュワーデス等はいなくコクピットにも機長の 真崎と副機長の新川しか乗っていなかった。 客席にはチェリホ15人だけ乗り彼女らは機内に設置されたモニタに 向かって話し掛けていた。 「みなさーん。見えてますかー。私たちは今、飛行機の中にいまーす。」 「ねえ、そんな大声出さなくていいんじゃないの?それ音声ないんだから。」 「そうなの?これTVに映るんじゃないの?」 「何かネット映像って言って定期的に静止画像を送ってるんだって。」 「でも飛行機からどうやって送ってるの?」 「何かマネさんの話しだとロシアの衛星を使って海外のネットで配信してるん  だって。」 「何かすごい話しだね。じゃあ一応は生放送みたいなもんだんだ。」 「そうね。だからきちんとしなくちゃね。」 「うん、そうね。」 チェリホはその後も何気ない話しをしながら盛り上がっていた。 そう、この時までは何事もない平和な状態であった。 機体があと30分で台湾の飛行場に着こうとした時、悪夢の前ぶれが起きた のであった。 ガターン!!機体が一瞬、大きく高度を下げたのであった。 「わああーーー」「きゃああー」機内が騒然とする中、機長のアナウンスが入った。 「落ち着いてください。今のは乱気流が原因で大きく揺れただけです。」 「乱気流?なんだーびっくりしたー」 「こわかったよー」 チェリホが一安心する中、コクピットでは真崎が頭を抱えて考えていたので あった。 「整備士のばか者が。あれほど交換しろと念をおしたのに...」 「機長、でもー整備士もまだあれは交換するほどでもないと・・・」 「ばか者、飛行機はな電車とは違うんだ。そんな論理で考えては困るんだ。」 「機長、どうしたんです。たががほんの少しエンジンが止まっただけで。」 「悪いがもうもたない。あと2・3分で主力エンジンはとまる...」 「え?でも整備士は大丈夫だと・・・」 ガタン!!ドーン!!飛行機の外で大きな爆音が響いた。 そう、それは真崎機長が整備士に交換依頼をしていた主力エンジンが吹っ飛んだ 音であった。 「!!ど・どうしましょう。き・き・きちょー」 「落ち着け!まだ、補助が2つある..だが機体が重すぎる・・・・」 ガタン!また大きな音と共に高度は大きく下がり高度は約4000メートルまで下がって しまった。 そう、スカイダイビングが出来るぐらいまで高度が落ち始めてしまった。
[機内にて]PM4:30 チェリホを乗せた飛行機が高度約4000メートルまで下がっている時、もうその事態を いち早く知ったマスコミ・メディア関係は一斉にTVにて速報を流したのであった。 ***人気ユニット、チェリホが搭乗してる小型旅客機、墜落の危険あり*** もうすでに番組を中断して緊急番組を報道している番組も出てきたのであった。 当然、所属プロダクションもパニックとなり例のネット放送でチェリホの様子を 確認していた。 「・・・とりあえずは、まだ機内はそんなに慌ててはないな。」 「ええ、みんな明るくおしゃべりしている感じですよね。」 「こんな事なら音声付きにするべきだった。予算をけちったばっかりに..」 「しかし、本当にこの映像からだと信じられない話しですよね。」 そう、そんな騒ぎを全く知らないチェリホの当人たちはまだ事の真実を知らない為、 のんきにおしゃべりを続けていた。 「ねえ?やっぱ飛行機小さいとすごく、がたつくのね。」 「でも、ジェットコースターみたいでおもしろくない?」 「そうね。けっこうスリルあるわね。」 そんな明るいおしゃべりをしてる中、顔を真っ青にした副機長がコクピット室から 急いで入ってきて何と客席の真ん中の搭乗口を思い切り開けたのであった。 「うわー。ちょっと何なの?」 「風がすごい!!」 「副機長さん。なんであけるの?」 チェリホが困惑してる中、副機長の新川は突然チェリホに向かって土下座をしてきた のであった。 「みなさん。すいません。こちらの手違いで主力エンジンが故障しました。」 「故障?え?それってどういう事?」 「主力エンジンってメインだよね?」 「はい。でもまだ補助が2つありますし、あと30分で飛行場につきます。ただ機体が  重いのですいませんがみなさんの機材を捨てても構いませんか?」 「機材って今度の映画や宣伝用のこれを?」 「はい、全て当方で弁償します。だから申し訳ありませんがお願いします。」 「・・・・・わかりました。飛行機落とすわけいきませんから..」 「私たちも捨てるの手伝います。」 「ありがとうございます。」 チェリホと副機長は次々と機材や荷物等を機体から捨てていった。 その様子はTVやネット配信を見ている人たちに本当に墜落の危機がある事をはっきり させたのであった。 *********TV放送********* 「この画像を見てください!次々と機材や荷物を捨てていっています。」 「これはかなり危険な状態ですね。」 「このままだと、この映像ももうすぐで切れそうですね。」 「いいや、大丈夫でしょ。この手のモニタは内蔵式なので取り外しは出来ないでしょう」 「そうでしょうか?」 「ほら、見てください。もう捨てるのを止めていますでしょ。」 ********************* チェリホと副機長は捨てられるものを全て捨て様子を見ることにした。 「ねえ、ねえ。これももう映ってないのかな?」 「あんなに機材を捨てたのよ。もう止まってるわよ。」 「そうだよね。」 だが実際は映像は生きており、チェリホはその事を知るはずもなかったのであった。 しばらく立つと高度は少しあがりコクピットから機長の歓喜が聞えてきた。 「新川くん。高度が何とか持ちこたえたぞ。これなら何とかいけそうだ。」 「よかった。私たち助かったのね。」「ほっ。よかったー」 「機材はまたそろえれば済むんだし。」 チェリホがほっとしてる中、皮肉にもまた大きな音がしたのであった。 ドカーン!!「え?何なの?今の音?」 新川副機長はあわててコクピット室に戻っていったのであった。 「わ・私たちどうすれば?」 「あわてないで!!誰かコクピットの様子見に行って!!」 「うん、わかった。」
[パニック]PM4:45 新川副機長は急いでコクピットに入り、今の音の真相を聞いたのであった。 「機長!今の音は?」 「どうやら補助に負担がかかった様だな。補助の1つがふっ飛んだ様だ。」 「き・きちょ・・そ・それじゃまさか・・・」 「大丈夫だ。さっきのでかなり軽くなったおかげで問題はない。」 「でも補助はあと1つしか・・・」 「負担がかっかってふっ飛ぶのは予想してた事だ。」 「で・でも・・・」 「落ち着くんだ。そっちの計器を頼むぞ。」 (ど・どう?声?聞える?) (うん、何かさっきの副機長さんがあわててるわ。) コクピット室の外ではチェリホの2人がこっそりドアに聞き耳を立てて 様子を聞いていたのだった。 そして急いで客席に戻り、聞いた事を話したのであった。 「どうだった?中の様子、わかった?」 「どうやら補助エンジンが壊れたみたいよ。」 「えーじゃあこの飛行機落ちるの?」 「でも、機長さんがすごく落ち着いてたからだいじょぶそうよ。」 「ちょっと外見て、何か高度下がってない?」 「本当だーどうしよー」 みんなが困惑してる中、チェリホのリーダーの朝野がこう言ってきた。 「ねえ、この際私たちも荷物も捨てましょう。また買えばいいんだし。」 「そうね。でも大きなものはさっき捨てたからお菓子やアクセサリぐらいしか。」 「それなら服はどう?私たちのコート合わせれれば20kgぐらいなるでしょ?」 「そうね。この飛行機は150kgだから2割近く減るって事よね?」 あろう事がチェリホたちは勝手に思い込んで自分たちのコートやアクセサリを 捨ててってしまったのであった。 だが、当然の事ながら高度が上がる事なくチェリホたちは愕然としていた。 「だめだわ。全然かわんないよー」 「ねえ、もうこうなったら上着や下も捨てない?」 「えーでもそんな事したら下着になっちゃうわよ。」 「それにあのモニタから丸見えだよー。」 「モニタはさっきので映ってないから大丈夫だよ。」 「でも、下着なんて、はずかしいわよ。」 「だけど、そんな事言ってる場合じゃ・・・」 彼女たちが恥ずかしがってる中、タイミングを合わせかの様に機体の高度は 大きく落ちたのであった。 「うそ、また下がったわよ。早く捨てないと...」 「そうね。この際しかたないよね。」 「下着まででいいんだよね。」 チェリホは何と自分らの服を次々と捨てはじめていってしまった。 *********TV放送********* 「!!まずい、映像カット!!」 各TV局は一斉に映像を中断したのであった。 「ちょっとこの子たち、何やってるのよ。」 「おそらく機体を軽くしようと思ってやっているんでしょう。」 「だけど、この子らモニタがある事を知ってるはずじゃ...」 「きっと映像が映ってないと勘違いしてるんでしょう。」 「ともかく、これじゃ放送は出来ませんね・・・」 「そうですね...」 ********************* だが、もっと慌ててたのは所属プロダクションであり、例のネット放送を中断 しようとしていた。 「おい、早くプロバイダに言ってこれを切ってもらえ!!」 「すいません。まだ連絡が・・・」 「何もたもたしてる。下着姿が流れてるんだぞ。それもネット中継で!!」 「でも、プロバイダは海外なので・・・なかなか連絡が・・」 「海外だと?どうしてそんなやっかいな所に?」 「日本だとすぐパンクしますし予算も高いので海外で安定性が高いのを  選んだんです。」 「とりあえず、早く連絡つけろ。いいやどんな手を使ってもいいからこの  ネットを止めろーー!」 そのころ、チェリホは全員服を捨てて下着姿になって外の様子を見ていたのであった。 そして偶然にも下着姿になったと同時に高度が徐々にあがっていったのであった。 「ほら!やっぱ良かったのよ。」 「そうか、丁度ぎりぎりだったんだね。」 「良かったー服を捨ててー」 彼女らが下着姿で喜んでる中、コクピットから事情を説明しに来た副機長の新川は そんな状態を見て驚いたのであった。 「き・君たちな・何て姿になっているんだ?な・なんで下着姿に?」 「副機長さん。私たち服すてたんです。どうです?機体軽くなりました?」 「いや、ちょっと待ってくれ。君たちの行為はありがたいがもうこれ以上軽くする 必要はないから。」 「えー私たちだって恥ずかしいの我慢してやったんですよ。」 「それはわかってる。でも、もうこれ以上は何もしないように。いいね。」 副機長は顔を真っ赤にしながら急いでコクピットに戻ってことの事情を 説明したのであった。 「なんだとー?あの子たちが下着姿になっただとー?」 「すいません。機長。まさかあんな行動をとってたなんて。」 「服で機体が軽くなるわけないだろ。それぐらいもわからないのか。あの子らは。」 「でも、もうこれ以上はしない様に注意しましたので。」 「当たり前だ。しかしまずい事をしてくれるもんだ・・・」 「でも、怒れないですよ。彼女らも必死なんですから。」 「わかってる。しかし何て事をしてくれるんだ。まったく・・・・・」 「とりあえず、あの子らを落ち着かせないと墜落より最悪な状況になりそうだよ。」 「いくら、あの子らもそんなばかな事しませんよ。」 「そう祈ってるよ・・・」 「ところで着陸はどうです?あとどれぐらいなんです?」 「あと15分だ。まだ補助は生きてる。着陸も問題なくいくはずだ。」 だが世の中はそう甘くはなかった。また外から大きな音が聞えたのであった。 「機長、まさか?補助が!!」 「いや、大丈夫だ。まだ動いてる...ぐっ何とか持ってくれ。」 機体はさらに高度を落としますます危ない状態になってしまった。 当然、この状態に気づいたチェリホも正常心を失い始めてきた。 「!!また音が出たよー。エンジンもうだめじゃない?」 「どうするのよ。これ以上はもう捨てるのないよ!!」 「でも、さっきみたいにぎりぎりじゃない?」 「だけど、もう下着だけよ。」 「これ捨てたら私たち裸なのよ!」 「私、死んでも嫌よ。」 さすがの彼女らも裸になる事には避けたくチェリホ内で口論が始まった。 みんなの口論が平行線を辿っている中、チェリホのリーダーの朝野が とんでもない行動をおこしてしまった。 何と自分から下着を脱いで機体から捨ててしまったのだった。 そして何も隠さないで振り返り思い切りこう叫んだ。 「みんな!今はもう生きるか死ぬかの状態よ!死んだら何の意味もないのよ!」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 チェリホ全員が朝野の必死の行動に考えてる中、プロダクションでは・・・・ 「朝野の馬鹿やろー!手で隠せー全部ネット中継されてんだぞー!」 「社長ーどうしましょう。まだ連絡つきませんー」 「ばかもん!どんな手でもいいから止めろ。見ろ!もう朝野が脱いでしまったん  だぞ!!」 「わー朝野さん!!早く手で隠してー!!」 「そんな大声出しても音声はないんだ...しかし、このプロバイダはなんで  モザイクぐらいせんのか!!」 「海外ですからそういうのないんです。彼女らが気づいてくれるしか・・・」 「あああーーーもう朝野はだめだー!!あいつはもうチェリホから降ろす!!」 「社長!!今はそんな事を言ってる場合じゃ・・・」 プロダクションが完全に混乱してる中、ネットのファンたちは狂喜していた。 「おおおおおおおーー朝野ちゃんのーーヌーーーードォォォォ」 「すげーーばっちりだーディスク空になるまで保存するぞー」 「こりゃ見物だぜーTELをしなくちゃ。TELを!!」 ネット中継されてるページの数値カウンタはまるでルーレットマシンの様な 速さでものすごい勢いで上昇していった。 だが、その異常なファンたちをもっと狂喜させる動きが機内で始まろうと していた。 チェリホのサブリーダの秋永も下着を脱ぎ機体から捨ててしまったのだ。 「脱ごうよ!みんな!死んだら何もなんないわよ。」 「・・・・・わかった。」 「そうね。こんな所で死にたくないし・・・」 「うん、脱ごう!」 「えいっ!!」 ついにチェリホは機長が恐れた最終手段をとってしまったのであった。 彼女らは次々と下着を脱いで機体から捨てていき全員生まれたままの姿に なったのであった。 そして皮肉な偶然で下着を捨てた直後から徐々に高度があがっていったので あった。 「ほら、あがっていってるよ。」 「やっぱ、正解だったのね。」 「やったー」 「下着すてて良かったー」 チェリホたちは自分たちの行動が正しかったと信じお互いに喜んでいたので あった。 一方、はるか日本では、プロダクションの社長が真っ白になってたとは思いも しなかったであろう。 「・・・・・ねえ、朝野ちゃん。ちょっと・・・・」チェリホの1人、夕桐が もじもじしながら何かを言ようとしていた。 「・・?夕桐ちゃん、どうしたの?」 「あのーほっとしたら、ちょっとしたくなって...」 「!?おしっこ?でも便器さっき取り外せたから捨てたわよ。」 「じゃあ、この際開いた穴にするしかないね。」 「だけど無理に取ったから床が危なくない?」 「それじゃ、外はどう?」 「落ちたら大変よ。もっと安全な所じゃないと。」 「ねえ。ねえ。このダストボックスはどう?ここなら安心よ。」 「ごみ箱にするの?」 「でも、ここが一番安全だしモニタの下だからモニタ掴んでバランス取れる  じゃない?」 「・・・そうね。うん。そこでする。」 「あ、私2番手ね。私も実はほっとしたせいで...」 「私は3番ー」「私、その次ー」 「なんだ−みんな我慢してたんだ。じゃあ並んで待ちましょう。」 チェリホたちは何とモニタに向かって並び順番ずつ用をたしていってしまった。 当然モニタの広域カメラは完全に彼女らの秘部をとらえており、ダストボックス に放尿する彼女らの痴態を順番にネットにて自動的に流していたのであった。 チェリホたちは自分たちが知らないうちに殆どの全恥部を短時間でネット上に 公開してしまったのであった。 丁度、彼女らの痴態が終わる頃に飛行機は空港に何とか着こうとしていた。 「見て、空港の光よ。」 「助かるのね。私たち。」 「よかったー。無事に着くんだー。」 彼女らが喜んでる中、久々の機長のアナウンスが聞えたのであった。 「これから着陸します。みなさん。シートベルトをして下さい。」 「着陸だって。早くみんなシートベルトを!!」 「ねえ、ドアどーしよーまだ開いてるよ。」 「今はシートベルトが先よ。急いで!!」 彼女らはそれぞれ急いでシートベルトをしてついに着陸に入った。 降り立つ空港ではアジアやアメリカでそこそこ知られてる人気グループの為、 各国の報道陣が待ち構えていた。 そんな中、わずか補助エンジン1基にもかかわらず、真崎機長の手腕で 綺麗な着陸をする事が出来たのであった。 報道陣も急いでその映像先を例の開けっ放しの搭乗口に合わせており、 そして無事着陸出来た事に歓喜していたチェリホも裸である事をすっかり 忘れてみんな搭乗口に現れ手を振ってきたのであった。 当然、各国の報道局に生映像としてブラウン管に彼女らの全裸が映って しまったのだった。 唯一の救いは日本の報道局だけはネット映像を見ていた為、あらかじめ シャットアウトする事が出来たのであった。 ただ録画放映してなかった国の報道機関にはその映像が直に流れたのは 間違えないのであろう。 彼女らが自分らの痴態に気づいたのはコクピットから様子を見に来た機長 と副機長の悲鳴で気づいたのであった。 「き・き・君たちーーな・なんて格好をしてるんだーーーー!!!!」 「・・・・・・・・・・」バタッ。機長はあまりの衝撃と疲労で何も言えぬまま、 その場で倒れそのまま病院直行になってしまった。 後日、マスコミ各誌は騒然とした状態になっていた。 全裸になった事・とんでもない痴態をした事・各国の報道機関に裸で映った事等など。 チェリホの行った行為はいくら危機的状態としても見逃してくれるものではなかった。 しばらくは国内だけでなく世界各国にその騒ぎを広めていまった。 チェリホ当本人らは、はじめは死ぬほど恥ずかしかったが、あまりの騒ぎの 大きさに途中からかえっておもしろくなってきたのであった。 「聞いて。聞いて。アフリカの各国の雑誌にこんなに載ってるよ。」 「あーあ、本当に世界各国に公開したって感じね。」 「当分、謹慎とけないね。これは。」 「ここまで来るともう恥ずかしさの度は越えてるね..」 「映画、どうなるんだろ?」 「中止に決まってるでしょ?今さらどーするのよ?」 「そうね。タレントもこれで終わりね。」 「・・・・・・・・」 彼女らはもう誰もがタレント生活に戻れないと思っていたが、意外にすぐに戻る事 になってしまった。 彼女らのプロダクションが映画撮影を強行的に進めていったのであった。 社長がこの世界各国に広まったチェリホの事件を宣言として賭けに出たのであった。 当然、各シーンは大胆に書き直されチェリホもその台本通りにやる事になった。 例えばチェリホ全員でプール向かって水着で飛び込むシーンは全裸でお風呂に 飛び込むシーンに変更され、敵に水着姿で全員捕まる所は全裸で全員吊るされ、 最後の爆発する街から逃げるシーンは全裸で全員逃げるるなど路線を大きく 変えた物となったのであった。 ただ彼女らはもう割り切っており、久々の撮影にみんな楽しく演技をしていた のであった。 そんな楽しい演技がかえっていやらしさを消す事となり映画は意外にいい作品 に仕上がったのであった。 そして社長の一か万かの賭けが大当たりし、あの事件が見事な宣言効果となり 日本・アジア映画としては大ヒットし様々な名高い賞も次々と取っていったので あった。 しかし、チェリホはその映画を撮り終えた段階で解散してしまいチェリホとしての 次作の映画が出来る事は2度となかった。 だが、その後のチェリホメンバーはそれぞれの女優・タレントとして大活躍し、 人気もチェリホの時よりも上昇し、誰も落ちぶれる事なくずっと続けていった のであった。 <完>