黒板の落書き(挿絵:さばにしきさん)

※時々CGと文字が重なる場合がありますので、その時は1回再読み込みしますと直ります。
【恥辱な伝統 第4話】より抜粋。
黒板一面に書かれた卑猥な落書きを見て唖然とする詩衣奈であった。

黒板には男子たちに両脇を抱えられながら運ばれる 絵が描いてあった事から事実かも知れない。 (うそっ...本当にこんな姿で運ばれてきたの?) 描かれた絵に疑問を抱く詩衣奈だが、けどよく考え ると自分はどれぐらい気を失っていたのだろうか? そもそも次の授業が始まる前にトイレに行ったのだ から、時間的にはギリギリだったはずだったのに.. そんな疑問に思う詩衣奈に近くにいた男子たちが 的確に答えてきたのだ。 「次の時間が自習で助かったよな。詩衣奈ちゃん」 「そうそう、自習じゃなかったら大遅刻だったぜ」 「まあ、運んできた先輩たちは遅刻になったかも 知れないけどな」 (..やっぱり運ばれたの?それもこんな格好で!) もし黒板に書かれた姿で運ばれていたなら、凄い 卑猥な姿で運ばれた事になってしまう。 おそらく他のクラスは授業中だから大騒ぎにはな らなかったが大股開きでここまで来たことを思う と唖然となってしまう詩衣奈。 しばらくはこの落書きが事実でない事を願ってい た詩衣奈であった。