フェレくん、参上(挿絵:さばにしきさん)

※時々CGと文字が重なる場合がありますので、その時は1回再読み込みしますと直ります。
【おしゅうちさま 第8話】より抜粋。
「おしゅうちさま」の事を相棒と呼ぶフェレくんが早切りの力を見せてきたのであった。

かって「おしゅうちさま」の他にも女性を羞恥に目に あわせる悪戯な妖怪がいました。 彼も昔は着物にスリットの切り込みを入れて楽しむ 程度でしたが、人が増えていく内に力がかなり増し てしまったようでした。 その彼の名はフェレくん。見た目はイタチ科のフェ レットであるが、昔は「おしゅうちさま」の事を 相棒とよび、かまいたちと同じ能力を使え、早切り 0.3秒のエロな妖怪と言われたのです。 そんなフェレくんが久しぶりに「おしゅうちさま」 の所へやって来たのです。 <よぉ〜相棒。ここらで羞恥が多発するって聞いた から、もしやと思ったが。やはり、お前の仕業だっ たか> 何故かシケモクを口に咥えながら話すフェレくん。 <えっ?今までどうしたかって?それを聞くのは 野暮ってもんだぜ> トレードマークである黒いミニ帽子のつばを軽く 弾きながら答えてきた。 <どれ?俺っちのパワーアップした力を見せてやるぜ> ちなみにフェレくんは姿を隠すのが苦手なのですが、 フェレットそのものなので大丈夫です。 黒いミニ帽子をかぶり、シケモクを咥えてトコトコ 歩く姿はかなり可愛いものである。 当然、そんなフェレくんが歩けば女子高生たちが自然 と周りに大勢集まってくるのだ。 「きゃぁぁ〜可愛いぃっ、このフェレット〜帽子と タバコを咥えてるわぁぁ」 「ちょっと太ってるとこが、すごく可愛い〜」 いつの間にか人気者になってるフェレくんが小声で ボソっと言った。 <俺っちに触ると火傷するぜ..> そういうとフェレくんは足を少し広げて足底を地面 に超高速で擦り付けて、かまいたちを起こし始めた のだ。 <か・ま・い・た・ち・の術ぅぅ〜> 一瞬にして辺りには渦のような大風が起こり、フェレ くんを囲っていた女子高生たちの服が全て刻まれて 吹き飛んでしまった。 ちなみにかまいたちと違うところは肌は決して傷つけ ないところである。 全裸になって慌ててる女子高生たちを見て「おしゅう ちさま」はフェレくんに拍手を送ったのであった。